SUPER GT 2014年 第3戦 オートポリス
決勝
初夏の九州熱戦 LEXUS RC Fは惜しくも表彰台に届かず4、5位
5月31日(土)6月1日(日)の両日、大分県のオートポリスでSUPER GT第3戦が行われた。30度に近い暑さの中で、LEXUS RC Fは最後まで表彰台をかけてバトルを繰り広げたが惜しくも及ばず、伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組のKeePer TOM'S RC F 37号車が4位、ジェームス・ロシター/平川亮組のPETRONAS TOM'S RC F 36号車が5位でフィニッシュした。
決勝の行われた1日(日)も予選日同様好天に恵まれ、午後2時の時点で気温28度、路面温度43度という暑さの中で決勝レース(65周)のスタートが切られた。
予選でコースオフを喫し最後尾グリッドとなったENEOS SUSTINA RC F 6号車は、スタート直前に燃料系の不具合が発生し、修復は間に合ったもののピットスタートとなった。
序盤、上位勢はグリッドの順位をキープ。後方では11番手グリッドのPETRONAS TOM'S RC F 36号車を駆るジェームス・ロシターが目覚ましい追い上げを見せ、6周目には6位に浮上。
3位を走る平手晃平のZENT CERUMO RC F 1号車、4位の12号車GT-R、5位につけるアンドレア・カルダレッリのKeePer TOM'S RC F 37号車のバトルに36号車が追いつき、4台による3位争いが展開された。
猛追を受けながらも何とか3位をキープしていた平手の1号車だったが、16周目過ぎあたりからタイヤの摩耗が激しくなり、一気にペースダウン。ペースの落ちた1号車を、17周目に37号車、36号車が揃ってパス。翌周には36号車のロシターが37号車をかわし4位へとポジションアップを果たした。
1号車の平手は、なんとかドライバー一人の最低周回義務となる22周を消化し、ピットインしたが、10位以下へ順位を落としてしまった。
レース中盤に入ると他の車両も次々にピットイン。36号車をロシターから受け継いだ平川は、37号車の前でコースに復帰したものの、34周目の最終コーナーでコースアウト。すぐにコースに戻ったものの、37号車伊藤の先行を許してしまった。
その後は、上位勢の差が広がり、順位は拮抗状態となっていたが、47周目にGT300クラスの車両が1コーナーでクラッシュ。ガードレールを乗り越えるほどの大クラッシュとなり、その処理のためにセーフティカーが導入された。
セーフティカー導入により上位勢のマージンは小さくなり、残り9周のスプリントレースとして再スタート。4位の37号車伊藤、5位の36号車平川が、前を行く12号車のGT-Rを激しく追い、3位表彰台を賭けた手に汗握るバトルがチェッカーまで繰り広げられた。
テール・トゥ・ノーズ状態までライバルを追い詰めた2台のLEXUS RC Fだったが、惜しくも逆転は叶わず、37号車が4位、36号車が5位でフィニッシュ。
WedsSport ADVAN RC F 19号車が8位。スタート前のトラブルでピットスタートを強いられながらも着実な走りで順位を上げた6号車が9位でチェッカーを受け、ポイントを獲得した。
今大会の結果、ドライバーズランキングでは37号車の伊藤/カルダレッリが2位、6号車の大嶋/国本が3位をキープしている。
KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 伊藤大輔:
(ウェイトハンデによる燃料流量制限など)ハンデがあったにもかかわらず、予選・決勝と良いクルマに仕上げてくれたおかげで、良いレースを戦えた。とはいえ、ライバルをパスする為に、細かなところをもっと詰めていく必要性は感じた。結果的には残念な部分もあるが、こういう厳しい展開の中で、きっちり上位でポイントを獲得していくことが大事だと思う。ライバルが、3戦連続表彰台という結果を残しているので、自分たちも安定した力を発揮して戦っていきたい。
KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
決勝レースは、まず自分たちの前にいた12号車をターゲットにした。12号車をオーバーテイクした後は1号車とのバトルになったが、向こうはタイヤにダメージを負っていたようだ。彼らとのバトルが長引いたこと、またGT300クラスの処理などもあり、かなりタイムをロスしてしまった。シーズンはまだ3戦を終えたばかりだ。戦い方もクルマも、チームと共に更に詰めていき、タイトルを狙いたい。
SUPER GT 2014年 第3戦 オートポリス 決勝レース結果:GT500
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 所要時間/差 | 周回 | ベストラップ | タイヤ | ウエイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 1:58'46.067 | 65 | 1'36.895 | MI | 14 |
2 | 46 | S Road MOLA GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 本山 哲 柳田 真孝 | 5.788 | 65 | 1'37.406 | MI | 2 |
3 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 安田 裕信 J.P.デ・オリベイラ | 23.285 | 65 | 1'38.048 | BS | 62 |
4 | 37 | KeePer TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | 23.649 | 65 | 1'38.523 | BS | 52 |
5 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | ジェームス・ロシター 平川 亮 | 24.036 | 65 | 1'38.619 | BS | 4 |
6 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 小暮 卓史 武藤 英紀 | 44.576 | 65 | 1'39.069 | BS | 4 |
7 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 山本 尚貴 ジャン・カール・ベルネ | 1Lap | 64 | 1'38.774 | MI | 14 |
8 | 19 | WedsSport ADVAN RC F LEXUS RC F / RI4AG | 脇阪 寿一 関口 雄飛 | 1Lap | 64 | 1'39.186 | YH | 8 |
9 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F LEXUS RC F / RI4AG | 大嶋 和也 国本 雄資 | 1Lap | 64 | 1'39.056 | BS | 52 |
10 | 32 | Epson NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット | 1Lap | 64 | 1'40.107 | DL | |
11 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F LEXUS RC F / RI4AG | 石浦 宏明 オリバー・ジャービス | 1Lap | 64 | 1'39.223 | BS | 26 |
12 | 1 | ZENT CERUMO RC F LEXUS RC F / RI4AG | 立川 祐路 平手 晃平 | 1Lap | 64 | 1'37.736 | BS | 30 |
13 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / NR20A | ミハエル・クルム 佐々木 大樹 | 19Laps | 46 | 1'39.104 | YH | 16 |
8 | ARTA NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | V.リウッツィ 松浦 孝亮 | 27Laps | 38 | 1'38.548 | BS | 6 | |
17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 塚越 広大 金石 年弘 | 36Laps | 29 | 1'38.968 | BS | 10 |