TF104

2004年1月17日:2004年シーズンF1カー、TF104を発表

昨年型TF103シャシーから進化した新型TF104を開発するにあたって、10カ月間、グスタフ・ブルナー率いる設計グループは、非常に忙しい日々を送った。

グスタフ・ブルナーは、「TF103は競争力の高いパッケージだった。しかし、我々は、その性能の全てを引き出すことが出来なかった。TF104は、論理的にはTF103の進化型と言えるが、TF104は、まったく、TF103と共通部品はない。我々はシャシー全てのエリアにおいて改良を加え、全ての重要な内部コンポーネントを設計し直した。空力的にも大きく前進しているとともに、クルマ全体が軽量化され、シャシー剛性が高められている」と語った。

また、チームは、技術部門を強化。F1エンジニアリングのスペシャリストであるマイク・ガスコインがシャシー部門のテクニカルディレクターに就任。シャシー部門のコーディネイトと取りまとめを行う。一方、ルカ・マルモリーニは、エンジン部門のテクニカル・ディレクターに昇格した。

TMG会長の冨田務はパナソニック・トヨタ・レーシングのチーム代表に就任し、66歳となったオベ・アンダーソンは、TMGの相談役に就任した。

ドライバーは2003年と同じく、オリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタの2人。また、金曜日のプラクティスセッションで3台目のクルマを走らせるサード・ドライバーはリカルド・ゾンタが担当した。

この年、パナソニック・トヨタ・レーシングとして9ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権を8位で終えた。

シーズン・ハイライト

第6戦モナコGPでダ・マッタが6位入賞。パニスも8位入賞し2度目のダブル入賞を達成。(2004年5月)
第9戦アメリカGPではパニスが表彰台圏内を走る快走を披露し5位入賞を果たした。(2004年6月)
第14戦ベルギーGPではリカルド・ゾンタがレースを走り、表彰台へあと一歩のところまで近づく。またパニスが8位に入賞した。(2004年8月)

 

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