SUPER GT 第8戦 ツインリンクもてぎ 特派員レポート
スーパーGTシリーズ第8戦、今シーズンの最後となる戦いがツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)にて開催されました。前戦から4週間のインターバルを経て迎えたレースウィーク、準備期間も十分にあり、各チームは準備万端。ウェイトハンデの無いガチンコレースは、開幕戦以来ですので、ワクワク度はマックス。そして、タイトル争いの筆頭は、ランキング1位のわれわれのレクサスゼントセルモSC430と、力の入る最終戦となりました。予選から悲喜交々、あれこれあったレースウィークを振り返って参りましょう。レースの内容につきましては、レースレポートをご参照願います。
祝!シリーズチャンピオン!
最終戦において、"おめでとう"が2つもあったレクサスレーシング!レクサスチームゼントセルモが、ドライバーとチームタイトルの両方を決めてくれました。設営日から各チームピット訪問をしていましたが、どのチームも気負うことなくいつも通りのレースウィークを過ごしていました。まずは、タイトルを決めたレクサスチームゼントセルモのスナップ写真をどうぞ!
祝!優勝!
こちらは、第8戦を見事ポールトゥウィンで決めたレクサスチーム ルマンエネオス。若手の二人がやってくれました。どちらがスタートドライバーになるかまだわからないと言っていた予選終了後。決勝日は、大嶋選手スタートで逃げ切り作戦を敢行。大成功しました。大量リードで国本選手に襷を繋ぎ見事にトップチェッカーを受けました。スタートドライバーの決定は、国本選手の緊張も考慮した上で、大嶋選手にスタートドライバーを務めてもらったとのことです。ベテランメカニックたちが、声をかけ励ましながら国本選手を送りこんでいたのがとても印象的でした。
シリーズ優勝記者会見
高木監督も出席され、GT300クラスのシリーズチャンピオンチームと共に優勝会見が行われました。4輪初のタイトル、ビッグタイトルを獲得した平手選手は、まだ実感が湧かないと、ゆっくりゆっくり気持ちが追いつくようおだやかに話し、立川選手は、ランキング11位まで落ち、一時はチャンピオンを諦めかけたと胸中を吐露してくれました。高木監督からは、「立川は速くて当たり前、平手の成長が大きいかな」と、かつてチームメイトだった立川選手と今シーズンミスがなかったという平手選手を、照れを隠しながらも称えていました。メカニックたちは、2シーズンノーミスとのことです。ランキングトップで挑んだ最終戦、万が一タイトルを獲ることができなかった際は、監督を辞任することも考えていたとか。しかし、最終的に現役時代にドライバーでタイトルを獲得し、そして今回監督という立場でもタイトルを獲ることができたことは、個人的にもうれしいと、喜びも一塩。当然ながら終始笑みのこぼれる会見となりました。
11月2日(土)予選日。
では、少し戻りまして予選日の様子をお伝えします。天候にも恵まれ、観戦日和となったこの日は、朝早くからサーキットには沢山の方が訪れていました。1コーナーよりに陣取ったレクサス陣営は、公開車検時から大盛況。大変にぎやか。ピットウォーク時もどのピットも長蛇の列を成していました。そして迎えた公式予選では、走り出しから調子の良かったENEOS SUSTINA SC430を駆る若手の二人、大嶋/国本組がポールポジションを獲得。今季、なかなか波に乗ることができずにいましたが、あっさり一番時計をマークしました。チームのムードは一気に盛り上がったのは言うまでもありません。ZENT CERUMO SC430は、4番手とタイトルを狙うには十分で盤石なポジションに付く一方で、ランキング2位とこちらもタイトルに近いPETRONAS TOM'S SC430が、Q1落ち。決勝レース12番手から挑むという少々残念なハプニングがありました。しかし、ただでは転ばないレクサスレーシング。決勝では全力で巻き返しを図ります。
11月3日(日)決勝日。
ツインリンクもてぎは、朝珍しく霞がかかっていました。フリー走行では、WedsSport ADVAN SC430がトップタイムと好調な滑り出し。いつもスーパーGTのスケジュールは過密ですが、各チーム、いつもより30分早い決勝スタートに向け、慌ただしい一日を過ごしていました。レースが始まって見れば、PETRONAS TOM'S SC430の追い上げに目を見張り、ポールポジションからスタートのENEOS SUSTINA SC430が大量リードと、順風満帆なレクサス勢。最終的に、3位入賞を果たしたZENT CERUMO SC430が、2013年のシリーズチャンピオンを掴みとりました。
各チームの決勝日のスナップその2。
祝!荒選手スーパーGT参戦100戦 & レクサスレーシングブース
スーパーGTの前身、全日本GT選手権から通算して、100戦参戦を前戦で迎えている荒聖治選手。そのお祝いが、レクサスチームウェッズスポーツバンドウのピットにて行われました。懇意にしているドライバーや各レース関係者が集まり、盛大に行われました。その後、オープンカーに乗ってサーキットをパレード。ご本人曰く、"忙しいスケジュール"と言いながらも、沢山の祝福を受けていました。サイン会に訪れたレクサスレーシングブースでも、ファンのみなさまと一緒にクラッカーでお祝いをさせていただきました。改めて、おめでとうございます。決勝日は、レース後、通常の表彰式とシリーズ表彰が行われ、恒例のグランドフィナーレで2013年のシリーズの幕を閉じました。
2006年に登場したレクサスSC430。早春の開幕戦、小雪の舞う鈴鹿サーキットにてデビューウィンを果たしました。新しいコンビ、ロッテラー/脇阪組によるものでした。そして、その2006年と09モデルのレクサスSC430が投入されてから、2010年と2度レクサスチームペトロナストムスがドライバータイトルを獲得し、今回で3度目のタイトルを収め、有終の美を飾ることができました。これまで沢山の応援、本当にありがとうございました。現行モデルの車両は、今月23日、24日に開催されるJAF GP富士スプリントカップを最後に勇退いたします。ぜひ、レクサスSC430に会いに来てください!6台揃ってみなさまをお待ちしています!富士スピードウェイでお会いしましょう!