SUPER GT 2015年 第1戦（開幕戦）岡山
予選

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ルーキー平川 亮が新コースレコードでポールポジション獲得！
LEXUS RC Fが予選トップ3独占

　4月4日（土）岡山県の岡山国際サーキットでSUPER GT第1戦の予選が行われ、アンドレア・カルダレッリ／平川亮組のKeePer TOM'S RC F 37号車がポールポジションを獲得。僅差の2番手に大嶋和也／国本雄資組 ENEOS SUSTINA RC F 6号車、立川祐路／石浦宏明組 ZENT CERUMO RC F 38号車が3番手で続き、LEXUS RC Fが予選トップ3を独占した。

　前日からの雨で、午前中の公式練習走行の序盤はウェットだったものの、その後路面も乾き、曇り空ながらドライコンディションで午後2時50分から、GT300クラスよりノックアウト方式での予選が開始された。
　GT500クラスは午後3時10分から15分間で予選Q1のセッションが開始されたが、ほとんどの車両が一度のアタックのため、開始から7分ほどは待機。残りが8分を切ったところで次々にコースへと向かった。
　残り2分を切ったところで本格的なアタックが開始され、まず6号車の国本がチームメイトの大嶋が昨年記録したコースレコードに迫るタイムを叩き出し、トップに立つと、37号車のカルダレッリも肉薄するタイムをマーク。その直後、38 号車の石浦がコースレコードを更新するタイムで2台を上回り、トップに立った。

　予選Q1はLEXUS RC F同士の激しいアタック合戦となり、38号車、6号車、そして平手晃平がアタックしたDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が3番手、4番手に37号車と続き、伊藤大輔のPETRONAS TOM'S RC F 36号車が7番手でQ1を通過。LEXUS RC Fは5台がQ2進出を果たした。
　関口雄飛がアタックしたWedsSport ADVAN RC F 19号車は14番手グリッドから明日の決勝に臨むこととなった。

　GT300クラスのQ2を経て、午後3時55分にGT500クラスの予選Q2（12分）が開始されたが、こちらも序盤は待機となり、残り8分半を切ったところで6号車の大嶋がコースイン。少し間隔を開けて37号車の平川、36号車のジェームス・ロシターと続いた。
　ライバル車も次々にコースインしていく一方で、38号車の立川と、元F1ドライバーの参戦で注目を集める39号車のヘイキ・コバライネンはなかなかピットを出ず、残り7分となったところでコースイン。コバライネンはコースイン直後からアグレッシブな動きでタイヤを温めていった。
　セッション終盤に入り、各車アタックが開始されると、6号車の大嶋が、Q1でコースレコードを更新した石浦のタイムに1000分の3秒まで迫るタイムでトップに。しかし、その直後、37号車の平川が0.1秒近くこれを上回る新レコードタイムをマークし、トップの座を奪った。

　その後この2台を上回るタイムは出ず、昨年SUPER GTにはスポットで2戦のみ参戦、今季より初めてフル参戦となる平川の37号車が、GTデビュー3戦目にして初のポールポジションを獲得した。
　2番手に昨年のポールシッターである大嶋／国本組の6号車、3番手に立川／石浦組38号と続き、LEXUS RC Fは3台がコースレコードを更新するタイムで、予選トップ3を独占した。
　Q2は8台全車が1分19秒台に入れるハイレベルな争いとなる中、ロシターの36号車が6番手、コバライネンは8番手タイムとなったが、予選後、4番手の車両がタイム抹消となったため、一つずつグリッドが上がり、それぞれ5番手、7番手から決勝のスタートを切る。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ：
とても良いシーズンのスタートを切ることが出来た。朝の走行からクルマの調子がとても良く自信を持っていたので、Q1に向け特にクルマのセッティングを変更したりしなかった。Q2では若干変更をした上で、結果に繋げられたと思っている。ポールポジションを獲得出来本当に良かった。明日は、天候が一番の問題だが、昨年優勝した時も同じような状況だった。今朝ウェットで走ってもクルマは速かったので、レースではミスを起こさず最高の結果を残したい。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 平川亮：
SUPER GTに参戦する機会を設けてくださった方々に感謝している。朝はドライで走ることが出来なかった為、予選では多少不安があったが、Q1からQ2の間に、アンドレアがセッティングを決めてくれた。クルマに乗る前から、ポールを獲れそうな感触があり、そのプレッシャーもあって予選の始まる20分も前からクルマに乗り込みイメージを描いていた。アタックラップでちょっとミスをしてしまったので、それがなければもっと良いタイムだったかも知れない。明日の決勝レースは、雨という予報もある。ウェットでの走行経験は数周しかないが、レースでは落ち着いてポールトゥウィンを果たしたい。

ENEOS SUSTINA RC F 6号車 ドライバー 大嶋和也：
岡山での合同テストの時から開幕戦のセットは決まっていて、今回多少変更して持って来たが、ドライで走れる時間が少なかったこともあり、充分に確認が出来たとは言えない状態だった。柔らかいタイヤを持ってきていないのにもかかわらず、良いタイムが出ていたので、ポールポジションを狙っていた。予選では、路面コンディションの変化もあり逆転されてしまったが、明日の天候もわからないし、ドライであれば自信がある。雨なら、朝の走行でしっかりデータを取りレースに備えたい。

ENEOS SUSTINA RC F 6号車 ドライバー 国本雄資：
朝の練習走行は路面コンディションが微妙だった上に、自分はサーキットサファリの時間の走行で、クルマの確認しか出来なかった。そのためQ1のアタックは当初不安だったが、シーズンオフからチームがたくさんタイヤテストをさせてくれたり、去年よりも良い経験を積ませてもらえたので、自信を持って自分のやるべき仕事に集中出来た。結果的に2番手となったが、良い位置からスタートなので、どんな状況であれ自分たちの力を発揮し結果に繋げたい。

ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー 立川祐路：
朝の走行は、ウェットとドライでコンディションが安定しておらず、きちんとテストが出来ないまま終わってしまった。そういう意味では、ドタバタはしていたが、シーズンオフのテストをしっかりして来たので、クルマもまとまっていて悪くない状況で予選に臨めた。Q2は、状況も変わり前には行けなかったが、3番手は悪くないポジションだ。上位はRC F同士なので、お互い良いレースが出来ればと思っている。

ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー 石浦宏明：
先日の富士のメーカーテストで自分がクルマを壊してしまったことで、パーツを交換したため、朝の走行はバランスを取るテストで終わってしまった。予選はフィーリングも良くなっていて、Q1をトップで戻って来ることが出来た。しかし、 オーバーステアな感触があり、それを立川選手に伝え変更した事が裏目に出てしまったのか、立川選手がトップを獲れなかったことは、自分の反省点でもある。明日は、天候次第で勢力図も変わると思うので、臨機応変に対応し優勝を目指したい。

SUPER GT 2015年 第1戦（開幕戦）岡山 予選結果：GT500