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Features 2005 Season Debrief Q&As
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ヤルノ・トゥルーリ Q+A
トヨタとして初の表彰台を獲得したほか、予選でも常時トップ5入りを果たすなど、チームの躍進に大きく貢献したヤルノに今シーズンを振り返ってもらった。~TMG広報スタッフ

●トヨタでの自分の1年目をどう評価していますか?
「自分に対して10点中8~9点はあげたいと思う。いいレースができたと思うし、特に予選は非常によかった。クルマから最大限のパフォーマンスを引き出せたと思う」

●10点満点を取るために必要なものは?

「シーズンの最後はそれほどよくなかったし、シーズン中盤にも可能性としては3~4回表彰台のチャンスがあったのにそれを失ってしまった。もしそのときに表彰台に上がれていたら、自分に9.9点をあげられるだろうね。10点満点をあげられるのはタイトルを獲ったときだけだ」

●今シーズンのトヨタにはいい意味で驚きを感じたのでは?
「このチームに移籍したのは、私の人生の中で最良の選択だった。F1というスポーツに対して真剣に取り組み、一生懸命仕事に打ち込み、情熱を注ぐ多くの人たちと出会うことができた。こんなにチームのみんなが高いレベルで仕事をしているとは、想像していなかったし、全般的に見てクルマのパフォーマンスもかなり良好で、みんなの態度も素晴らしい。シーズンの滑り出しがとてもよかったので、もし自分たちのポテンシャルをすべて出し切ることができればどんなチームでも打ち破ることができると思ったくらいだ。でも、残念ながらF1では経験が重要な役目を果たしている。必要なリソースはそろっているが、われわれはまだ若いチームであり、そういったリソースを適切な形で利用する方法をまだまだ学んでいかなければならない。シーズン中盤までを迎えると他のチームがわれわれに追いついてきた。シーズン終盤は難しい状況になってしまったが、それでも私は常に予選でトップ5を争うことができた。これは本当に素晴らしい結果だし、シーズンのはじめにはこんなことができるなんて夢にも思っていなかった」

●克服すべき最大の問題は何でしょう?
「正直言って大きな問題なんてひとつもないよ。チーム自体が新しいけど、われわれは短期間で落ち着いて仕事ができるようになった。クルマも問題なかったが、ただしいくつかのレースでは運に見放されていたことが一番大きな問題だった。スパは本当にがっかりだったし、カナダではあとわずか7周というところでブレーキに問題が起こってしまった。表彰台が目前だったのにね。ニュルブルクリンクではクルマをスタートさせる際にトラブルが起こらなければ、優勝を目指してレースができたはずだ。それにモナコでも表彰台に上がれていたはずだと私は思っている」

●今年のベストレースはどれになりますか?

「それは難しいね。もちろん表彰台に上がれたレースはいいレースということになるけど、今年は本当にいいレースが多かったから、どれがベストだったかを選ぶのは難しい。バルセロナでもとてもいいレースができたし、スパでもとにかくとてもいい調子だった。それにマレーシアとバーレーンでのレースもある。ニュルブルクリンクとカナダもいいレースになるはずだった。問題はみんなにとっては結果が重要だということだね。でもドライバーとしてはレースを分析する必要がある。結果というのは単なる数字でしかないんだ」

●トヨタが改善できる点はどんなところでしょう? 経験だけでしょうか?
「これまでのところ、研究開発に関してこのチームはとてもいいと思う。でもこの世界では常にもっと精力的に仕事をして、もっと短時間で対応していかなければならないんだ。空力に関しても、もっとよくできるはずだ。シーズンを通じて徐々に対策を施すまでのリアクションの時間をどんどん短くしていくのも重要だ。もちろん最初にいいクルマを作ることは大切だが、タイトルを獲りたいと思ったら、1年を通じて強力な開発体制を維持していくことが重要になる」

●日本GPの後、中国GPに新しいパーツが用意されていたことを賞賛していましたよね?

「その通りだ。あれは素晴らしかったし、私も本当に感謝している。チームがドライバーの話に耳を傾けているとわかると、ドライバー自身もいい気持ちで仕事ができるし、あのときはわずか2日で対応してくれた。あれ以上のことはやりようがないというくらいのことをしてくれたし、そして私が求め、ありがたいと思うのはそういったメンタリティなんだ」

●予選であれほど速いのはなぜなのでしょう? グリップのレベルを感じ取る本能的な感覚なのでしょうか?
「私自身にも実際のところはわからないよ! 予選ではクルマ自体がとにかく速いのだと思う。ただし私自身、予選ではときどき他のドライバーよりもわずかだけパフォーマンスを引き出すことができていると思う。それは新品タイヤを使うのがみんなよりうまいからだろう。これはほんの些細なことだし、おそらくクルマに対して私と同じような鋭い感覚を持っているドライバーだけが見出せる限界があるのだと思う。自分がドライブしているときはそれが普通だと思っているし、自分が何か変わったことをしているとも思わない。でもどうやら私はすこしだけ他のドライバーよりもうまいみたいだね」

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