2021 Rd.3 ツール・ド・九州2021 in 唐津

全日本ラリー選手権 第3戦 ツール・ド・九州2021 in 唐津

    全日本ラリー 2021年 第3戦ツール・ド・九州2021 in 唐津 大会情報

    九州地区唯一の全日本ラリー選手権
    シーズン2戦目の舞台は佐賀県唐津市

    2021年の全日本ラリー選手権第3戦「ツール・ド・九州2021 in 唐津」が、4月9日(金)〜11日(日)に佐賀県唐津市を拠点として開催される。2020年は開催カレンダーの変更によって実質的に最終戦としての開催されたため、選手たちは約6カ月のインターバルで再び唐津の地に集う。前戦の「新城ラリー」(愛知県)に続いて舗装路を舞台とする今大会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、3月の段階で観戦およびイベントの無観客実施を発表した。
    2日間で設定されるスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は、初日に4SS、2日目に6SSの計10SS。SS総走行距離は66.72kmと比較的短いため、僅差でのバトルが繰り広げられることが予想される。このラリーは、路面グリップが高い一方、タイヤへの攻撃性が高い路面を走るラリーとして知られていたが、近年は新たなステージが加わったために以前よりもタイヤへの負担は少なくなったと言われている。だが、開催地区周辺の林道独特の深く曲がり込んだコーナーや、タイヤへの負担は少なくなったとはいえ、タイヤの最大使用本数が昨年までの8本から6本に減った規定と相まって、各車とも新たなセッティングとドライビング、さらにタイヤ戦略をどう組み立てていくかが、このラリーを難しいものとしている要因のひとつと言えるだろう。
    チームは今回のラリーに2台の「GR YARIS GR4 Rally」で参戦。勝田範彦選手/木村裕介選手、眞貝知志選手/安藤裕一選手とともに、最高峰JN1クラスでの好結果を目指す。

    前年度大会に引き続き
    2年連続無観客での開催を決定

    過去、このラリーでは市内唐津神社での交通安全祈願およびセレモニアルスタートが恒例となっており、多くのギャラリーを集めてきたが、無観客での開催のため2020年大会に引き続き実施されないことに決まった。同様に、「ボートレースからつ」に設置されるサービスパークへの入場も不可となる。同じくSS内でのギャラリー向け観戦エリアも設置されないので注意したいところだ。
    新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、すべてのラリー関係者を対象に、事前の体温記録と連絡先の登録が義務づけられている。そのほか、接触の機会を極力減らすため、大会は昨年同様に短縮日程で開催。4月10日(土)の午後にスタートし、翌11日(日)の14時前に終了するスケジュールが組まれている。

    前戦で発生した車両トラブルを克服し
    上位を目指すTOYOTA GAZOO Racing

    2021年シーズンの実質的な開幕戦となった前戦新城ラリーでは、車両トラブルにより2台とも初日にリタイアを喫するという、ほろ苦いデビュー戦となったGR YARIS GR4 Rally。これまで、テスト走行などではまったく出ることのなかったトラブルを経験し、チームは大きな悔しさを味わった。しかしこれを『実際にラリーに参戦することでしか得られない学びの機会』であると前向きに捉え、ラリーに参戦する意義をチーム全員が新たに心に刻んだ出来事となった。全日本ラリー選手権の参戦以来「人を鍛え、クルマを鍛える」ことをテーマとして掲げるTOYOTA GAZOO Racingは、このトラブルの原因を徹底的に解明、改善して第3戦の唐津に臨む。

    Rd.2 新城でGR YARIS GR4 Rally2台体制がスタート。惜しくもリタイアとなってしまったが、短いリードタイムの中でもトラブルの原因を究明、チームをあげて全力で準備を進める。
    Rd.2 新城でGR YARIS GR4 Rally2台体制がスタート。惜しくもリタイアとなってしまったが、短いリードタイムの中でもトラブルの原因を究明、チームをあげて全力で準備を進める。

    また、短い走行距離ながらも新城ラリーで得られたドライバーからの貴重なフィードバックをもとに、GR YARIS GR4 Rallyにさらなる改良を施し、ドライバーに気持ち良く乗ってもらえるクルマを用意すべく、チーム一丸となって準備を進めているところだ。
    なお今大会から、ラリー開催地域に近いGR Garageのメカニック1名をTOYOTA GAZOO Racingチームに加えるという新たな試みを実施する予定だ。ラリーという量産車を使ったモータースポーツの最前線で、整備技術の向上や、現場でのものの考え方など知見を得るきっかけとする。さらに、今回の体験を通じてGR Garageを訪れるお客様とのコミュニケーション円滑化、『モータースポーツ用の車両を市販化する』という逆転の発想で誕生したGRヤリスの魅力発信などに活用してもらうことを狙いとしている。
    この取り組みは今後の全日本ラリー選手権においても実施予定であり、ラリー前にはGR GarageでのGR YARIS GR4 Rally車両展示も含め様々な施策を検討中だ。

    勝田範彦選手と挑んだGR YARIS の雪上ドライブムービー公開中!!

    大会基本情報

    開催地:
    佐賀県唐津市、伊万里市周辺
    日程:
    4月9日(金)~11日(日)
    サービスパーク:
    ボートレースからつ駐車場(佐賀県唐津市原1116)
    路面:
    舗装路(ターマック)
    SS:
    10(SSトータル距離:66.72km)
    総走行距離:
    282.93km

    ※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。

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    ※2021年4月2日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。

    唐津を得意とする勝田選手、眞貝選手
    GR YARIS GR4 Rallyの力走に注目

    今大会は、GR YARIS GR4 Rallyのステアリングを握る勝田選手と眞貝選手にとっては得意中の得意と言えるラリー。勝田選手は2006年から最高峰クラスで12年連続優勝という圧倒的な記録を持っており、眞貝選手も2019年のTGR Vitz GRMN Rallyほか、2輪駆動の様々な車両でクラス優勝を飾っている。ただし、ふたりとも初めてのGR YARIS GR4 Rallyでの参戦であり、勝田選手にとっては従来乗ってきた4WD車両との特性の違いをいかに克服するか、また、これまでFF車両でスピードを見せてきた眞貝選手にとっては4WD車両をいかに乗りこなすか、という部分も今大会でのポイントとなりそうだ。
    それでも、こうした経験に裏打ちされた両選手の見識は、チームにとっても、走り始めたばかりのGR YARIS GR4 Rallyにとっても、非常に大きな財産と言える。ふたりがもつ様々なコンディションでの『引き出し』の多さや車両セッティングのノウハウを最大限に活かし、前戦の雪辱を果たしたいところだ。一般的に言えば、前2輪で駆動と操舵を受け持つFF形式の車両とは異なり、4WD車両はタイヤの摩耗は比較的均等になる傾向にある。車両の限界に近い領域まで踏み込むモータースポーツにおいて、カップリング4WDシステムをもつGR YARIS GR4 Rallyならではの長所をどのように引き出すかという点は、セットアップの方向性も含め今後に向けた試金石とも言える。

    ○サービスパーク
    ボートレースからつ駐車場
    佐賀県唐津市原1116

    2019 PHOTO GALLERY

    全日本ラリー選手権 2019 第3戦 ツール・ド・九州2019 in 唐津 2019年4月12日(金) ~ 14日(日)
    全日本ラリー選手権 2019
    第3戦 ツール・ド・九州2019 in 唐津
    2019年4月12日(金) ~ 14日(日)