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舘信秀×星野一義×近藤真彦
スーパーフォーミュラ監督対談 後編(1/3)

フォーミュラでは「星野一義のチームに追いつけ追い越せ」を目標してきた PETRONAS TEAM TOM'S 舘信秀監督

--TEAM TOM'Sは創立40周年を迎えられたのですね。おめでとうございます。
長きに渡ってレースに携わってきたその秘訣はなんでしょう?

舘 信秀(以下:舘) ありがとうございます。多くのスタッフが長きに渡りがんばってきてくれたおかげです。長かったようで短かったようで......。最近、スタッフの平均年齢が高まってきているのが心配ではありますが(笑)。

星野一義(以下:星野) TOM'Sって凄いよね。いろいろなカテゴリーで活躍してるでしょ。F3からツーリングカー、ニュルブルクリンク、ル・マン、そしてスーパーフォーミュラ。優秀なドライバーも集まるし、多くのスタッフ、データも豊富。正直、それを見ていると悔しいね。でもそれに負けるもんかって。ボクは、それを乗り越えてやろうと自分を奮い立たせている。そうしないと自分が挫けそうになるんだ。

私は、フォーミュラでは、"星野一義のチームに追いつけ追い越せ"を目標に来ましたよ。本当に。

フォーミュラ・ニッポンで7回のドライバーズチャンピオンを獲得している強豪TEAM IMPUL。写真は2010年のドライバーズチャンピオン(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)を獲得したときのもの

星野 いや、気合いだけでは勝てないから......。いつもTOM'Sを羨ましいと思いつつ、目標にしてドライバーのケツを叩いてますけれどね。そしてマッチ(近藤監督)のところも速くなってきているから、おちおちしていられないけれどね。

近藤真彦(以下:近藤) おふたりの先輩方のレースに賭ける思い、情熱には頭が下がります。自分もそうですけれど、チームを持って参戦する事は単なる仕事と割り切っていたらできませんよ。まずは、レースが好きで、好きでいられないというくらいじゃなければ、やっていられないです。おふたりを見ていても、他の諸先輩オーナー、監督見ていても、本当に皆、レースが好きなのだなって感じます。

星野 そうね、好きは、通り越しているよね。レースに集中しすぎて、前の週くらいからイライラして来ちゃう。家では女房がそれを分かっていて、何も逆らわなくなる。我に返ると、家族によっぽど気を遣わせているんだなって思っちゃう。反省します。ごめんなさい(笑)。

近藤 でも、最近は庭掃除して、良いお父さんなのですよね(笑)。

星野 カンとビンと仕分けしてゴミ出しもしているよ(笑)。そして、家の前も掃き掃除してるから、良いお父さんと思われているんじゃないかな(笑)。

自分は、毎回レースが楽しみですね。だからレースのない月は寂しいです。

星野 舘さん。怖いって思ったことない? 結果を予想して怖くなってしまってことない? サーキットに入りたくないなってこと?

現役時代は、そんなの年がら年中でしたよ(笑)。スタート直前に家に帰りたいと思ったこと何度もあった。

星野 監督していても、未だに神経が高ぶって来ちゃう。スポンサーさんのためにもがんばらないといけないしね。一番でなきゃ我慢できないというか。『二番ではいけないんですか?』って、誰かが言ったけれど。だめなんだよね。

近藤 やっぱり、未だに精神的にドライバーとして星野さんは走っているんですよ。

近藤真彦監督と星野一義監督

自分だって、負ければ悔しいですよ。だって、勝つためにやっているんだから。大好きなモータースポーツをね。