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グランツーリスモ6
中嶋一貴×山内一典 対談 後編(2/2)

グランツーリスモ6のパッケージ

グランツーリスモを通じて、レースカーのドライブが難しいモノということがわかってもらえるきっかけになる中嶋一貴選手

中嶋今までは、こんな高性能車に乗って試すことは限られた人間しかできませんでした。でも、今はいいですよね。こんなに優れたゲーム、グランツーリスモ6が手軽に手に入るんですから。野球とかサッカーなら、自分の経験を通してプロの凄さが容易に想像できますけれど、自動車の場合は乗用車の運転とレーシングカーの運転の差が、なかなか伝わらない。普通の人は、乗用車の延長でしか想像できないと思うんです。こういうゲームはそのきっかけになるんじゃないかな。普通のファンに「ああ、(レースカーのドライブは)こんなに難しいモノなんだ」ということがわかってもらえるきっかけになると思う。ただ、敢えて言うならばこれリアルすぎるので、これで満足されてしまうとそれはそれで逆に困ってしまうんですけどもね(笑)。

グランツーリスモ6で富士スピードウェイを攻める中嶋一貴選手

山内きっとホンモノに乗りたくなってくれると思うんですよ。中嶋さん、今年のWEC富士6時間耐久レースはどうなると予想していますか?

中嶋今年はレギュレーションが変わって、TS040 HYBRIDはまったく新しいクルマになりました。ル・マンは少し残念な結果でしたが、富士ではいい流れでいけると思っています。特に地元での開催ですから、良い結果を出したいと思っています。ただ、相手も強いですからね。富士では、加速力をナマで味わって頂きたいですね。ハイブリッドのレーシングカーの一番の魅力は、加速です。今年の僕らのクルマはフルで加速すると1000馬力ですから、F1よりもパワーがあります。空力面でも高性能ですから、高速でのコーナリングや立ち上がりでの加速力が見どころですね。

WEC富士ではTS040 HYBRIDや各メーカーの加速やハイブリッドのシステムの使い方を較べてみたい山内一典プロデューサー

山内僕が富士で確かめたいのは、ストレートの加速具合ですね。TS040 HYBRIDは1000馬力で四駆。ある意味、史上最強のレーシングカーじゃないですか。各メーカーの加速を比べて見たいですね。キャパシタの電気をどう使うのか。ストレートは大事だろうし、ヘアピンからの先も大事だろうし、1コーナーの先も大事だろうし、どういう配分でハイブリッドシステムを使うのか、興味ありますね。

中嶋メーカーごとにハイブリッドの使い方が違ってキャラクターも異なっていますから、得意不得意があるんですよ。それを確かめてもらうのもおもしろいかもしれません。1周すると同じタイムになるのに、途中では随分速さが違っているのでバトルも起きやすいですから。

山内あれだけ技術的に異なるアプローチをしているのに、ラップタイムは同じところに近づくというのは、エンジニアの方々にとってはたまらない技術競争が行われているのだろうと思います。ひょっとしたら全然違う結果になってもおかしくないくらい異なるクルマなのに、結局同じタイムで走っているんですから。

中嶋結局ラップタイムが同じようになるのは、正解がひとつではないということなのでしょうね。そこがハイブリッドレーシングカーのおもしろいところですね。

中嶋一貴選手と山内一典プロデューサー

今年の新しいレギュレーションに沿って開発されたTS040 HYBRIDは、シーズン後半に向けて様々なアップデートを受けて、第5戦・富士6時間耐久レースへやって来ます。トヨタをはじめ、世界の有数の自動車メーカーが開発した最新最強のハイブリッドレーシングカーが格闘するレースは10月10〜12日、富士スピードウェイで開催します。ぜひ、足を運んで富士スピードウェイで迫力ある走りを楽しんでください。

トヨタ ハイブリッドブースで中嶋一貴に挑戦!
中嶋一貴 富士スピードウェイ タイムトライアルムービー

富士6時間レースのトヨタ ハイブリッドブースに「グランツーリスモ6」がプレイできるシートを設置。中嶋一貴選手が富士スピードウェイのタイムトライアルでたたき出した目標タイム(1分26秒545)に挑戦しよう!

基準タイムをクリアした人には、TS030 HYBRIDの1/18モデルカーをプレゼント(数に限りがあります)
中嶋選手のタイムをクリアした人には、実車パーツをプレゼント(土・日各1名)


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目次ページ

  1. 前編:レースの現場にエンジニアとして山内さんがいたら、乗りやすいクルマにしてもらえるのかもしれませんね(笑)(2014年10月1日公開)
    1. 1. TS030 HYBRIDのパフォーマンスが非常にリアルに再現されている。想像でここまでできるんですか?
    2. 2. レースの現場でやるのとまったく同じ作業を、このゲームの中でやるわけですね。すごい世界ですよね

  2. 後編:LMP1ではあれだけ技術的に異なるアプローチをしているのに、ラップタイムは同じところに近づくというのは、たまらない技術競争が行われているのだと思います(2014年10月6日公開)
    1. 3. ゲームやシミュレーターはアイディアをまず試してみるのに向いていると思います
    2. 4. グランツーリスモを通じて、レースカーのドライブが難しいモノということがわかってもらえるきっかけになる