ニュルブルクリンク24時間耐久レースも2日目に突入。5月15日は予選2回目とトップ30予選が行なわれた。チームは予選一日目の結果を元に、LFA Code X、RC共にマシンの再調整を行なった。特にRCはブレーキラインの交換など作業は夜遅くまで続いた。
予選は9時30分から11時30分までの2時間。天気は曇りだが、朝方まで降った雨が残ったため、ウエットコンディションの中での予選となった。
LFA Code Xはすで4月12日に行なわれたニュル24時間に向けた6時間の予選レース(QFレース)で予選3位、決勝ではSP-PROクラス優勝をしており、速いマシンに与えられる「ブルーフラッシュ(高輝度LEDライト)」を獲得し、ニュル24時間のトップ30予選の出場権を持っているため、石浦宏明選手のみが走行を行ない決勝に向けたマシンの調整に費やした。
石浦選手は「クルマの状態とセットアップ確認をメインで行なったので、タイムアタックはおこなっていません。4/12のQFレースで予選3位を獲得しているので、本気で予選を狙えばトップクラスを狙えると思いますが、それよりも決勝のラップタイムが速くなることを優先させています」と語る。ちなみにタイムは9分54秒669でSP-PROクラス2位だった。
RCは予選2日目が晴れと予想し、予選1日目は無理をしない走行でSP3Tクラス5位を獲得していたが、タイムアップを狙い予選アタックを行なった。蒲生尚弥/松井孝允選手の若手コンビが走行を行ない、10分00秒116で120%ルールもクリア。SP3Tクラス4位という結果となった。
佐藤久実選手は「2日目は決勝のセットアップのテストをしたかったのですが、天候が外れてしまったので、予選アタックを若手の二人に頑張ってもらいました。自分自身はドライセット&スリックタイヤの確認ができずに決勝を迎えますが、フリー走行~予選1日目でのマシンの仕上がりは非常にいいので問題ないでしょう」と語ってくれた。
17時10分から40分間で行なわれるトップ30予選は、間隔を開けて30台がタイムアタックを行なう「スーパーラップ方式」。SP9 GT3/SP7クラスに割ってSP-PROクラスでのトップ30予選出場となるLFA Code Xは、石浦選手のアタックで8分26秒280を獲得、総合23位で決勝を迎える。
石浦選手は「これまでのGAZOO Racingの挑戦の中でトップタイムを達成できましたが、クルマの進化がタイムに表れてよかったです。予選用ではなく決勝用のセットで臨みましたが、それでもこの順位に入れた…ということは、決勝でもクラストップ争いはできると思っています」。また、LFA Code Xのプロジェクトリーダー伊東直昭氏は「フリー走行から予選1/2回目、そしてトップ30予選まで、大きなトラブルもなく順調過ぎて怖いくらいでした。タイム的にはもう少し行けると思いますが、QFレースでも同じ様なタイムが出ていたので、このタイムがまぐれではないことも証明できました。後は24時間後にどのポジションに入るかですね」と語ってくれた。
LFA Code X/RCは、ここからメカニックによる最後の調整/整備を行ない、明日16:00からスタートする24時間の戦いに挑む。