特集 > 2005年特集 > グッドウッド・フェスティバル > 3.時代を駆け抜けたドライバーが語る“あの頃”と“今”
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toyota-f1.comインタビュー
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オリビエ・パニス――
「子どものころの夢、F1ドライバーへの道程」
現在パナソニック・トヨタ・レーシングでサードドライバーを務めるパニスに、子ども時代のモータースポーツの思い出や、F1での足跡を聞いた。
(2005年6月25日(土)グッドウッド・フェスティバル内トヨタ・モーターホームにて)
オリビエ・パニス(Olivier Panis)

1966年9月2日生まれ。38歳。1989年、参戦2年目のフランス・フォーミュラ・ルノーでチャンピオンを獲得。F1デビューイヤーとなった1994年にはドイツGPで2位でフィニッシュし、初ポイントを獲得するという印象的なスタートを切った。1996年、リジェ・チームでは遂にモナコGPでF1初優勝を果たす。2003年、パナソニック・トヨタ・レーシングへ加入。2004年に157戦に渡るF1のキャリアに幕を引くと決めた彼は、今季、サードドライバーとして新たな役割を果たしている。

ゴーカートに夢中だった少年時代
● まず今回のグッドウッド・フェスティバルの印象から伺います。たくさんのモータースポーツファンが集うこのフェスティバルですが、昨日と今日走られてみてどんな感想でしょう?
「このフェスティバルには旧来からのモータースポーツファンや観客にとって、とても素晴らしいイベントだと思う。私自身は今回で3回目の参加になるね――いずれもF1カーで出走している。ここのコースはそれほど長い距離があるわけではないけど、でもこのイベントはファンに楽しんでもらうことが一番大切なことだからね」

● 同時に父親でもあるあなたの目から見て、こうしたイベントはどう思われますか?
「とてもいいイベントだと思う。というのも、私自身も小さい頃はこういったイベントがあれば出かけていってF1カーを見てみたいとずっと思っていたからね。いろいろなチームのクルマやヒストリックカーを見て、ドライバーたちに会ってみたいと思っていた。だから子どもたちにとってこういう機会は素晴らしいと思う。もし時間があれば私も自分の子どもを連れてきたかいけど、今はテストや次のレースのために時間がないから残念だけど無理なんだ。来年、もし時間があればぜひ連れてきたいと思う。興味深いクルマが本当にたくさん参加しているからね」

子どもたちひとりひとりにサインをするパニス。  

● ご自身の子どものことを振り返ってみたとき、モータースポーツに関する最初の記憶となるとどんなことでしょうか?
「子どものころはとにかくゴーカートばかりやっていたんだ。その頃の思い出として今も覚えているシーンというと……、アラン・プロストとアイルトン・セナのバトルだ。思い出というとまずそれが浮かんでくるね。それからもうひとつは、メキシコGPでフェラーリのナイジェル・マンセルがゲルハルト・ベルガーを追い越したシーン。あれは本当に信じられないような追い越しだった。“思い出は何?”と聞かれたらこの2つがまず浮かんでくる。もっと小さい頃は――私は1966年生まれだけど、10歳の頃は――とにかくルノーとかそういった速いクルマに興味があったかな」

● 最初からレーサーになるのが夢だったのですか?
「いや、最初はサッカーに熱中していた。でもゴーカートを始めたら周囲のみんなが“君には何か特別なものがある”と言い始めてね。それからずっとゴーカートを続けていって、その後エルフ・スクールに入った。このスクールではトップになれた。F1ドライバーになることも夢見てはいたけど、当時はあまりに遠い存在だったね。ここまでたどり着けたのは本当に幸運だったと思っている」

● では実際に「自分はF1ドライバーになるんだ」と思われたのはいつ頃だったのですか?
「1993年にF3000でタイトルを獲ったときかな。それ以前はあまりに多くのドライバーがしのぎを削っていて、競争が激しすぎてとても自分には無理だと思っていた」

● そういった中で実際にF1ドライバーになれたのはどんなきっかけがあったからだったのでしょう?
「まず幸運にもエルフ・スクールで一番になれたことが大きかった。その後、大きなスポンサーが私についてくれた。いいチームにも恵まれた。F3とF3000ではいいクルマに乗ることができた。こういった要素がF1への道程の中で大きな助けになってくれたと思う。その後はフランスのスポンサーがついてくれて……、リジェはフランスのチームだったしね。その後はずっとこうしてF1で走っている」

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CONTENTS

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2.グッドウッドで蘇ったトヨタの名車たち 詳細..
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