これまで4回にわたってお送りしてきた「足立さやか ラリー塾」。うれしいことに、このラリー塾からドライバーとコ・ドライバーが誕生しました!なんと新城ラリーの翌週には結婚式が控えているというおふたり。この特別編では、そんな塾生の初参戦を密着レポートします!
10月3日(土) PM6:00~ 国内Bライセンスを取得
サポートショップ『LUCK』で行われたBライセンス講習会を受講。この日は6名の方がライセンスを取得されました。
池田さん、ペースノートづくりにトライ!
AM6:00~ レッキスタート
山方さんに誘われるまで、ラリーをほとんど知らなかったという池田さん。コ・ドライバーになって初めて責任の重大さを知ったようです。そんな池田さんに対する山方さんの思いは…
そんな池田さんのペースノートを、塾長がチェック!
そしてできあがったペースノートがこちら。うまく書けたのでしょうか?
足立さやか塾長がポイントを解説してくれました!
足立さやか塾長のペースノートレビュー
コーナーひとつずつをきちんと把握しようと努力したんですね。たくさんの情報が書き留められていて、とてもよく出来ていると思います。ただ、SS中にどちらのページかわからなくなる可能性もありますから、見開きページ両方に書いてしまうのは避けた方がよいかもしれません。
また、SS毎にページを分ける、メモを入れやすいよう行間を空ける、など、ペースノートを読みやすく作ることに気を付ければ、もっと良いペースノートが作れるようになるでしょう。
車検と開会式が終わったら、いよいよスタートです。1分間隔で1台ずつ、スペシャルステージへむけて走りだしていきます。
スタート前はかなり緊張したおふたりですが、フラッグが振られた瞬間に「さぁ、走るぞ!」という気持ちになったそうです。モータースポーツの血がさわぐ瞬間です!
11:00~ SS1 上平井1 5.074km
最初のSSはせまい山道を走ります。右側は山肌が迫り、左側はがけになっている難しいコースです。
路面には岩が転がっていて、乗り上げてしまうとクラッシュ!クルマを進めましたが、ひとつ前を走っていたクルマがクラッシュして道をふさいでいたため一時中断することに。
初めてのSSでハプニングに遭遇しましたが、ふたりとも精一杯対応しました。
12:10~ SS2 鬼久保 6.771km
SS1とは対照的に、2車線でとてもスピードが出るコース。しかも目の前に素晴らしい景色が広がるので空に向かって走っていくような気持ちよさが味わえます!
池田さんもこのSSを楽しめたようです。
リエゾン
中には20km以上あるリエゾンもあります。
新城ラリーでは、景色がとてもきれいなところもあり、山方さん、池田さんもドライブ感覚で楽しめたようです。
地元の人たちは、ラリー車両を見かけると手を振ってくれます。もちろん車両同士がすれ違うときにも、お互いに手を振ります。街と人がひとつになってラリーを盛り上げています。
13:30~ SS3 新城総合公園 0.604km(ギャラリーステージ)
3つ目のSSは新城総合公園内を走ります。短いコースなので、あっという間にゴール!
もちろん公園内にはたくさんのギャラリーがいるので、ドライバーにとって格好の見せ場になります。
13:40~(約30分間) サービス
たった30分のサービスパーク。
SS1でフロントガラスの破片をたくさん踏んでしまったので、LUCKのメカニックさんにタイヤを見てもらいました。
初めてのラリー参戦を終えて、どんなことを感じましたか?
- 山方さん最後のSSを終えた後、心地良い達成感を感じました!すぐにでも、「もっと走りたい!」と思ったくらい楽しい経験ができました。
モータースポーツはお金がかかって貴族のスポーツというイメージが有りましたが、今回参戦してみて、心に余裕がある人がする、紳士淑女のスポーツだと感じました。またぜひ参戦したいです。
- 池田さん最初はラリーのことをよく知らなかったんですが、沿道の皆さんやギャラリーの人たちが応援してくれたこと、コ・ドライバーは運転しなくてもすごく大事な役割があるんだなと思ったことなど、走ってみて楽しさが少しわかったような気がします。
自分で運転するのは怖いけど、コ・ドライバーならいろいろと工夫できると思うので、また挑戦してみたいと思います。
TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ開催日程
Rd. | 日程 | 開催地 |
---|---|---|
1 | 2月21日 | 千歳(北海道) |
2 | 4月3日 | 南丹(京都府) |
3 | 4月24日 | 木曽(長野県) |
4 | 5月29日 | 徳島(徳島県) |
5 | 6月12日 | 陸別(北海道) |
6 | 6月19日 | 高岡(富山県) |
7 | 6月26日 | 安芸高田(広島県) |
8 | 7月10日 | 吉野ヶ里(佐賀県) |
9 | 7月17日 | 弘前(青森県) |
10 | 7月31日 | 渋川(群馬県) |
11 | 8月21日 | 福島(福島県) |
12 | 8月28日 | 丹後半島(京都府) |
13 | 9月4日 | 豊浦(北海道) |
14 | 9月11日 | 浅虫(青森県) |
15 | 10月16日 | 勝山(福井県) |
特別戦(仮称) | 11月6日 | 新城(愛知県) |
足立さやか塾長から
- 山方さん・池田さんへのメッセージ
- ペースノートやインカー動画を見せてもらって、とても頑張ったのがよくわかりました。
ペースノートは2人が互いに理解しあえればいいので何が正解ということはありません。
ただやはりスピードを競うスポーツなので、ペースノートの基礎ができるようになったら、次はどうしたら速く走れるのか、どうしたら危険を回避できるかなど、2人でいろいろ考えながら作れるようになると、ラリーという競技がもっと楽しくなると思います。
2路面に砂があると滑りやすくて危険ですから、ちゃんと注意すべき点として書き留めていて良いですね。
3看板や広場などの目印は現在地を見失ったときに目印になるので、復帰しやすくなります。きちんとメモれていますね!
4インをカットできる、といったような特徴的なコーナーをちゃんとメモできていますね。
1通り過ぎたコーナーに印を付けていくのはよかったのだけれど、2ループ目はどうしたのだろう…?
ペースノートは次回(来年)も使える大事なデータとなりますので、読めるようにして残しておいたほうが良いですね。
5コーナーのコマ図を書いておくのは良いですが、ペースノートの行中に書くのではなく、こんな感じで上に書ければもっとよかったですね。