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SUPER GT 2014年 第2戦 富士
プレビュー

ピットに並ぶLEXUS RC F

富士でのGW開催戦は500kmのロングレース
LEXUS RC Fが初の『ホーム』富士戦に挑む

DENSO KOBELCO SARD RC F(石浦宏明/オリバー・ジャービス) 5月3日(土)~4日(日)の両日、静岡県駿東郡小山町に位置する富士スピードウェイでSUPER GTの第2戦「FUJI GT 500km RACE」が開催される。
毎年恒例のゴールデンウィークに開催される富士ラウンド。昨年は4月末の開催だったが、今年は例年通り、5月の連休開催となる。ゴールデンウィークのSUPER GT富士戦は、首都圏から近い富士での開催ということもあり、毎年非常に多くのモータースポーツファンが集まる。富士スピードウェイでのSUPER GTは春と秋の2回開催されるが、春の今大会は500kmの長丁場で争われる。

ロングストレートが特徴の国際コース

富士スピードウェイ コースマップ  1966年に開設され、60年代から70年代にかけて日本グランプリを開催するなど長い歴史を持つ富士スピードウェイ。2005年にリニューアルオープンし、2007年、2008年にはF1日本グランプリを開催。昨年は世界耐久選手権(WEC)が24年ぶりに行われるなど、日本を代表するサーキットである。
 約1.5kmもの長いストレートが特徴だが、後半には中低速コーナーの連続するテクニカルなセクションもあり、セッティングの難しいコースだ。
 2005年にリニューアルされたばかりということもあり、施設は新しく綺麗なので、カップルや家族連れでも安心してレースを楽しめる。

首都圏から近く、観光地も満載

 首都圏から比較的近く、アクセスは容易。自家用車であれば、東名高速道路の御殿場インターチェンジや東富士五湖道路の須走インターチェンジが近い。公共交通機関ではJR御殿場線の御殿場駅もしくは駿河小山駅から富士急行バスもしくはタクシーでのアクセスとなる。また、東名御殿場まで高速バスも利用可能。
 宿泊については、御殿場周辺に数多くの施設がある他、ちょっと足を伸ばせば箱根や山中湖などのリゾート地も候補に入るだろう。
 富士山周辺、富士五湖や箱根といったメジャーな観光地が近く、温泉や富士サファリパーク、御殿場プレミアムアウトレットや富士急ハイランドなどとの観光と組み合わせたプランも楽しめる。
 ただし、メジャーな観光地の多い立地故に、行き帰りの渋滞は慢性的であり、渋滞対策を十分にしておきたい。

開幕戦1-2フィニッシュのLEXUS RC Fによるホームでの活躍に期待

昨年の第2戦 富士はLEXUS Racingがトップ4を独占した  LEXUS SC430が得意とし、数多くの勝利を挙げてきた「ホーム」富士スピードウェイ。もちろん、LEXUS RC Fにとってもホームコースであり、その活躍には期待がかかる。富士でのSUPER GTは年2戦開催されるが、SC430は2010年と昨年の春大会にトップ4を独占という圧倒的な速さを見せてきた。LEXUS Racingはドライバー構成に若干変化はあったものの、これまでに富士で好成績を収め、得意とするものが多いだけに、車両が替わっても上位争いを繰り広げてくれるだろう。
 今季の開幕戦岡山では、LEXUS RC Fの伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組KeePer TOM'S RC F 37号車が逆転優勝、大嶋和也/国本雄資組ENEOS SUSTINA RC F 6号車が2位で続き、新生SUPER GT最初のレースでの歴史的な1-2フィニッシュを飾った。勢いに乗るこの2台だけでなく、惜しくも3位表彰台獲得はならなかったが最後まで追い上げのバトルを展開したDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車、そして、開幕戦では不運もあり下位に沈んだディフェンディングチャンピオンのZENT CERUMO RC F 1号車、PETRONAS TOM'S RC F 36号車、WedsSport ADVAN RC F 19号車も雪辱を期すべく勝利を狙ってくるはずだ。
 GT300クラスのトヨタ プリウスは、開幕戦でポールポジションを獲得しながらも無念のリタイア。しかし速さは十分に証明しており、昨年の富士戦で初勝利を飾ったプリウスが、今年もGT300クラスの優勝候補であることは間違いないだろう。