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SUPER GT 2014年 第1戦 岡山
決勝

優勝を飾ったKeePer TOM'S RC F(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ)

LEXUS RC Fが新生SUPER GT初レースで歴史に残る1-2フィニッシュ!
伊藤大輔/A.カルダレッリ組優勝、大嶋和也/国本雄資組が2位

SUPER GT 2014年 第1戦 岡山 スタートシーン 4月6日(日)岡山国際サーキットで開催されたSUPER GT開幕戦は、伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組のKeePer TOM'S RC F 37号車が5番手スタートからの逆転で、歴史に名を刻む新生SUPER GTでの初勝利を成し遂げた。ポールポジションから前半首位を逃げた大嶋和也/国本雄資組 ENEOS SUSTINA RC F 6号車は、不具合で無念の逆転を許したものの、2位で続き、LEXUS RC Fはデビューレースを1-2フィニッシュで飾った。

 6日(日)は前夜に続き、午前中のフリー走行時前にも雨に見舞われたが、フリー走行セッション中に雨は止み、路面は回復。決勝レースがスタートする午後2時の時点では、気温8度、路面温度20度と寒さは感じるものの、ドライコンディションで決勝スタートを迎えた。

 新規定となったことで、ウォームアップラップが1周追加され、その後フォーメーションラップに入ったが、これが1周延長されたこともあり、規定よりも1周少ない81周で決勝レースのスタートとなった。

 ポールポジションの6号車大嶋は順当にポジションをキープ。PETRONAS TOM'S RC F 36号車ジェームス・ロシターはスタートこそ4位を守ったが、1周目の混戦の中で接触を喫しコースアウト。大きく順位を落としてしまった。一方、37号車のカルダレッリは前走車のアクシデントもあり3位にポジションを上げた。

優勝を飾ったKeePer TOM'S RC F(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ)  レースが4分の1ほどを消化した20周目あたりから降り始めた雨は、あっという間に強さを増し、路面はセミウェットに。そんな中、3位につけていた37号車カルダレッリが、スリックタイヤでの難コンディションながら見事な走りで2位に浮上。首位を独走していた6号車大嶋に迫った。
 しかしまもなく雨は止み、日が差し始めるという、めまぐるしく変わる天候で、路面もすぐドライに。その後も6号車と37号車の首位争いが続いた。
 34周目には、8位まで順位を上げ、5位争いの集団に加わっていた平手晃平のZENT CERUMO RC F 1号車が、前走車をパスしようとして接触、コースアウト。こちらも大きく後退を余儀なくされてしまった。

 レースが中盤に入り、39周目が終了した時点で、37号車が先にピットイン。カルダレッリから伊藤へと交代。翌周には6号車がピットへ向かい、大嶋から国本へチェンジ。交換直後の冷えたタイヤでも激しい順位争いが繰り広げられた。
 43周目に、最後まで引っ張ったWedsSport ADVAN RC F 19号車がピットへ向かうと、6号車は再び首位に復帰。しかし、1周早くピットを終えた37号車の伊藤が猛烈な追い上げを見せ、ピット直後には6秒以上もあった首位6号車 国本との差を詰めていった。
 国本も懸命に首位を逃げるが、次々に現れる周回遅れ車両を処理する中でその差は更に詰まっていき、51周目にはテール・トゥ・ノーズに。2台のLEXUS RC Fによる息詰まるようなバトルが続く中、55周目、突然首位の6号車がシフト系の一時的な作動不良に見舞われ、スローダウン。この機に一気に37号車伊藤が6号車をパスし首位を奪った。
 幸いにも6号車の不具合はまもなく解消し、何とか2位の座を維持したままペースも復活。一時的には3位の車両に追われる場面もあったが、終盤にはこれを引き離し、首位を奪還すべく37号車へとじりじりと詰め寄っていった。

優勝を喜ぶLEXUS TEAM KeePer TOM'Sの伊藤大輔、関谷正徳監督、アンドレア・カルダレッリ  その後方では、9番手スタートから前半5位まで順位を上げ、石浦宏明に交代した後半戦でも54周目に4位に上がったDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が、更に3位との差を詰めていき、3位争いに注目が集まった。
 2位の6号車 国本は懸命に首位を追ったが、逃げる37号車 伊藤はペースをコントロールし、トップでチェッカー。歴史にその名を刻む、新規定でのSUPER GT初レースで、見事LEXUS RC Fに勝利をもたらした。6号車も2位で続き、LEXUS RC Fはデビュー戦で1−2フィニッシュを果たすこととなった。
 3位を追っていた39号車は惜しくも届かず、4位でフィニッシュした。

 優勝した37号車の伊藤にとっては、2012年第4戦SUGO大会以来の勝利。カルダレッリは嬉しいSUPER GTでの初優勝となった。

 GT300クラスでは、ポールポジションからスタートしたOGT Panasonic PRIUS 31号車が、スタートで先行を許したものの、序盤首位争いを展開。しかし、23周目、電装系トラブルでコース上にストップ。そのままレースを終えた。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 伊藤大輔:
優勝したLEXUS TEAM KeePer TOM'Sの伊藤大輔とアンドレア・カルダレッリ、2位に入ったLEXUS TEAM LeMans ENEOSの大嶋和也と国本雄資 「昨年このチームに移籍して来て、アンドレア(カルダレッリ)とも息は合っていたのだが、なかなか勝利に恵まれなかった。今年こそ、スポンサーやチームの為にも、絶対に早いうちに優勝したいという思いでシーズンに臨んだので、それが果たせたのがとても嬉しい。テストからずっとクルマの調子は良く、クルマを信じて最後まで走った。正直、昨年新車のテストが始まった段階では、まさかこのクルマでレースが戦えるとは思えなかっただけに、短期間で勝てるクルマに仕上げてくれたTRDの開発陣やクルマを作ってくれたチームスタッフに感謝している」

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
「日本に来てから3年経つが、やっとこうして優勝することが出来、とても嬉しい。今日のレースは私にとって特別なものになった。メーカー、TRD、チームに感謝している。テストの時から調子は非常に良く、勝つべくして勝てたと思っている。これからも1レース1レース、ポイントを積み重ねて行きたい。幸先の良いスタートを切ることが出来、レースの内容にもとても満足している」

ENEOS SUSTINA RC F 6号車 ドライバー 大嶋和也:
「天候がかなり荒れており、どうなることかと思いながらのスタートだった。スタートは上手く行き、その後のペースも良く、首位をキープして国本(雄資)に渡すことが出来れば、チャンスもあるかなと思っていた。しかし、国本が不具合に見舞われてしまった。不具合については、誰が悪い訳でもなく、自分は良いレースをしたし、国本も頑張ったと思っている。今まで、岡山でこんな戦績を残したことがなかったので、ここで15ポイント獲得出来たのは良い結果だと、前向きに考えたい。今年は、自分らしさをどんどん出して、攻めて行こうと思っている」

ENEOS SUSTINA RC F 6号車 ドライバー 国本雄資:
「土曜、日曜と、クルマの速さがあったので、チームの為になんとかそれに結果で応えたいと思っていた。今回のレースの300kmという距離は、新しい車両になって、全メーカーが、テストでも走ったことのない距離だったので、どんなトラブルが出るのか想像もつかなかった。首位を走っている時に、ミッションに不具合が出てしまったことは悔しい。不具合の原因は不明だが、クルマの速さを見せることは出来たと思っている。次戦までに、今日出た不具合の対策を施し、この速さをキープしたまま次戦富士で雪辱を果たしたい」」

SUPER GT 2014年 第1戦 岡山 決勝レース結果:GT500

順位No.車名ドライバー所要時間/差周回ベストラップタイヤウエイト
137KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
1:57'15.816811'22.648BS
26ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
5.026811'21.977BS
312カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
18.818811'22.845BS
439DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
石浦 宏明
オリバー・ジャービス
21.475811'23.163BS
518ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
ジャン・カール・ベルネ
23.259811'23.168MI
617KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
金石 年弘
31.039811'23.457BS
723MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
31.367811'22.931MI
88ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
V.リウッツィ
松浦 孝亮
1'07.608811'23.617BS
9100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
武藤 英紀
1Lap801'23.916BS
1046S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
1Lap801'22.353MI
1119WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
1Lap801'23.875YH
1224D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム
佐々木 大樹
1Lap801'23.744YH
1336PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
2Laps791'22.846BS
141ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
平手 晃平
4Laps771'23.596BS
1532Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
6Laps751'23.929DL

SUPER GT 2014年 第1戦 岡山 決勝レース結果:GT300

順位No.車名ドライバー所要時間/差周回ベストラップタイヤウエイト
14グッドスマイル 初音ミク Z4
BMW Z4 GT3 / P65B44
谷口 信輝
片岡 龍也
1:58'28.101771'29.166YH
27Studie BMW Z4
BMW Z4 GT3 / P65B44
ヨルグ・ミューラー
荒 聖治
0.329771'29.231YH
311GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
1Lap761'29.437DL
43B-MAX NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
星野 一樹
ルーカス・オルドネス
1Lap761'29.999YH
565LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
黒澤 治樹
峰尾 恭輔
1Lap761'29.967YH
655ARTA CR-Z GT
Honda CR-Z / J35A
高木 真一
小林 崇志
1Lap761'29.674BS
786クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3 / CEH
細川 慎弥
山西 康司
2Laps751'30.130YH
821Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra / CJJ
リチャード・ライアン
藤井 誠暢
2Laps751'30.856YH
90MUGEN CR-Z GT
Honda CR-Z / J35A
中山 友貴
野尻 智紀
2Laps751'30.307BS
1010GAINER Rn-SPORTS SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
植田 正幸
山内 英輝
2Laps751'29.735DL
1188マネパ ランボルギーニ GT3
Lamborghini Gallardo GT3 / CEH
織戸 学
青木 孝行
2Laps751'30.848YH
129国立音ノ木坂学院NACポルシェwith DR
PORSCHE 911 GT3 R / M97/79
白坂 卓也
坂本 祐也
2Laps751'31.020YH
1350WAKO'S Exe Aston Martin
Aston Martin V12 Vantage GT3 / V12
加納 政樹
安岡 秀徒
2Laps751'30.470YH
142シンティアム・アップル・MP4-12C
McLaren MP4-12C GT3 / M838T
高橋 一穂
加藤 寛規
3Laps741'30.657YH
155マッハ車検 with トランスフォーマー30th
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
玉中 哲二
山下 潤一郎
3Laps741'30.855YH
16360OKINAWA IMP・RUN UP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
田中 篤
吉田 広樹
3Laps741'30.504YH
1733PUMA KRH PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R / M97/79
都筑 晶裕
ティム・ベルグマイスター
3Laps741'31.379YH
1848Snap-on DIJON Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
高森 博士
田中 勝輝
3Laps741'31.270YH
1967STP タイサン GAIA POWER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
横溝 直輝
密山 祥吾
6Laps711'31.168YH
2022グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
和田 久
土屋 武士
8Laps691'30.711YH
2161SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300 / EJ20
佐々木 孝太
井口 卓人
14Laps631'30.530MI
2260TWS LM corsa BMW Z4
BMW Z4 GT3 / P65
飯田 章
吉本 大樹
19Laps581'29.974YH
31OGT Panasonic PRIUS
TOYOTA PRIUS / RV8K
新田 守男
嵯峨 宏紀
55Laps221'28.931YH
30IWASAKI apr GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
岩崎 祐貴
影山 正美
75Laps21'32.544YH