ニュルブルクリンクへの挑戦 2011
VLN4レポート

2014.03.18 ニュルブルクリンクへの挑戦2011

ニュルブルクリンク24時間レースの前哨戦「VLNシリーズ」も残すところ2戦。レースを通じた“クルマの味づくり”をテーマに5年目の挑戦を行っているGAZOO Racingにとっては前戦に続いて今季3回目の参戦である。例年、「ニュル24時間」が近づくにつれてテスト目的のチームが増えるが、公式サイトに“今回もバラエティに富んだドリームカーが集結”と踊るように、ルノー・クリオ、ミニクーパー、ゴルフから大挙エントリーのポルシェGT3、アウディR8、メルセデスベンツSLS 、そして正式発表されたばかりのアストンマーチンV12ザガート、ランボルギーニLP560GT3まで実に211台が集まった。

今回は、本戦へ向けたマシンの調整、そしてトヨタ自動車の社員で構成され大半が新人となったメカニックの実戦トレーニングを主な目的としている。ドライバーは、LFA#111を飯田章選手と石浦宏明選手、LFA#119を脇阪寿一選手、大嶋和也選手、石浦宏明選手の3名で登録。ニュル初年度の石浦選手の「ニュル24時間」参加資格獲得(3回の完走が必須)とコース習熟も目的の一つであり、どちらのマシンでもドライブできるように配慮がなされた。

5月28日(土)午前、青空の下で予選が行われたがGAZOO Racingがアタックに入る前に他車のアクシデントにより20分を残して終了。LFA#111が総合17位/クラス1位、LFA#119は総合23位/クラス2位のグリッドを得た。改造範囲が広く総合上位の常連であるポルシェGT3など上のクラスのマシンが30台以上いる中で順調なラップタイムを刻む姿からは着実な成長が感じられる。

過去2戦は不順な天候に翻弄されることも多かったが、晴れて気温17℃前後とまずまずのコンディションの中、12時30分過ぎに4時間のレースがスタート。先行する#111は石浦選手が1コーナーに差し掛かったところへ後続のマシンが追突、右リヤセクションを破損して惜しくもそのままリタイヤとなった。#119は脇阪選手、大嶋選手とステアリングを引き継いでダブルエントリーの石浦選手へと交代。いつも以上に接触やクラッシュが相次ぐ荒れた展開の中、安定したペースで周回を重ね、総合17位/クラストップのチェッカーをくぐった。

レース後の飯田監督のコメント
「クルマもチームも一歩一歩、確実に成長しています。コーナリングスピードは上のクラスに引けを取らないレベルまできています。新人が多いメカニックも非常に頑張ってくれています。テスト参戦は残り1戦、“クルマと人を鍛える”プロジェクトの意義を背負って、心をひとつに前へ進みます。」

総合順位

1位 No.36 Porsche Team Manthey Porsche 911 GT3R (E1XPクラス)
2位 No.57 Manthey Racing Porsche 911 GT3 RSR (SP7クラス)
3位 No.28 Audi Sport Team Phoenix Audi R8 LMS (SP9クラス)
4位 No.27 Audi Sport Team Phoenix Audi R8 LMS (SP9クラス)
5位 No.24 Audi Sport Team Abt Sportsline Audi R8 LMS (SP9クラス)
6位 No.25 Audi Sport Team Abt Sportsline Audi R8 LMS (SP9クラス)
7位 No.19 Heico Motorsport GmbH Mercedes-Benz SLS AMG GT3 (SP9クラス)
8位 No.2 BLACK FALCON Mercedes-Benz SLS AMG GT3 (SP9クラス)
9位 No.15 ROWE RACING Mercedes-Benz SLS AMG GT3 (SP9クラス)
10位 No.10 Manthey Racing Porsche 911 GT3 R (SP9クラス)
112位 No.119 GAZOO Racing Lexus LFA (SP8クラス)

出走台数:196台

SP8クラス(自然吸気エンジン:4000cc~6250cc)順位

1位 GAZOO Racing Lexus LFA
2位 Aston Martin Test Centre Aston Martin V8 Vantage
3位 RJN Motorsport Nissan 370Z