2021 Rd.6 MONTRE 2021

全日本ラリー選手権 第6戦 MONTRE 2021

    全日本ラリー 2021年 第6戦RALLY 丹後2021 大会情報

    わずか3SSという緊張感の高い戦い
    ひとつのミスが勝敗を分ける第6戦

    2021年の全日本ラリー選手権第6戦「MONTRE 2021」が、6月11日(金)〜13日(日)に群馬県高崎市を拠点として開催される。主催者は昨年2020年も高崎市を拠点としてラリーの開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期、のちに中止という決断を下していたため、モントレーとしての開催は2019年以来となる。
    ラリー開催拠点の変更にともない、それまで群馬県嬬恋村を拠点としていた大会とは大きく姿を変える。スペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)が設定されるエリアも群馬県西南部となり、1980年代から90年代にかけて同ラリーで使われていたルートを含む構成となる。
    主催者は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、無観客での開催を公式ウェブサイト上で表明。ギャラリーステージを設定しないほか、関係者以外のサービスパークおよび各ラリー関係施設への立ち入りを制限し、リエゾン区間での観戦に関しても控えるよう呼びかけが行われている。
    今大会のSS総走行距離は61.22kmと全日本ラリーとしては短い設定だが、1SSあたりの距離が海外ラリーのように長く設定されていることが大きな特徴だ。初日に1SS、最終日に2SSという簡素なスケジュールで、最終日はひとつのSSを2度走行するかたちとなる。いずれのSSも20km前後と距離が長いため、タイヤのマネージメントだけでなくクルーの集中力と体力が求められる戦いとなる。さらにラリーが開催される6月上旬は梅雨入りする時期とも重なるため、天候によってはどのようなタイヤ選択を行うかも重要なポイントとなってくる。
    チームは今回のラリーにも2台の「GR YARIS GR4 Rally」を送り込む。クルーは勝田範彦選手/木村裕介選手、眞貝知志選手/安藤裕一選手。今回のラリーをシーズン前半戦の締めくくりととらえ、全日本ラリー選手権のトップクラスであるJN1クラスでの勝利を目標に、ラリーに臨む。

    関係者全員を対象に抗原検査を実施
    厳重な感染対策で開催されるモントレー

    今大会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、観戦エリアの設置を見送ることを発表。サービス会場が設置されるGメッセ群馬においても、関係者以外のサービスパークへの立ち入りが制限される。関係者については6月11日(金)にラリー関係者全員を対象とした新型コロナウイルスの抗原検査を実施するほか、メディカルチェックシートの提出、ラリー期間中の行動実績記録を求めるなど厳重な感染対策が敷かれている。
    そのほか、公式書類をウェブ上にて公開すること、HQおよびサービスパークに入場する際には行動記録表を提出し、入場パスにチェックを受けない限り入場を認めないなど感染防止への取り組みが行われる。加えて、新型コロナウイルス接触確認アプリCOCOAのインストールも確認することなどが特別規則書に定められている。

    GR YARIS GR4 Rallyにさらなる改良を施し
    前半戦の集大成とも言える1戦に臨む

    シーズン初戦となった新城では悔しいリタイアを喫し、2戦目の唐津では初のSSベストタイムをマーク、そして3戦目の丹後では表彰台を獲得と、GR YARIS GR4 Rallyは着実にそのスピードを上げてきた。両クルーの的確なフィードバックと、それに応えるエンジニアリング面での進化、競技中にも改良を重ねるスピード感ある取り組みが功を奏した形だ。

    前戦の唐津からインターバルの短い、雨のターマック2連戦が予想される。各チーム、唐津の経験の活用が勝敗を決めると言える。
    前戦の唐津からインターバルの短い、雨のターマック2連戦が予想される。各チーム、唐津の経験の活用が勝敗を決めると言える。

    チームは今回のラリーをシーズン前半のひと区切りとして、ここまでのターマック(舗装路)連戦で得られた知見を余すところなくクルマに落とし込み、好結果を狙う。特に前戦の丹後では難しい天候での貴重なデータを得られ、チームにとっても大きな収穫となった。また、今季から2台体制で戦い続けていることで、メカニックの連携や熟練度も向上してきている。課題にひとつひとつ対応し、確実に人材育成の効果が出てきていると言えるだろう。

    勝田範彦選手と挑んだGR YARIS の雪上ドライブムービー公開中!!

    大会基本情報

    開催地:
    群馬県高崎市、藤岡市、神流町、上野村、南牧村
    日程:
    6月11日(金)~13日(日)
    サービスパーク:
    Gメッセ群馬 (群馬県高崎市岩押町12番24号)
    路面:
    舗装路(ターマック)
    SS:
    3(SSトータル距離:61.22km)
    総走行距離:
    290.25km

    ※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。

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    ※2021年6月8日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。

    チームにとって大きなチャレンジとなるラリー
    いい流れで後半戦につなげたい

    ターマック4戦目を迎えるにあたり、両ドライバーともクルマに対しては一定の手応えを得ている。しかし、「まだまだ詰めるべきところはたくさんあります。一度にではなくとも、次戦に向けてひとつひとつ順番に改善していきたいですね」と勝田選手は語る。チーム一丸となってGR YARIS GR4 Rallyの改良に取り組み、夏のグラベル(未舗装路)ラリー3連戦につなげていく構えだ。
    本年はターマック戦であるモントレーは2018年〜2019年とグラベルラリーとして開催されていたほか、例年とは開催エリアがまったく異なるため、過去のデータを活用することは難しい。SSは標高1,000mを超える山岳路が舞台となるため、天候の急変も考えられる。さらにロングコースのSSが3ステージのみというスケジュールは、不慮のパンクやセッティングのミスが許されないことを意味する。前戦で得られた天候のデータを活かし最大限の準備をしつつ、両クルーがこれまでに培ってきた経験を掛け合わせてラリー全体の戦略を組み立てていかなければならない。柔軟な対応力が求められる難しいラリーはチームにとって大きなチャレンジとなるが、ひとつひとつのSSを学びの場とし、さらなるステップアップを果たすことを目指す。

    ○サービスパーク
    Gメッセ群馬
    群馬県高崎市岩押町12番24号

    2019 PHOTO GALLERY

    全日本ラリー選手権 2019 第5戦 MONTRE(モントレー)2019 2019年6月6日(木)〜9日(日)
    全日本ラリー選手権 2019
    第5戦 MONTRE(モントレー)2019
    2019年6月6日(木)〜9日(日)