SUPER GT 2015年 第7戦 オートポリス 決勝
立川/石浦組LEXUS RC Fが4位フィニッシュ
逆転タイトルの可能性を残し最終戦へ
オートポリスでSUPER GTの第7戦が行われ、立川祐路/石浦宏明組ZENT CERUMO RC F 38号車が4位フィニッシュ。タイトル争いに踏みとどまり、ランキング3位で最終戦へ臨むこととなった。
11月1日(日)空は雲が覆い、夕方から雨の予報もあるものの路面はドライ。気温14度、路面温度17度と肌寒いコンディションで午後2時に白バイ、パトカーの先導の下パレードラップが開始。フォーメーションラップに続き、66周で競われる決勝レースのスタートが切られた。
最前列2番手スタートの38号車立川は、好スタートでポールポジションの車両に並びかけるも逆転には至らず。後方では6番手、7番手スタートのWedsSport ADVAN RC F 19号車とPETRONAS TOM'S RC F 36号車がひとつずつポジションアップ。更にジェームス・ロシターの36号車は8周目、関口雄飛の19号車は11周目に前走車をかわし、それぞれ4位、5位へ。
38号車の立川は序盤2位をキープし、上位3台は僅差でのバトルを展開。周回遅れが現れ始めると、これをかいくぐりながらの争いは更に激化した。
20周目過ぎには、3位の車両の猛追を受け、2位争いがテール・トゥ・ノーズに。巧みなライン取りで2位を守り続けていた38号車立川だったが、24周目、第2ヘアピンで痛恨のコースオフ。すぐにコースには復帰したが、3位へと順位を落としてしまった。
25周を過ぎたあたりから軽い雨が降り始め、各チームピットタイミングに悩むこととなったが、結局路面を濡らすまでには到らず。レース中盤を過ぎると上位勢もドライバー交代、給油とタイヤ交換のためにピットへ。38号車よりも2周早くピットインしていた36号車が、ピット終了時点で38号車をかわし3位に浮上。
しかし、ドライバー交代した38号車の石浦がハイペースで猛追。ピットアウト直後には10秒近くあった36号車との差を一気に詰め、48周目にはテール・トゥ・ノーズに。逆に、伊藤大輔の36号車はタイヤのピックアップ現象(タイヤカスなどを拾ってグリップが低下する)に見舞われペースダウン。50周目、周回遅れのGT300車両を上手く使った38号車石浦が36号車伊藤をかわし、3位に浮上した。
表彰台圏内に入り、更に上位を目指し追い上げを続けた38号車石浦だったが、終盤はタイヤの摩耗に苦しむことに。また、残りが8周ほどとなったところで再び雨が降り始め、スピンやコースアウト車両も発生。
38号車は、猛烈な勢いで追い上げてきた後続車両との3位争いとなり、石浦は懸命にこれを抑え続けたが、残り2周のストレートでテール・トゥ・ノーズとなり1コーナーでサイド・バイ・サイドに。並んだまま2台は2コーナー、3コーナーへと進入していったが、惜しくも立ち上がりでかわされ、38号車は4位へ後退。
一方、6位を走行し、激しいバトルを繰り広げていた脇阪寿一の19号車は、ファイナルラップの1コーナーでコースオフ。
38号車は4位でチェッカー。36号車が5位。ENEOS SUSTINA RC F 6号車が8位、19号車はファイナルラップでコースオフも9位フィニッシュとなり、開幕からの連続入賞記録を継続した。
この結果、38号車の立川と石浦はドライバーズランキングで3位へ。首位との差は13ポイントと開いたが、逆転タイトルの可能性を残して最終戦に臨むこととなった。
LEXUS GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。
ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー 立川祐路:
「チャンピオンシップを考えると、ランキングトップのクルマや横にいるライバルに負ける訳には行かなかったので、序盤からかなり無理をするレベルで懸命に走った。その為、スピンを喫し順位を落としてしまったが、気持ちを保って戦い続けた。結果的に、ライバルが上位フィニッシュしたことでポイント差が広がり、最終戦に向けて厳しい展開となってしまった。最終戦はとにかく勝つことだけを考えて攻めるレースをしたい」
ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー 石浦宏明:
「中盤、雨が降り始め、先がどうなるか読めなかったので、立川さんは硬いタイヤを履いていたこともあり、ピットタイミングを引っ張った。自分が交代した時点では、36号車に先行されていたが、こちらのペースが良く順位を取り戻せた。タイヤの選択が上手く行ったと思っていたのだが、終盤なぜか徐々にペースが落ちてしまった。雨が強くなったこともあり、最後は全然ペースの違うライバルに抜かれてしまった。今回、自分たちの中では攻めた結果で、出来る限りのことはしたつもりだ。しかし、チャンピオンシップを考えると厳しい結果となってしまったので、最終戦は何も考えず、また今年はまだ優勝がないので、勝ちに行きたい」
SUPER GT 2015年 第7戦 オートポリス 決勝レース結果:GT500
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 周回 | ベストラップ | 所要時間/差 | タイヤ | ウエイト |
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1 | 1 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 65 | 1'36.295 | 1:50'42.495 | MI | 44 |
2 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 安田 裕信 J.P.デ・オリベイラ | 65 | 1'35.246 | 0.348 | BS | 51 |
3 | 17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 塚越 広大 武藤 英紀 | 65 | 1'37.114 | 14.056 | BS | 25 |
4 | 38 | ZENT CERUMO RC F LEXUS RC F / RI4AG | 立川 祐路 石浦 宏明 | 65 | 1'35.816 | 16.235 | BS | 45 |
5 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | 伊藤 大輔 ジェームス・ロシター | 65 | 1'37.181 | 31.049 | BS | 43 |
6 | 46 | S Road MOLA GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 本山 哲 柳田 真孝 | 65 | 1'37.456 | 41.666 | MI | 45 |
7 | 15 | ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 小暮 卓史 オリバー・ターベイ | 65 | 1'37.444 | 49.280 | BS | 18 |
8 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F LEXUS RC F / RI4AG | 大嶋 和也 国本 雄資 | 65 | 1'36.386 | 55.011 | BS | 27 |
9 | 19 | WedsSport ADVAN RC F LEXUS RC F / RI4AG | 脇阪 寿一 関口 雄飛 | 64 | 1'36.892 | 1Lap | YH | 24 |
10 | 64 | Epson NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット | 64 | 1'36.855 | 1Lap | DL | 3 |
11 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 山本 尚貴 伊沢 拓也 | 64 | 1'36.829 | 1Lap | BS | 49 |
12 | 37 | KeePer TOM'S RC F LEXUS RC F / RI4AG | A.カルダレッリ 平川 亮 | 64 | 1'37.839 | 1Lap | BS | 36 |
13 | 39 | DENSO KOBELCO SARD RC F LEXUS RC F / RI4AG | 平手 晃平 ヘイキ・コバライネン | 64 | 1'37.914 | 1Lap | BS | 18 |
14 | 8 | ARTA NSX CONCEPT-GT Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E | 松浦 孝亮 野尻 智紀 | 62 | 1'37.833 | 3Laps | BS | 10 |
15 | 24 | D'station ADVAN GT-R NISSAN GT-R / NR20A | 佐々木 大樹 ミハエル・クルム | 46 | 1'36.838 | 19Laps | YH | 31 |