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Kamui's Race Diary 2015
スーパーフォーミュラ 第3戦 富士

Kamui's Race Diary 2015 スーパーフォーミュラ 第2戦 岡山

レースに向けて少し期待があったんですけど、残念でした。

 富士スピードウェイはコースが改修からずいぶんと経ちますが、ようやく僕も初めてこのレイアウトでレースができました。TMSFで同乗走行やF1のデモランをする機会がありましたが、そのときタイヤはデモラン用のものだったし、レースに来た2013年のWECはクルマのトラブルや雨でレースが赤旗中止になったりと全然走っていなかったんです。一度TVの収録でハシゴ車とゴミ収集車で走ったことがあるんですが、その時はコースよりも車の印象が強烈で、1コーナーでブレーキングしたらハシゴが前に飛び出すんじゃないかというぐらい前傾したり、まあこんな話しはいいですね(笑)。

 コース入りした金曜日は、まずエンジニアと岡山を振り返ったあと、今週末のセットアップについてミーティングを行いました。天気はその時から雨がふったり止んだりしていたんですが、土曜日も不安定な予報でした。ただ日曜のレースは晴れそうということだったので、あくまでドライ路面を想定したプログラムを組んでいました。

 土曜日は金曜日からの雨が残って朝から雨が降ったり止んだりで、午前中のフリー走行も路面はウエットで始まりました。
 まず中古のウエットタイヤでコースインして感触をチェック。ウエットタイヤ特有のタイヤのムービングも感じましたが、それ以上にとにかくグリップがなかった。一度ガレージに戻っている間に雨が強く降り始めて、コースの上の雨量も増したので、次は新しいウエットタイヤでコースインしたのですが、アンダーステアが強くなったので、ガレージに戻って、車高と空力を調整して再び走行を始めました。それでもクルマがまったく曲がらず、アンダーステアも強くなっていました。その後もいろいろ車体側でできることをやってみましたが、結局クルマが曲がらないまま終了。このフリー走行では僕は毎周飛び出していたんじゃないかという状況でした。ランオフエリアが昔のグラベルだと一瞬で終わっていたかもしれません。

 予選に向けては、クルマをがらりと変えました。ただドライセッティングだったので、雨の予選はとにかく厳しかったですね。
 Q1は次に進むのは無理かもと感じるほどひどい状態だったんですけど13番手で通過。Q2は車高を上げただけでなく、新品のウエットタイヤも使いました。状況を考えると新品を入れるのはこのタイミングしかないと思ったので僕からチームにリクエストしたんです。それでなんとかQ2を通過して、Q3までのインターバルの間にさらに車高を上げて、空力も変えていったんですが6番手という結果でした。
 ライバルは早い段階からフルダウンフォースのセッティングを進めていた一方、こちらはドライ用のセッティングからスタートしていたので、Q1もQ2も車高が低くすぎて水面にバシバシ当たりながら走っていました。Q3に向けてダウンフォースをプラスしたんですけど、まだ車高の調整が足りず、さらにダウンフォースが増えたことで余計に水面を打ってしまって、300Rも全開でいけなくなって正直怖いくらいでした。
 予選スタート時に比べたら、最終的にタイムは上がったけれど予選時の雨量にはあっていなかったです。クルマを直したいところはいろいろありますが、まったく直し切れていませんでした。
 このように路面コンディションが変わるのは、いまの自分にとっては不利。コースを知らないとか走っていないというハンデよりも、クルマが決まっていないことを、判断するのが難しかった。あともう1回予選があったらまた違った結果になったと思います。まだ自分としては試行錯誤している状況です。フリー走行でいくつかのダウンフォースレベルをトライしておけばよかったかもしれません。
 ともかく今年一番つかれた予選でした。
 迎えた日曜日、予報通り路面はドライになりました。雨よりも全然戦えるので、レースに向けて少し期待があったんですけど、残念でした。
 朝のフリー走行では路面温度が高くなるレースを見越したクルマの状態を確認。途中に一度セットアップに手を加えて、ずいぶんとリヤがしっかりするようになりました。ただ、タイヤもタレが少なそうなので、無交換でいけそうにも感じたので、その辺りをレースに向けてエンジニアと相談していました。

 午後14時からの決勝レース、スタートダッシュはまずまず。後ろの一貴がもっといいスタートで、アウト側に行ったので僕はイン側のラインで1コーナーへ。ポジションを上げて3番手で走っているときはまずまずでした。まだ勝負はできるなと感じていたんです。
 ところが給油+タイヤ交換後、なかなか26秒台に入れることができなかった。普通2セット目のほうがタイムは上がるはすなのに、全然タイム上げられないんです。それに対して周りのドライバーはきちんとタイムをあげて追い上げてくるので、もう僕は勝負出来ない展開になってしまい、完全にリズムが狂いました。
 攻めのレースから守りのレースになってしまい、ポジションをキープしようとバトルしている間に、左フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい、その後はタイヤからの振動でまったく前が見えないほどでした。あまりにもひどいバイブレーションだったので、レースが終わってクルマから降りたあとちょっと気分悪いぐらい (苦笑)。
 正直、バイブレーションが出始めてから残りの周回数をみて、まだこんなにあるのと思っていたんですが、ただ、メインストレートを走る度に自分がモニターに映し出されているのが見えたので、「これは頑張らんと、中途半端に抜かせたらぜったいなんか言われる」と、意地でディフェンスしながら走ってなんとか10位でチェッカーを受けました。
 この土日は天候も安定しませんでしたし、すごい交通渋滞もあって大変だったと思います。それでも富士スピードウェイにお越し頂いた3万人のファンのみなさまやメディアなどを通じて応援してくださったみなさんに本当に感謝します。ただ、自分としては情けないレースをしてしまったので、次はしっかり期待に応えるレースをお見せしたい。この週末はあれだけドタバタした状況でも、レース前半はそこそこのレースができたことは、自信にかえて8月22-23日のもてぎに挑みます。このレースは暑いけど天候は安定すると聞いているので楽しみです。これからもみなさんと一緒にスーパーフォーミュラを盛り上げていきましょう。引き続き応援よろしくお願いいたします。

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