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SUPER GT 2015年 第1戦(開幕戦)岡山
プレビュー

岡山国際サーキットを走行するPETRONAS TOM'S RC F 36号車とZENT CERUMO RC F 38号車

「SUPER GT」開幕。
2年目を迎えたLEXUS RC F&RI4AGエンジンでタイトル奪還へ

KeePer TOM'S RC F 37号車  4月4日(土)~5日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催される。
 長かった国内モータースポーツのオフシーズンも終わり、日本で最高の人気を誇るレース、SUPER GTが開幕する。SUPER GTは昨年より車両、エンジンの両方が全く新しいものとなったが、今季は基本的にそれを踏襲。熟成が進められたレーシングカーにより、更に熱いバトルが期待される。
 LEXUS RACINGは昨年よりLEXUS RC Fをベースにした車両に、新型の2リッター直列4気筒ターボの「RI4AG」エンジンを搭載。昨年は全8戦中、最多となる4勝を挙げたものの、僅か2ポイント及ばず、タイトル獲得はならなかった。
 今季も6台体制での参戦となるが、一部ドライバーが変更となり、更に強力な体制でタイトル奪還を目指す。

恒例となったテクニカルサーキットでの開幕戦

岡山国際サーキット コース図  2010年シーズンから開幕戦のホストサーキットを務めてきた岡山国際サーキット。過去にはF1が開催されたこともあるコースだ。1周は3.703kmとSUPER GTのシリーズ戦が行われるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。
 観戦エリアからコースまでの距離が短いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンがフェンス越しとはいえ、迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。例年熱いバトルが繰り広げられるバックストレートには、その立ち上がりに今シーズン、レクサスブリッジが新設された。

クルマでのアクセスは良好で、近くには温泉地も

 レース関係者や多くの観客は、津山市や岡山市、備前市、あるいはお隣の兵庫県相生市などに宿泊することが多いようだが、いずれの場合もサーキットまでは1時間程度。緑に囲まれたアクセスロードのドライブも、またレース観戦の楽しみの一つと言えるだろう。
 またサーキットからクルマで30分ほどの距離にある名湯、湯郷温泉も人気のスポットで、レース後にひと風呂浴びてから帰路に就くのが恒例、というレース&温泉のファンも少なくない。ちなみに、最寄りのインターチェンジは山陽自動車道の和気か備前、中国自動車道なら作東ICか美作IC。そのいずれからもサーキットまで30分前後とアクセスは良好だ。
 ただし、公共交通機関を利用しようとする場合、JR山陽本線の吉永駅が最寄りとなるが、そこからのアクセス方法がタクシーしかないので注意が必要だ。

元F1ドライバーも加入!
強力なドライバー布陣で今季の活躍に期待

LEXUS TEAM SARDに加入した元F1ドライバーのヘイキ・コバライネン  今季のLEXUS RACINGは6台の参戦体制こそ変わらないものの、一部ドライバーに変更があった。
 ENEOS SUSTINA RC F 6号車の大嶋和也/国本雄資組、WedsSport ADVAN RC F 19号車の脇阪寿一/関口雄飛組の2台は昨年と変更無し。
 昨年最後までタイトルを争ったトムスの2台は、中嶋一貴がWECにフル参戦するため、PETRONAS TOM'S RC F 36号車に伊藤大輔が移り、ジェームス・ロシターとコンビを組む。伊藤が抜けたKeePer TOM'S RC F 37号車は、昨年速さを見せたアンドレア・カルダレッリと平川亮という若手コンビとなる。
 ZENT CERUMO RC F 38号車は、ベテラン立川祐路と、石浦宏明という組み合わせに。昨年38号車に乗っていた平手晃平がDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車に移り、元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンとコンビを組む。
 昨年、新規定の車両及びエンジンでの記念すべき初レースとなった開幕戦岡山では、LEXUS RC Fが1-2フィニッシュを飾っている。今週末のレースに先立ち、3月半ばに岡山で行われた公式テストでも速さを見せているLEXUS RACINGの活躍に期待がかかる。
 LEXUS RACINGのピット周りでは6チームにLEXUS RC Fに合わせて新たにデザインが統一されたLEXUS RACING専用の給油タンクが準備され、更に華やかさが増される。

 GT300クラスには、トヨタのハイブリッド技術を投入し、4年目となるTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が嵯峨宏紀と中山雄一のコンビで参戦。加えて、国際レース規格のGT3規則がベースとなるLEXUS RC F GT3がSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車として飯田章/吉本大樹のコンビで参戦。こちらも注目だ。