地元ドライバーを凌駕したトップ3白熱のバトル
今回のラウンドは、本州を離れ九州のオートポリス。シリーズポイントで上位を争うトップ3、#450小野田選手、#305遠藤選手、#84橋本選手という関東を拠点にするドライバーにとっては、それほど走行経験があるわけではない。小野田選手に至っては、ドライビングゲームでオートポリスをチェックし、走行経験のないままレースウィークに突入しているほどだ。
だからこそ、地元のドライバーは有利だ。コースを知っているからこそ、攻めることもできるし、タイヤやエンジンを温存することもできる。
シリーズチャンピオンを争うトップ3と、それを迎え撃つ地元ドライバー勢の意気込みは十分で、白熱したレースが予想された。
土曜日の予選、クラブマンシリーズで86のコントロールを磨いてきたシリーズ上位組が、地元組を上回りトップ3を占め、ポールポジションに遠藤選手、2位橋本選手、3位小野田選手という、前戦SUGOと同じ結果となった。地元組は#71原俊平選手が4位、#320篠田義仁選手が5位、#199佐野新世選手が6位。
決勝レースでも、結局その勢力図は変わることはなかった。スタートを上手く成功させ、早々とリードを作ったのは遠藤選手。小野田選手はスタート直後に橋本選手を交わして2位となり、その3台のマシンによるトップグループがレースをリードしていった。地元組は佐野選手が8位に順位を落としたものの、原選手が4位、篠田選手が5位と続き、その後は順位もほぼ変わらずレースが進んでいったが、徐々にトップグループが遅れる展開に。
レース中盤、リードを拡げるためにペースを上げ過ぎていた遠藤選手はペースダウン、小野田選手と橋本選手が急速にトップとのタイムを縮めていった。遠藤選手の背後に迫りながらも、少しスペースを作り冷却に配慮しながらタイミングを虎視眈々と待っていた小野田選手。しかし9周目に周回遅れのマシンをオーバーテイクする場面で行き場を失い、3位へとポジションを落してしまう。結果的に遠藤選手は1位を守り抜き、今季3勝目を獲得した。2位には橋本選手、3位には勝てたかもしれないレースを落した小野田選手が入った。
決勝結果 クラブマン
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
- Gap
-
- 1位
- #305 遠藤 浩二
- CGROBOTかえる君BS86
- 23'05.458
- -
-
- 2位
- #84 橋本 洋平
- カーウォッチ86ポテンザED
- 23'05.828
- +0.370
-
- 3位
- #450 小野田 貴俊
- N東埼玉T埼玉KND2和光86
- 23'06.297
- +0.839
-
- 4位
- #71 原 俊平
- 86
- 23'12.913
- +7.455
-
- 5位
- #73 小山 幸一郎
- NTK86Racing
- 23'25.958
- +20.500
Pick up CLUBMANs
地の利を活かせるか? 地元ドライバーたち
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- CarNo.71原 俊平 選手
予選 4位決勝 4位 - 街乗りでも普通に86 Racingを使っているという原選手は、ロードスターなどを走らせてきたベテランドライバー。「難しいコースですし、地元ドライバーとしてメリットはあると思います。路面もそうですけど、気温の影響も小さくないと思います」レースでは先行するトップ3をしぶとく追尾して見事4位を獲得。
- CarNo.71原 俊平 選手
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- CarNo.199佐野 新世 選手
予選 6位決勝 7位 - オートポリスのスーパーF4にシリーズ参戦している佐野選手は、予選結果に不満そうだった。「地元ドライバーの意地もあるので、レースでは上位に食い込んで見せます」決勝レースではアグレッシヴに攻めのレースを見せたが、しかし何度かタイムロスをし、結局順位は7位でチェッカーフラッグを受けた。
- CarNo.199佐野 新世 選手
GR 86/BRZ Race 決勝インカームービー
【左上】1位遠藤選手/フロント・【右上】2位橋本選手/フロント【左下】3位小野田選手/フロント