本格レース漫画「眠らぬ虎」の裏側に迫る
グランドジャンプPREMIUM(集英社)で、好評連載中のル・マン24時間レースを題材にしたマンガ「眠らぬ虎」。このマンガはトヨタ・レーシングの戦いをリアルに追いながらも、中嶋一貴選手をモチーフにした架空の主人公を通じてレースのおもしろさやドラマ性を描き上げている意欲作です。原作はモータースポーツマンガの金字塔と言える「赤いペガサス」やテレビドラマ化された「仁-JIN-」などを世に送り出した村上もとか先生が原作を手掛け、村上先生の愛弟子でありモータースポーツやクルマを題材にした作品を多く手掛ける千葉きよかず先生が作画を担当しています。おふたりにお話を聞き、「眠らぬ虎」の裏側に迫りました。
<プロフィール>
村上もとか(むらかみ・もとか)
1951年6月3日生まれ(63歳)
伝説的レーサーである浮谷東次郎を描いた「燃えて走れ!」で漫画家デビュー。以後、モータースポーツ題材の作品を数多く手掛け、F1マンガ「赤いペガサス」(小学館)でその地位を築きました。モータースポーツ以外にも剣道の「六三四の剣」や登山の「岳人伝説」、ボクシングの「ヘヴィ」などスポーツ物で傑作を送り出し、1990年代には「龍-RON-」、2000年代に「仁-JIN-」などリアルとフィクションが交錯する歴史長編マンガが好評を博しています。いくつものマンガ賞を獲得している日本を代表する漫画家です。
千葉きよかず(ちば・きよかず)
1961年4月16日生まれ(53歳)
小学生で漫画家を志し、村上もとか氏の「赤いペガサス」などを読み、村上氏のアシスタントとなり、リアルなメカ作画で村上作品を支えました。それが評価され、赤いペガサスの続編となる「赤いペガサスII・翔」(小学館、村上もとか原作)で漫画家デビュー。以後、「DAT13(原作:新谷かおる)」「レディイーグル(原作:鳴海章)」など、クルマや戦闘機などが登場するメカ物やミリタリー、アクション作品を手掛けています。
目次ページ
- 第1回:中嶋一貴選手を見て、この人なら主人公に描けると感じました(2015年3月12日公開)
- 第2回:"眠らぬ虎"は描いている僕らもおもしろい(2015年3月19日公開)
- 第3回:マンガ"眠らぬ虎"ができるまで(2015年3月26日公開)