• モタスポコラム その56-大逆転勝利!TGR表彰台独占!~スーパーフォーミュラ第3戦 鈴鹿サーキット~
    (写真:日本レースプロモーション)

大逆転勝利!TGR表彰台独占!~スーパーフォーミュラ第3戦 鈴鹿サーキット~

モタスポコラム その56 2023.05.10

祝!表彰台独占!ライバル勢がレース中のアクシデントにより戦線離脱をしたということもあり、この結果にはちょっと謙虚な気持ちもありますが。とはいえTGRにとっては良き週末となった鈴鹿、レポートで振り返ってまいります。

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今季、TGR勢はライバル勢に追いつき戦う力を少し取り戻したような気がします。トップチームの無限さんはレベチでライバルの壁がとても厚いのは変わらないけれど…。総じて決勝の強さで切り抜けていますね。

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第3戦が開催される鈴鹿サーキットは、3月に公式テストもしておりますが、例年通り2輪との併催の“2&4”。レースウィークのタイムスケジュールも大忙し。グランドスタンド側のオフィシャルステージでは、トークショーも盛り込まれ、欲張りなのであちこちカメラにおさめたいので土日の2日間バタバタ(笑)。結局撮りそびれたりでね。「感動」をしっかり拾えば良いのだと言いきかせながら仕事をしていました。

最大のトピックは、これですね。大逆転勝利。ここから振り返りましょう。

〇大逆転で初勝利!宮田莉朋選手!

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鈴鹿に来る前の週のSUPER GT開幕戦で手痛いミスによりかなり可能性の高かった勝利を逃し残念な気持ちで終えた宮田莉朋選手と坪井翔選手。少なからず、気持ちを切り替えないといけない瞬間があったはず。SUPER GTでは予選でQ1落ちしていたので、そのあとのキッズウォークも両選手ともほんと元気がなくてね。プロだからすぐ次のレースに向けて調子を整えて来たと思うのですが、決勝ではピットミスが続いたので心配していました。レースウィークが連続しているので、そこが逆に助けられるのでは?とも思っていましたが。

しかし、その二人が、スーパーフォーミュラ第3戦決勝で、ワンツーフィニッシュしたのは驚きでしたよね。しかも違うチームで。今、乗れている2人がしっかり戦績を残しました。リカバリー早すぎ(笑)。若さもさらに背中を押していたのかな?勢いありすぎです。坪井選手は予選2番手で幸先良し。宮田選手は、予選12番手とこれは四脱のペナルティーで降格となってしまっての順位。残念!彼は、こんなポジションからスタートしたことあったかな?と思うくらい、スーパーフォーミュラ・ライツからステップアップして来て3年目でとても速いドライバーさんなのですよね。でも優勝はまだ無いという…。

決勝は、坪井選手は盤石でもりもりスピード見せて2番手を走行していましたが、決勝終盤のSCのタイミングに泣かされましたね。タイヤも終わってくる頃で万事休すでした。

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そのセーフティーカーのタイミングでピットに向かったのは宮田選手。ピットに向かった直後にセーフティーカーでこれはラッキーでした。そして、そもそも速い彼ですからフレッシュタイヤを武器に追い上げました。これじゃ周囲はまったく太刀打ちできません。宮田選手のオーバーテイクする姿はめちゃくちゃかっこ良すぎました。まだの方、ぜひ見てくださいSFgoアプリでいつでも見られますので。

レース後、表彰式に向かう際に山田淳さん(このカテゴリーだと監督は舘さんだけどトムス御殿場工場のトップ)のもとに駆け寄りました。厳しくも優しいもうお父さん的な存在の淳さん。以前はお兄さんと言っておりましたが(笑)もはやお父さんね。その淳さんに褒められて、めちゃくちゃうれしそうな宮田選手。「やればできるじゃん!」と言われ、照れながらもちゃんと受け答えしているのを見た時、あ、落ち着いているなぁと思いました。もうちょっと興奮していても良いのですが、やっぱり淳さんの前では勝ってもはしゃがないというかね。ますますビッグなドライバーになっていくでしょうね。

トップを走行していた2台が、接触からのクラッシュとそこから転がり込んで来た勝利というと全てが運だけみたいに取れてしまいますが、それをモノにするチカラと戦略は、素晴らしかったのではないでしょうか。おめでとうございました。

チームもやはり前の週のミスもどこかに引っかかり、気にするスタッフもおりました。みんな挽回したいと思っているに違いありませんから、心のどこかあるはずなのは当たり前だし。チームのミスで勝利を落とすというのは、あってはならない事ですから。頑張りましたね。おめでとうございました。

〇予選が良ければ…

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3位に入ったチームインパル平川亮選手。予選「9」番手。いつも思いますが、これだけ決勝で追い上げることができるのなら、課題の予選が良ければ…という想いしかないです。ずっと同じことを言っておりますが、このタラレバはいつかどうにかなるような気がしてね。追い上げて来るとは思っていても、表彰台獲得ってどんだけ大変か、ってことですよね。確かに、こちらもトップ2台の脱落の影響もありますが、相変わらず亮は決勝に強い、そしてレースが上手い。それだけにどうにかして欲しいです…予選。GR勢でタイトル候補筆頭は、ここ数年亮のはずなのでね。

〇上位陣

鈴鹿で良い意味でとっても気になったのが、決勝の順位。5位山下健太、6位阪口晴南、7位小高一斗、8位ジュリアーノ・アレジというこの決勝結果。コンド―レーシングの躍進。新人小高一斗、開幕と今回とポイントを獲得しています。ここ何気に注目ですよ。阪口晴南選手は、昨年が悪すぎたと思うので、この辺にというかもっと上にいて当然な感じ。デビューイヤーはもっと良かったし(漠然とそういうイメージ)。彼も初優勝を早く見たいです。ジュリアーノ・アレジ選手は、富士大会がダメダメだったから、ここは踏ん張りたかったのでポイント獲れて良かったです。

どうにか真ん中あたりを走ってくれていたおかげでまずまずの結果、いやめちゃくちゃ喜んでおります、ポイント大事ですよね。振り返ると、富士の開幕2連戦は、かなりドタバタなレースで順位までドタバタ。確かに止まったクルマも多かったですし、多重クラッシュに巻き込まれたりと、残念なこともあった。少しクルマは落ち着いて来たのかな~。引き続きガンバですよ!

〇脇阪寿一監督、坂東正敬監督登場

SUPER GTの監督のお二人が、スーパーフォーミュラへ登場しました。お二人がいらしたこと、私はとてもうれしかったのです。ドライバーも一緒にSUPER GTを戦うメンバーばかりですので、二人で現場の声を結構拾っていてね、違う目線で解説していて良かったと思います。レースのプロでもありますしね。そうなると当方、取材力は負けちゃいます。素晴らしいものがありますよ、うらやましいくらい。

ファン層はSUPER GTと当然異なります。コアなフォーミュラファンが多いように感じるので、トークもそこに合わせていたと思いましたね。

ステージのトークショーは至って真剣。MCのお二人が驚いていましたが、レースもしゃべるのもプロですので上手いに決まっています。それに鈴鹿は日本のフォーミュラの聖地だと思っていますので、内容も臨機応変に変え楽しくやられていました。脇阪監督、マサ監督、お二人とも雰囲気を肌で感じながらしゃべりますよね。

マサ監督の関口雄飛選手の鈴鹿の観覧車伝説。これ何度聞いてもおもしろい。関口雄飛選手が、鈴鹿サーキットの遊園地の観覧車が以前からずっとあるのに、SUPER GT 19号車でマサ監督のところで走っていた時に、観覧車がありました!って気づいて電話してきたんだっけな、そんなお話。10代、その前?から日本のサーキットを走っている雄飛なはずなんだけどね。走っている時は、集中力がスゴイいからそれまで気づかなかったのね、きっと。久しぶりにこのお話聞けました(笑)。またトークしに来て欲しいですね。ドライバーから話を聞くのもみんな心を許していましたから(笑)、良いネタ持ってていろいろ話してくれますよ。

〇松田次生監督

こちらも監督トークショーを拝聴しましたよ。ちょうど前の週に、SUPER GTで優勝したばかりのGT500クラス23号車の現役バリバリのベテランドライバー。KCMGの監督でもあります。お客様から「チームオーダー」について質問が来ていましたが、ドライバーの気持ちがよくわかっていますよね。何か特別な事情がなければ、バチバチにやらせると。そりゃそうか。

あと「ライバル」に関して質問が出ていました。これもSUPER GTのことを聞かれていましたが、身近なところ、同じニスモチームの3号車を挙げていました。開幕戦、同じタイヤで予選アタックを行った23号車と3号車。同条件となると負けたくないですよね。雨で公式練習を走ってなかった松田監督。だから予選のQ2だけ走ったそう。え?ですよね。記者会見にいたので驚きましたが、それがゾーンに入ってポールポジションを獲得。驚愕でした…。ここはさらっとお話してチームのお話へちゃんと切り替え。この日は、予選でコンマ数秒をチームの2台、可夢偉選手と国本選手が争っていました。身近なところにライバルは存在するという内容でしたね。ぜひ現地でトークショーにも行かれて欲しいですね。監督トークショーは、現場を俯瞰で見られるから好きですね。

〇水素でコーヒー カロッツェリア × キッズコムチーム KCMGカフェ

開幕の時から気になっていたのですが、しっかり見て来ました。スポンサーのカロッツェリア × キッズコムチーム KCMGカフェ(オートポリス大会を除く大会に出展)。KCMGドライバーの可夢偉選手とのコラボ企画です。世界に2台しかない水素で走る燃料電池車「トヨタ・タンドラ」が、カフェを牽引。そこから供給される電気でカフェを運営していました。水素でコーヒーってこの事だったのねえ。可夢偉選手のカーボンニュートラルな発案は留まるところを知りませんね。将来何がどこに活かされるのか、可能性しかないですし。SNSをフォローするとコーヒーがいただけるそうです。可夢偉選手もフットワーク軽くて、時間があるとブースへ赴き、ご自身でコーヒーを淹れていました。豆にもこだわりがあるからスゴイ。ぜひ訪れて欲しいです。

可夢偉選手とも仲良しのSUPER GTでGRスープラを駆る吉本大樹選手が、2日間可夢偉選手の応援来られていましたよ。ブースへも来られていました。

〇おわりに

鈴鹿サーキットのグランドスタンド裏。これF1日本グランプリの時みたいですよね。大きなグラフィックが飾っておりました。思わず声が出ましたよ。

もっともっと入って欲しいな。これは記録として残しておこうかな。NEXT50に取り組んで、観客増に期待していますから。次戦は、オートポリス。九州のみなさま!ぜひお越しくださいませ!お待ちしています!

大谷幸子の近況

腱鞘炎が悪化。3月から腕と指を酷使し過ぎていて、春がいつもしんどいけど、久しぶりに重症。休まないとダメなそうです。次の現場のオートポリスまで、少し休憩かな…。日常生活に支障が出始めましたよ…。悲しい…。では、また!

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