ニュルブルクリンクへの挑戦 2011
VLN1レポート

2014.03.17 ニュルブルクリンクへの挑戦2011

ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦に向けた戦いが今年も始まった。 "クルマの味づくり"の舞台として2007年から続くこの挑戦も、今年で5年目。 その前哨戦として、4月2日にドイツのニュルブルクリンクで4時間耐久レース「VLN」レースが行われ、GAZOO Racingチームは飯田章選手、木下隆之選手、そして、新たに加わった石浦宏明選手の3名のドライバーで参戦した。

「VLN」レースは、ニュルブルクリンク24時間レースに向けて、欧州の各自動車メーカーも参加し、車両のセッティングやドライバーの調整を行う前哨戦である。GAZOO Racingにとっては、本番に向けチームメンバーや車両を実戦で鍛えるだけでなく、ニュルブルクリンク初挑戦となる石浦選手の24時間レースへの出場資格を得るためのレースでもある。

4月のニュルは気象変動も大きく、予選当日は晴れとなったが、前日の雨により路面はウエットコンディション。飯田選手が最初にコースインし、その後各選手が交代で1周づつタイムを計測しながら今年のマシンの状態を探る。そして予選も終了に近づいたころ、路面が乾いてきたのを見はからい、飯田選手がタイムアタック。チームベストタイムを記録し、予選クラス1位を獲得。

ドライコンディションで迎えた決勝では、木下選手がスタートドライバーを担当し、2011年GAZOO Racing「味づくりの旅」が始まった。しかし、4Lap目に他車と接触し、車両右側面を損傷するアクシデントによりピットへ戻ることに。メカニックの手際のよい修復作業により再びコースへと復帰すると、その後は問題なく周回を重ねゴール。接触はあったものの、修復作業では初参加のメカニックも多い中、高いチームサポート力を発揮し、前年よりも格段に成長をしていることを感じ取ることができた。5年目を向かえ、いいクルマづくりを目指した、人とクルマを鍛える"クルマの味づくり"が確実に進化していること を印象付けるレースとなった。

総合順位

1位 No.42 BMW Motorsport BMW M3 GT (E1XPクラス)
2位 No.43 BMW Motorsport BMW M3 GT (E1XPクラス)
3位 No.2 BLACK FALCON Mercedes-Benz SLS (SP9クラス)
4位 No.32 Horn Motorsport Mercedes-Benz SLS (SP9クラス)
5位 No.30 MSC Adenau e.V. im ADAC Porsche 911 GT3 R (SP9クラス)
6位 No.8 HARIBO Team Manthey Porsche 911 GT3 R (SP9クラス)
7位 No.4 BLACK FALCON Mercedes-Benz SLS (SP9クラス)
8位 No.27 PHOENIX RACING Audi R8 LMS (SP9クラス)
9位 No.48 Wochenspiegel Team Manthey Porsche 911 GT3 (SP7)
10位 No.14 Pinta Racing Porsche 911 GT3 R (SP9クラス)
112位 No.111 GAZOO Racing Lexus LFA (SP8クラス)

出走台数:165台

SP8クラス(自然吸気エンジン:4000cc~6250cc)順位

1位 Aston Martin Vantage
2位 Aston Martin V12 Vantage
3位 GAZOO Racing Lexus LFA