2016年プレスリリース

2台のトヨタ カムリがトップ10フィニッシュ

2016.06.07(火)- 17:00配信

ポコノの3角形オーバルでのレースは、雨天により月曜日に順延されて行われ、トヨタ勢はマット・ケンゼスが7位、カール・エドワーズが8位フィニッシュ。エクスフィニティ・シリーズも雨により短縮終了となり、エリック・ジョーンズが追い上げ叶わず2位に終わった。

NASCAR SPRINT CUP SERIES
第14戦 Axalta 'We Paint Winners' 400

開催日:6月6日

2台の"トヨタ カムリ"がトップ10フィニッシュ

トヨタ勢最上位の7位でフィニッシュしたマット・ケンゼス(#20)
トヨタ勢最上位の7位でフィニッシュしたマット・ケンゼス(#20)

 6月6日(月)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第14戦「Axalta 'We Paint Winners' 400」が開催された。
 ポコノはオーバルコースでは珍しい、3本のストレートをコーナーで結んだような3角形をしており、その3つのコーナー全てのバンク角が異なる難コースで、"トリッキー・トライアングル"の愛称を持つ。
 カップ・シリーズが年2戦行われているポコノでは、これまでにトヨタは4勝。昨年夏の大会ではケンゼスが勝利を挙げている。
 この週末は天候に恵まれず、3日(金)午前中の練習走行は短縮終了。夕方の予選は行われたが、5日(日)は終日雨となり、予定されていた決勝レースは6日(月)に順延となった。
 6日(月)正午過ぎに2.5マイルトライアングルオーバルを160周(400マイル:約640km)して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 トヨタ勢最上位3番手スタートのケンゼスが、27周目に首位浮上。12番手からじりじりと順位を上げていたカイル・ブッシュもレース中盤には首位争いに加わり、ライバルを加えた3台による激しい首位争いを展開した。
 レースが折り返しを過ぎた88周目、グリーンフラッグ下のピット作業が進行中にイエローコーション。ピットに入っていなかったカイル・ブッシュは10位へとポジションを落とし、再スタート後に追い上げを開始したが、110周目、サイド・バイ・サイドのバトル中にイン側の車両がバランスを崩し接触。カイル・ブッシュは壁に激しくヒットし、ガレージでの修復を余儀なくされてしまった。
 このコーションの直後にも数周毎にアクシデントによるイエローコーションが出され、最後まで無給油で走り切るのはギリギリという残り33周で再スタート。10位、11位で再スタートを切ったケンゼスとエドワーズが燃料をセーブしながら逆転のチャンスを待ったが、イエローコーションも出ず、結局上位勢はほとんどの車両が最後まで燃料をもたせて走り切り、ケンゼスが7位、エドワーズが8位フィニッシュとなった。

 次戦第15戦は6月12日(日)、米国北東部ミシガン州ブルックリンのミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー マット・ケンゼス:

「我々の"トヨタ カムリ"は非常に速かったが、再スタートで順位を上げることが出来なかった。再スタートさえ良ければもう少し上で戦えたはずで、勝てる速さがあったと思う。それだけに不満の残る結果となってしまった」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1941カート・ブッシュシボレー160
2888デイル・アーンハート・Jr.シボレー160
312ブラッド・ケゼロウスキーフォード160
7320マット・ケンゼストヨタ カムリ160
8519カール・エドワーズトヨタ カムリ160
141011デニー・ハムリントヨタ カムリ160
191778マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ160
233423デイビッド・レーガントヨタ カムリ160
311218カイル・ブッシュトヨタ カムリ150
402783マット・ディベネデットトヨタ カムリ57

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ケヴィン・ハーヴィックシボレー490
2カート・ブッシュシボレー465
3ブラッド・ケゼロウスキーフォード442
4カール・エドワーズトヨタ437
5カイル・ブッシュトヨタ416
9マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ403
10マット・ケンゼストヨタ382
12デニー・ハムリントヨタ372
30デイビッド・レーガントヨタ189
34マット・ディベネデットトヨタ151
41マイケル・ウォルトリップトヨタ42
45ロバート・リチャードソントヨタ3

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ588
2シボレー566
3フォード514

NASCAR XFINITY SERIES
第12戦 Pocono Green 250

開催日:6月4日

雨天短縮終了レースでエリック・ジョーンズが2位

雨天短縮終了レースで2位、4位フィニッシュとなったエリック・ジョーンズ(#20)とカイル・ブッシュ(#18)
雨天短縮終了レースで2位、4位フィニッシュとなったエリック・ジョーンズ(#20)とカイル・ブッシュ(#18)

 6月4日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第12戦「Pocono Green 250」がポコノ・レースウェイで開催された。
 40年以上の歴史を持つポコノでは、カップ・シリーズとトラック・シリーズは毎年開催されてきたが、エクスフィニティ・シリーズでは初の開催。
 この週末は悪天候にたたられ、初開催のエクスフィニティ・シリーズは2日(木)から4回にわたって練習走行が予定されていたが、3日(金)の2回の走行は降雨によりキャンセルとなってしまった。
 4日(土)朝からの予選は実施され、昨年キャンピング・ワールド・トラック・シリーズでルーキーながらチャンピオンに輝き、今季よりエクスフィニティ・シリーズにフル参戦、1週間前に20歳になったばかりのエリック・ジョーンズが今季5度目、2戦連続となるポールポジションを獲得。スポット参戦のカイル・ブッシュが2番手、シリーズフル参戦2年目、目下ランキング首位につけるメキシコ人ドライバーのダニエル・サレスが3番手で続き、"トヨタ カムリ"が予選トップ3を占めて決勝に臨んだ。

 予選に続き、午後2時15分に2.5マイルトライアングルオーバルを100周して競われる決勝レースのスタートが切られた。
 スタートでカイル・ブッシュが先行、15周目に予定されていたコンペティション・コーションまでその座を守ったが、この日も天候が悪く、レースの早期終了を見込んで、各車ピット戦略が異なり、準位が入れ替わった。
 その後も数周毎にイエローコーションが出される展開。44周目、エリック・ジョーンズが4位、カイル・ブッシュ8位、サレス12位で再スタートが切られ、各車じりじりと順位を上げていったが、規則でレースが成立となる予定周回数の半分、50周を過ぎたところで降雨によりイエローコーション。まもなく赤旗が出され、レースは53周で短縮終了となることが決定した。
 51周目のイエローコーションが出された時点で、エリック・ジョーンズは首位を追い詰めていたが届かず2位。カイル・ブッシュが4位、サレスが9位フィニッシュとなった。
 この結果、ドライバーズランキングではエリック・ジョーンズが2つポジションを上げ5位に。首位のサレスはその座を守った。

 次戦第13戦は6月11日(土)、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイで行われる。

ドライバー エリック・ジョーンズ:

「天候による短縮終了は予想していたが、想像以上に早かった。あと1周か、コーナー2つほどでもレースが続けられていたらカイル(ラーソン:シボレー)を捕らえられただろう。我々の"トヨタ カムリ"は好調だったが時間が足りず、戦略が上手く合わなかった」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1442カイル・ラーソンシボレー53
2120エリック・ジョーンズトヨタ カムリ53
383タイ・ディロンシボレー53
4218カイル・ブッシュトヨタ カムリ53
9319ダニエル・サレストヨタ カムリ53
131144J.J.イェリートヨタ カムリ53
182228ダコダ・アームストロングトヨタ カムリ53
343114ジェフ・グリーントヨタ カムリ30
383340カール・ロングトヨタ カムリ21
402110マット・ディベネデットトヨタ カムリ6

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1ダニエル・サレストヨタ408
2エリオット・サドラーシボレー397
3タイ・ディロンシボレー390
5エリック・ジョーンズトヨタ359
16ダコダ・アームストロングトヨタ231
17J.J.イェリートヨタ207
24デイビッド・スタートヨタ112
30コリー・ラジョイトヨタ63
32ドリュー・ヘリングトヨタ50
39ベニー・ゴードントヨタ33
45ブランドン・マクレイノルズトヨタ18
52ジョン・ジャクソントヨタ9

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ499
2シボレー490
3フォード425
4ダッジ105