王者谷口選手の圧巻の走り、
3度めのポールポジションで初のもてぎ勝利

2015.03.29 GR86/BRZ Race2015

2015シーズンは谷口選手のポール・トゥ・ウインで幕を開けた!

ポールポジションからスタートした#1谷口信輝選手が、2位争いで混乱する後続を引き離し、リードを拡げていく理想的な展開。

2位スタートの#557大西隆生選手を、4位スタートの#906阪口良平選手がパスし2位へ浮上、自身の予選タイムを上回るペースで激しく谷口選手を追い上げていく。1周目終了時点で2秒あった2人の差は、4周目には0.351にまで縮まった。しかしそこからは逆に谷口選手が差を拡げ、逃げきりの体勢へ。

6周目に#89井口卓人選手と#85若杉将司選手がクラッシュし、コース上に留まったため、セーフティカーが導入された。再スタートは10周目、つまりファイナルラップとなったが、そのスタートで阪口選手に隙を見せることなく、トップでチェッカーを受けた。

このシリーズ、谷口選手はツインリンクもてぎで3年連続のポールポジションを獲得したが、優勝は今回が初。2位には阪口選手、3位には大西選手が入った。

谷口選手が当初からライバルと想定していたのは阪口選手だった。1周目で2位に上がり、追い上げてくる阪口選手を確認しながら、しかし冷静に走らせていた。10周のレースを2分20秒台でコンスタントに走り切れば勝てると判断していたのだ。

バックミラーの中で大きくなっていくライバルの姿に反応すれば、タイヤやブレーキに負担をかけてしまうことになり、レースペースが乱れてしまう。

プロフェッショナルらしく冷静にレース戦略を実行したことが、谷口選手に幸先の良い勝利を導いたのだ。

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