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"カーナンバー1"とともに新シーズンへ 後編(2/2)
ル・マンで勝つ!それがタイトル連覇への近道

後編 ル・マンで勝つ!それがタイトル連覇への近道

勝ちを重ね、ル・マンと選手権の両方で優勝する

WECは世界中を転戦します。縁起ものなど必ず毎戦持って行くものはありますか?

デビッドソン今まではなかったんだけど、去年は3歳になる息子からメッセージカードみたいなものをもらってね。縁起を担ぐようなことはしないほうだけど、シルバーストンの後にカードをもらったから、スパに持っていったんだ。そしたら優勝でしょう?昨年はそのカードをずっとカバンの中に入れてたんだ。

ブエミそうだったんだ。僕はいつ、どのレースでも同じような状況になるよう、心がけているくらいで縁起を担ぐことはしてないな。まずは自分自身が快適でいられるように、ということが一番気になるね。

デビッドソン昨年は、結果的にカードを持っていて良かったから、もし今年の開幕戦で勝てなかったら、カードをまたカバンに戻すことにしよう!(笑)

中嶋アンソニーみたいな話であれば、僕というよりウチの父親(元F1ドライバーの中嶋悟氏)から毎年もらう伊勢神宮のお札があります。常にカバンに入れて持ち歩いていて、レースを始めてからずっと渡されてます。信仰があるというわけではないんですが、ありがたく頂いています。おかげさまで大きな事故はしてません。
あとは本当に必要なものばかり。電源アダプターとかね(笑)。1ヶ月くらい海外に行きっぱなしのときは本をたくさん持って行きますけどね。

ル・マン24時間レースのドライバー用の部屋で読書をする中嶋一貴

今シーズンは"カーナンバー1"を付けて挑むことになります。

デビッドソン"カーナンバー1"を継続して付けて走れるよう、再びチャンピオンになることが目標だね。まずは勝ちを重ね、チャンピオンを獲る。そしてル・マンを制することが何よりも大きな目標だよ。

ブエミレースでより多く勝つことができれば、再びチャンピオンを獲得できるはず。アウディが長い間やってきたように、僕らもそうしたいね。そして特にル・マンでの優勝。ル・マンはほかのレースと同じレベルでは語れない部分があるけれど、ル・マンでの勝利が重要だと思う。

中嶋今年はカーナンバー1に乗るとはいえ、僕が獲ったものではないので、個人的には世界選手権のタイトルを獲りに行くことが目標です。去年惜しいところで獲りこぼしたル・マンも勝ちたい。2人も言うように、ル・マンで勝てば、タイトル獲得へのいちばんの近道になるし、僕としてはどちらも獲るつもりで1年戦いたいですね。

最後に、日本のファンに向けてメッセージをお願いします。

デビッドソン富士のレースでいつも感じるのは、みなさんの応援がとても熱心だということ。本当にうれしいし、再び会えるのが楽しみだよ。サーキットでトヨタの応援旗がたくさん振られることが楽しみだね。
そういえば、去年泊まったホテルの部屋からちょうど真正面に富士山が見えたんだ。雲ひとつないきれいな状態で『これはツイてる!』と思ったね。今年も見たいし、いつか山頂まで登ってみたいと思ってるよ。

ブエミ日本のファンはレースのことを本当によく知っていると思うよ。応援も熱いし・・・。写真やミニカー、いろいろと持ってきてくれるので、なんだか特別な気持ちになれてうれしいね。ル・マン同様、チームにとって大きな意味を持つ一戦なので、いいパフォーマンスをお見せして結果を残したいと思うよ。

中嶋ル・マンを長年気にかけてるファンの人には、初優勝を長らくお待たせしているので、『今年こそ!』という思いです。ル・マンを生で観に来てくださいと言うとハードルは高いですが、幸い選手権の中には富士の一戦があるし、2人が言うようにいつもたくさんのファンのおかげもあって、これまで3年連続でチームとして優勝しているので、それを継続させたいです。応援に一番応えられるのは、結果でお返しすることだと思っているので、ル・マンと選手権の両方で優勝し、チャンピオンになってみなさんに恩返しをしたいですね。

2014年 WEC 富士6時間レースのトヨタハイブリッドブースのドライバートークショーの模様

プライベートでも仲が良く、今年も活躍が大いに期待されるデビッドソン選手とブエミ選手、そして中嶋選手。今シーズンもトヨタ・レーシングへのご声援をよろしくお願いします!

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