SUPER GT 2014年 第2戦 富士
決勝
「ホーム」富士でLEXUS RC Fが2-3位表彰台獲得
波乱の500kmレースで6台全車が完走しポイント獲得
5月3日(土)、4日(日)に静岡県の富士スピードウェイでSUPER GT第2戦「FUJI GT 500km Race」が行われ、LEXUS RC F勢は立川祐路/平手晃平組のZENT CERUMO RC F 1号車が2位、大嶋和也/国本雄資組のENEOS SUSTINA RC F 6号車が3位表彰台を獲得した。500kmの長丁場で接触やトラブルが多発する荒れたレースとなったが、LEXUS勢は、6台全車が完走しポイント獲得を果たした。
4日(日)も好天に恵まれ、5月らしい過ごしやすい気候の下、午後2時にローリングスタートから500kmで争われる長いレースの幕が切って落とされた。
スタートは大きな順位変動は無く推移したが、4周目にGT300クラスの車両がクラッシュしたためにセーフティカーが導入。10周目に再スタートが切られたが、18周目にも出火車両があり、この日は序盤にして2回のセーフティカー導入という波乱の幕開けとなった。
23周目に2度目の再スタートが切られると、4番手スタートから、前走車の脱落によって3位に上がった36号車ロシターが更に上位を狙い猛プッシュ。4位には平手の1号車、そして1台挟んだ後方では、伊藤の37号車、石浦の39号車、大嶋の6号車、関口の19号車と4台のLEXUS RC Fがバトルを繰り広げた。
30周目過ぎには1号車平手が2位争いに追いつき、3台が団子状態に。
35周目あたりから上位勢が最初のピットに向かい、給油と共にドライバー交代が始まった。41周目終了で36号車がロシターから平川へとチェンジ。翌周に1号車が平手から立川へ、そして翌々周には序盤首位を走行していたGT-R12号車がピットでタイムロスしたこともあり、この3台はほぼ同じ位置でコースに復帰することとなった。
ピットアウト直後の激しい順位争いの中で、GT-R12号車をパスしようとした36号車平川は、GT300車両に接触し、スピン。すぐにコースに復帰した36号車平川だったが、この接触で右フロントタイヤを破損しており、翌周の1コーナーでコースアウト。ピットでの修復を余儀なくされた。平川はこのあとにも接触でペナルティを科されるなど、初のGTレースで厳しい洗礼を受けることとなってしまった。
その後、首位を行くGT-R23号車がトラブルで後退し、1号車は2位に浮上。3位争いは変わらずGT-R24号車を4台のLEXUS RC Fが追う展開となっていたが、70周を過ぎて2度目のピット作業が開始されると、ピットタイミングと作業の速さにも助けられ、6号車と39号車が3位、4位に浮上。6号車の大嶋と39号車の石浦による表彰台をかけたバトルが繰り広げられたが、39号車石浦は車両バランスに苦しみ、徐々に後退。
最後は1号車の平手が2位、6号車の大嶋が3位のポジションを守ってチェッカー。惜しくも「ホーム」富士での勝利はかなわなかったが、LEXUS RC Fは2-3位で2台が表彰台に上った。
伊藤の37号車は5位、39号車石浦が6位、19号車関口が7位で続きフィニッシュ。苦しい戦いとなった36号車も9位でチェッカーを受け、大荒れとなった今大会だが、LEXUS RC Fは出場した6台全車がポイントフィニッシュを果たした。
10番手スタートから追い上げた6号車は、30kgのウェイトハンデを積みながらも開幕戦に続く連続表彰台を獲得。ドライバーズランキングでも、37号車と6号車は首位に5ポイント差の2位、3位につけている。
ZENT CERUMO RC F 1号車 ドライバー 平手晃平:
「当初、3スティントのうちの真ん中を走る予定だったが、今朝、立川選手から体調が悪いので2スティント走って欲しいと言われ、急きょ変更してスタートと最後を担当した。開幕戦では自分が接触、コースアウトしてしまったことで悔いの残る結果となってしまったが、今日の走りでその汚名は返上出来たと思っている。ただ、優勝を争うまでに至らなかったのは残念だ。チームと協力して更に良いクルマに仕上げて行きたい。体調不良の中、立川さんが頑張って繋いでくれたことが報われて結果が出せて良かった」
ENEOS SUSTINA RC F 6号車 ドライバー 大嶋和也:
「予選ではクルマの不調が特定出来ずに、決勝は10番手からのスタートとなってしまった。予選の時とフリー走行では、ウェイトハンデに原因があるのかと思っていたが、決勝レース前にスロットルレスポンスの不調に見舞われていたということがわかり、対策出来たことで、不安なく決勝に臨んだ。今日のウェイトハンデでも問題なく3位まで順位を上げられたので、今後も良いペースで行けそうだ。開幕戦と今回と連続でクルマにトラブルが出てしまったが、今後のテストで開発を頑張り、気を引き締めてシーズンを戦って行く」
ENEOS SUSTINA RC F 6号車 ドライバー 国本雄資:
「予選でのトラブルの原因が朝のフリー走行後に見つかって安心した、今日のレースは、2スティント目を担当したが、ミスもなかったし、セクター3や高速コーナーではとても速かった。クルマの仕上がりは良かったのだが、ストレートスピードでライバルに若干及ばなかった。TRDと開発を進めて行き、ライバルに負けないクルマ・エンジンを作って行きたい」
SUPER GT 2014年 第2戦 富士 決勝レース結果:GT500
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 所要時間/差 | 周回 | ベストラップ | タイヤ | ウエイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 安田 裕信 J.P.デ・オリベイラ | 3:07'18.438 | 110 | 1'30.498 | BS | 22 |
2 | 1 | ZENT CERUMO RC F LEXUS RC F / RI4AG | 立川 祐路 平手 晃平 | 24.568 | 110 | 1'31.531 | BS | |
3 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F LEXUS RC F / RI4AG | 大嶋 和也 国本 雄資 | 41.365 | 110 | 1'31.834 | BS | 30 |
4 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / NR20A | ミハエル・クルム 佐々木 大樹 | 57.798 | 110 | 1'31.477 | YH | |
5 | 37 | KeePer TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | 1'00.328 | 110 | 1'31.367 | BS | 40 |
6 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F LEXUS RC F / RI4AG | 石浦 宏明 オリバー・ジャービス | 1'06.836 | 110 | 1'31.490 | BS | 16 |
7 | 19 | WedsSport ADVAN RC F LEXUS RC F / RI4AG | 脇阪 寿一 関口 雄飛 | 1Lap | 109 | 1'31.972 | YH | |
8 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 1Lap | 109 | 1'30.580 | MI | 8 |
9 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | ジェームス・ロシター 平川 亮 | 1Lap | 109 | 1'31.088 | BS | |
10 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 山本 尚貴 ジャン・カール・ベルネ | 15Laps | 95 | 1'32.769 | MI | 12 |
32 | Epson NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット | 54Laps | 56 | 1'33.553 | DL | ||
100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 小暮 卓史 武藤 英紀 | 68Laps | 42 | 1'32.855 | BS | 4 | |
8 | ARTA NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | V.リウッツィ 松浦 孝亮 | 69Laps | 41 | 1'33.091 | BS | 6 | |
46 | S Road MOLA GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 本山 哲 柳田 真孝 | 92Laps | 18 | 1'31.024 | MI | 2 | |
17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 塚越 広大 金石 年弘 | 108Laps | 2 | 1'55.813 | BS | 10 |