メニュー

スーパーフォーミュラ 2014年 第1戦(開幕戦)鈴鹿 予選

ポールポジション獲得を喜ぶアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14)

ロッテラーが新生スーパーフォーミュラ最初のポールポジション獲得!
トヨタ「RI4A」はデビューレースで予選トップ7独占

4月12日(土)三重県の鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ開幕戦の予選が行われた。全く新しいシャシーとエンジンによる最初の予選は、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が全セッショントップの速さを見せポールポジションを獲得。元F1ドライバーのクマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(Lenovo TEAM IMPUL)が2番手タイムをマークしたが、ペナルティにより決勝グリッドは5番手に降格。100分の1秒差で3番手タイムの中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が繰り上がり、トムスが最前列グリッドを独占。トヨタ「RI4A」エンジンはデビューレースの予選でトップ7を占める速さを見せた。

アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14) 4月12日(土)三重県の鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラ開幕戦の予選が行われた。今季のスーパーフォーミュラは、全戦ノックアウト方式で予選が実施される。

気温21度、路面温度30度と過ごしやすい、絶好のコンディションの下、午後1時50分にQ1(20分)がスタート。全車一度タイムを出した後、ピットへ向かい、再アタック。セッション終盤にめまぐるしくタイムが塗り替えられていった。
トヨタ勢は順調に上位タイムをマークし、11台中10台がQ2へと進出。午前中のフリー走行でクラッシュを喫し、修復はなったものの予選Q1を僅か2周しか走れなかった嵯峨 宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)はタイムを伸ばせず、19番手でQ1敗退となった。

Q1での上位14台が進出した予選Q2は7分間。このセッションでは、テストから好調なロッテラーが、唯一1分36秒台に入れトップタイム。これにジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)、中嶋一貴、2年ぶりのフォーミュラ復帰となる石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が続いた。このセッションでは、平川 亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、今季スーパーフォーミュラデビューのルーキー、中山 雄一(KCMG)が惜しくも敗退。それぞれ11、12、13番手グリッドとなった。

クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(Lenovo TEAM IMPUL) Q3(7分間)は上位8台によるタイムアタック。ロッテラーは36秒台には入らなかったものの、ここでもトップタイムをマーク。この週末フリー走行から通して全セッショントップという圧倒的な強さを見せたロッテラーが、新生スーパーフォーミュラ最初のポールポジションを獲得した。また、ロッテラーがQ2でマークした1分36秒996は、鈴鹿のスーパーフォーミュラでの新たなコースレコードとなった。
2番手には、2001年以来13年ぶりに日本のトップフォーミュラ参戦となった元F1ドライバーのカーティケヤンが続き、これに僅か100分の1秒届かなかった中嶋一貴が3番手。昨年スーパーフォーミュラには2戦のみ出場、今季初のフル参戦となるジェームス・ロシター(KONDO RACING)が4番手、オリベイラが5番手、石浦、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)と続き、トヨタ「RI4A」エンジンはデビューレースの予選でトップ7を占める速さを見せた。この7台はほぼ0.5秒以内に入っており、明日の決勝レースも激戦となることが予想される。
尚、カーティケヤンはフリー走行時の違反により、3グリッド降格のペナルティを科されることとなった。このため、明日の決勝レースは中嶋一貴が2番手に繰り上がり、トムス勢が最前列に並ぶこととなった。

予選ポールポジション:
アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S #36)

アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14) 「全セッションでトップタイムを取ることが出来、良いシーズンスタートが切れた。今年は厳しい戦いになるだろうと感じており、実のところ、とても緊張していた、自分としては、Q2でとても良い走りが出来た。チームメイトの(中嶋)一貴も良いタイムだったので、これはチームが良い仕事をした結果だと思っている。明日のレースは、すべてが未知で何が起きるかわからないが、優勝できるよう頑張りたい」

予選2番手(降格により5番手グリッド):
クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(Lenovo TEAM IMPUL #20)

「朝から若干スロースタートな感じだったが、予選が進むにつれタイムも良くなって行った。Q2で、自分のミスなのかはわからないが、ギアが入らなくなった。しかしその後はクルマがどんどん良くなって行き、2番手のタイムを出せたことは嬉しい。日本のチームで走ることを楽しみにしていたので、星野(一義)監督のチームの一員として戦うことが出来るのは光栄だ。ペナルティに関しては残念だが、我々トヨタのクルマはどれも調子が良いので、明日が楽しみだ」

予選3番手(2番手グリッド):
中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S #37)

「昨日の走行と、今日の朝と予選とだいぶ状況が違って、ドライビング的に多少難しく感じるところがあった。アンドレ(ロッテラー)を追いかけるような展開だったが、悪くはない。レースは長丁場でもあり、スタートも今までと違うので、うまく合わせこんで行ければと思う。ナレイン選手のペナルティで、明日は2番手からのスタートとなった。ロングランなど、未知の点も多いが、アンドレはいつもレース運びが上手いので、食らいついていきたい」

スーパーフォーミュラ 2014年 第1戦(開幕戦)鈴鹿 予選結果

順位No.ドライバー車両名/エンジンQ1Q2Q3
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
R 1'37.244R 1'36.996R 1'37.022
220クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤンLenovo TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
R 1'37.705R 1'37.751R 1'37.148
337中嶋 一貴PETRONAS TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
R 1'37.396R 1'37.528R 1'37.159
43ジェームス・ロシターフジ・コーポレーション KONDO SF14
TOYOTA RI4A
1'37.789R 1'37.700R 1'37.284
519ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLenovo TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
R 1'37.452R 1'37.289R 1'37.399
638石浦 宏明P.MU/CERUMO·INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'38.131R 1'37.663R 1'37.404
78ロイック・デュバルTeam KYGNUS SUNOCO SF14
TOYOTA RI4A
R 1'37.376R 1'37.719R 1'37.543
840野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40T SF14
Honda HR-414E
1'38.4121'37.9441'39.380
91山本 尚貴TEAM 無限 SF14
Honda HR-414E
1'38.1301'38.086
1041武藤 英紀DOCOMO DANDELION M41Y SF14
Honda HR-414E
1'38.7541'38.108
117平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
TOYOTA RI4A
1'38.3441'38.127
1239国本 雄資P.MU/CERUMO·INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'38.6271'38.223
1318中山 雄一KCMG Elyse SF14
TOYOTA RI4A
1'38.6011'38.260
1410塚越 広大HP SF14
Honda HR-414E
1'38.7291'38.509
1511ヴィタントニオ・リウッツィHP SF14
Honda HR-414E
1'38.908
1632小暮 卓史NAKAJIMA RACING SF14
Honda HR-414E
1'39.063
172中山 友貴TEAM 無限 SF14
Honda HR-414E
1'39.109
1831中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
Honda HR-414E
1'39.113
1962嵯峨 宏紀DENSO Le Beausset SF14
TOYOTA RI4A
1'39.615