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SUPER GT 2014年 第8戦(最終戦)もてぎ
決勝

ランキング2位となったKeePer TOM'S RC F 37号車の伊藤大輔、アンドレア・カルダレッリ

伊藤/カルダレッリ組LEXUS RC Fが13番手から追い上げ2位
参戦初年度のLEXUS RC Fは今季8戦中最多の4勝を挙げ、
高いパフォーマンスを発揮するも、惜しくもタイトル獲得はならず

WedsSport ADVAN RC F 19号車  15日(日)はこの週末最高の秋晴れとなり、気温16度、路面温度23度のコンディションで午後1時に、交通安全啓発活動としての白バイ、パトカーによる先導パレードランに続き、フォーメーションラップが行われ、53周、250kmにわたる決勝レースのスタートが切られた。
 スタート直後は上位勢に大きな混乱、順位変動は無かったが、4位をキープしたジェームス・ロシターのPETRONAS TOM'S RC F 36号車は。1周目の激しい順位争いの中で後続から接触され、順位こそキープしたが、車両前部にダメージを負ってしまった。
 後方では、10番手スタートのENEOS SUSTINA RC F 6号車 国本雄資が8位へ、13番手スタートのKeePer TOM'S RC F 37号車 アンドレア・カルダレッリが9位へとジャンプアップ。一方で接触を喫した36号車のペースが上がらず、何とか4位をキープするも後続を連ねての走行となり、上位3台が逃げて差を広げていく展開となった。
 勢いに乗る37号車のカルダレッリは、8周目に7位へ浮上すると、周回遅れも上手く利用し、激しい4位争いをしていたWedsSport ADVAN RC F 19号車、続いて36号車もパスし、4位へと浮上した。
 21周目、4位の37号車が先陣を切ってピットへ向かい、伊藤大輔へと交代。翌周には36号車も中嶋一貴へとドライバー交代を行った。
 今大会、予選から好走を見せている19号車は、スタートを担当した関口雄飛が健闘。GT500クラスでは最後までピットを引っ張り、首位を走行していた33周目にピットへ。脇阪寿一へとバトンを渡し、37号車の前、2位でコースに復帰した。
ZENT CERUMO RC F 1号車  しかし、19号車はタイヤ無交換作戦を採っており、タイヤの厳しい19号車を、38周目に37号車がパス。37号車は2位に浮上し、タイトル獲得のために必要な優勝を目指し、首位追撃を開始した。
 一方、37号車にかわされた19号車は、厳しいタイヤながらも脇阪がベテランらしい走りを見せ、追い上げる後続との息をもつかせぬぎりぎりのバトルを展開。惜しくも終盤かわされてしまったが、3メーカーのベテランドライバーによる、表彰台を賭けた3ワイドバトルは観客を沸かせた。
 終盤、37号車は懸命な追走を見せたが、逆転には至らず、それでも13番手スタートから追い上げての2位フィニッシュ。今季3度目の表彰台を獲得した。ドライバーズランキングでは、惜しくも及ばず2位となった。
 健闘を見せた19号車が6位。予選でトラブルに見舞われ、最後尾スタートから追い上げたZENT CERUMO RC F 1号車が7位。DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が9位。36号車はダメージの影響でペースが上げられず10位。6号車が11位でレースを終えた。
 これで今季のSUPER GTは全スケジュールが終了。LEXUS Racingは、新規定に則ったLEXUS RC Fのデビューイヤーに全8戦中4勝を挙げ、そのパフォーマンスの高さを証明したが、惜しくもタイトル獲得は逃すこととなった。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 伊藤大輔:
KeePer TOM'S RC F 37号車の伊藤大輔とアンドレア・カルダレッリ 今日は序盤からアンドレアがアグレッシブに走ってくれて勇気をもらえた。チャンスが巡って来るのを待ちながら、出来る限りポジションを上げていった。後半は苦しい部分もあったが、最後までポジションを守って走り切ることが出来た。これだけポジションを上げられたのはチームのおかげだ。今シーズンは、一年を通して戦闘力のあるクルマだった。開幕戦勝利で良いスタートを切り、セオリー通りにポイントを獲って来たが、23号車が速く、タイトルには届かなかった。ハンデがとても厳しいシーズンだった。チーム、TRD、タイヤメーカー、皆頑張ってくれた。今季の課題を克服し、来季は巻き返したい。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
今日はとても面白いレースが出来た。23号車がとても速く追いつけなかったが、予選13位からのスタートで、今、我々が出来る最高の2位というリザルトをチームのおかげで残すことが出来て良かった。今シーズンは、開幕戦優勝、菅生で2位、今回の2位と結果を残し、ミスなくポイントを重ねることが出来た。LEXUS、トムス、TRD、スポンサー、ファンの皆様に感謝したい。

PETRONAS TOM'S RC F 36号車 ドライバー ジェームス・ロシター:
今日のレースは、他車に接触されてしまったため、優勝を逃してしまった。クルマがスライドしてしまい、フロント部分にダメージを負ったことでダウンフォースを失い、そのまま走らざるを得なかった。2位に入ればチャンピオンという状況だったのだが、チャンスを失い残念だ。来季、またチャレンジしたい。

SUPER GT 2014年 第8戦(最終戦)もてぎ 決勝レース結果:GT500

順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
123MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
531:32'32.4461'40.999MI 
237KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
5351.7441'41.852BS 
318ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
5353.8071'41.384MI 
424D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム
佐々木 大樹
531'02.3621'42.391YH 
546S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
531'02.7131'41.166MI 
619WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
531'17.7731'42.814YH 
71ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
平手 晃平
531'22.1181'42.398BS 
8100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
武藤 英紀
531'25.8451'42.596BS 
939DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
石浦 宏明
オリバー・ジャービス
531'28.7191'42.677BS 
1036PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
531'34.8501'42.538BS 
116ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
521Lap1'42.538BS 
128ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
V.リウッツィ
松浦 孝亮
521Lap1'42.451BS 
1312カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
512Laps1'42.184BS 
1432Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
494Laps1'40.802DL 
1517KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
金石 年弘
485Laps1'42.031BS