開幕戦に続き第2戦も谷口信輝選手が王者らしい圧倒的な勝利を飾る

2015.04.26 GR86/BRZ Race2015

予選1位の山田英二選手はスタートを失敗

  予選でトップタイムをマークしたのは、#770山田英二選手。まだ86/BRZレース参戦2戦目での快挙だった。数多くのレースで活躍してきたベテランドライバーとはいえ、経験値が少ない中で、見事な速さを見せた。2位に#1谷口信輝選手、3位には岡山のスペシャリストでもある#906阪口良平選手が並んだ。

  決勝レースはスタートから波乱が起きた。ポールポシジョンの山田選手がホイールスピンを起こしてスタートが遅れてしまい、谷口選手に先行を許してしまう。ペースの上がらない山田選手は続くアドウッドカーブでハーフスピンを喫して、阪口選手と、予選6位からいいスタートを決めた#30青木孝行選手にオーバーテイクされてしまう。青木選手はさらに阪口選手をパスすることに成功する。1周目終了時点での順位は、1位谷口選手、2位青木選手、3位阪口選手、4位山田選手となった。2位争いが激化する中で、谷口選手は簡単に1.872秒のリードを作った。

  レースは接近戦の2位争いが続き、谷口選手は後続とのタイム差を1.6秒から1.8秒の範囲に維持しながら、自身のペースをコントロール。マシンに負担をかけることなく、安定したペースで走り、2連勝を飾った。結局2位争いは順位が変わらず、2位青木選手、3位阪口選手、4位山田選手が入った。

  • 谷口選手がスタートでトップに
  • 2位青木選手を阪口選手が猛追

決勝結果

Rank
Driver
Car name
Total time
Gap
  1. 1位
    #1 谷口 信輝
    KTMS 86
    22'37.892
    -
  2. 2位
    #30 青木 孝行
    ケーエムエスADVAN86R
    22'40.918
    +3.026
  3. 3位
    #906 阪口 良平
    AREA86倉敷
    22'41.661
    +3.769
  4. 4位
    #770 山田 英二
    CUSCO BS 86
    22'42.543
    +4.651
  5. 5位
    #97 近藤 翼
    神奈川トヨタ☆DTEC86R
    22'53.225
    +15.333

超ベテランドライバー山田英二選手の走り

わずか参戦2戦目でポールポジションを獲得した山田選手。国内外のドリフト系イベントやメディアで、ターザン山田として知られている。しかし日本のトップドライバーとして活躍してきた超ベテランドライバーでもある。予選は「上手くタイヤをマネージメントできた」と本人が自画自賛するように、きっちりとタイヤを使い切り、見事なタイムを叩き出した。それは極めてベテランらしい技術といっていい。
しかし決勝レースでは、やはり86/BRZのマシンに対する経験値が出てしまった。スタートでのホイールスピンが過大となり、遅れてしまったのだ。タイヤに対する熱も不十分だったようでタイトコーナーで姿勢を大きく崩してしまった。「まだ1年目だからね。彼らは3年目でしょ。86/BRZというクルマのことをもっと知らないとダメだよね」。このレースウィークに誕生日を迎えた超ベテランドライバーは、とても悔しそうにそう語ってくれた。イコールコンディションゆえに奥が深く、それが超ベテランに新たな闘志をもたらすことになるに違いない。

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