SUPER GTxDTM
特別交流戦

    auto sport Web Sprint Cup レース1スタートシーン

    GT300 予選/決勝

    ついに日本でSUPER GTとDTMの交流戦が実現
    レース1をLEXUS LC500のニック・キャシディが制す

     11月22日(金)から24日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイで「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT x DTM 特別交流戦」が開催されました。併催でGT300クラスを中心とした車両で行われたスプリントカップは、土・日両レース共に吉本 大樹/宮田 莉朋組 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が勝利を飾りました。

    レース1(土曜日)

     スプリントカップの予選は23日(土)午前8時40分より10分ずつ、2人のドライバーがAグループ、Bグループに分かれてアタック。2人の合算タイムで決勝のスターティンググリッドが決定されました。雨は弱まっているもののまだまだウェットコンディションでの予選で、60号車のBドライバーを務めたTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ/ブログラム)ドライバー 宮田が計測一発目のアタックを見事に決めトップタイム。コンビの吉本も2番手タイムで、合算によりポールポジションを獲得。244号車が7番手、30号車と31号車は9,10番手グリッドとなりました。

     スプリントカップも土/日に2レースが行われますが、50分のスプリントでこちらはドライバー交代義務あり。タイヤ交換の義務はないものの、ピットレーンの通過最低時間が決められており、ドライバー交代のみは70秒、タイヤを交換した場合(ジャッキアップした場合)は100秒とされました。

     23日(土)予選に続き午前11時50分にスタートを切った決勝レースは、霧雨が降っているも路面は部分的に乾き始めている悩ましい状況。1台を除いてほとんどの車両がウェットタイヤでスタートを切りましたが、すぐに路面はスリックタイヤの方が速いコンディションとなり、そのスリック装着車両が首位に浮上しました。

     ウェットタイヤを装着してポールポジションからスタートを切った60号車の吉本は、ドライバー交代のためピットイン可能な時間になるとすぐにピットへ向かい、宮田へと交代するとともにタイヤもスリックへと交換。60号車がコースへ復帰した時点で、最初からスリックで首位を逃げる車両とは40秒弱の差がついていましたが、宮田はライバルよりも1周あたり3秒から5秒も速いタイムで猛烈な追い上げを見せ、ファイナルラップを迎えるストレートで並ぶと、TGRコーナー進入でパス。ファイナルラップの劇的な逆転で、60号車がレース1を制しました。

     30号車は表彰台を争いましたが最後に逆転を許し4位。31号車は8位。244号車は11位に終わりました。

    ポールポジションを獲得したSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車(吉本 大樹/宮田 莉朋)
    ポールポジションを獲得したSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車(吉本 大樹/宮田 莉朋)

    TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車
    TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 30号車

    ファイナルラップで劇的な逆転を果たしたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車
    ファイナルラップで劇的な逆転を果たしたSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車

    レース2(日曜日)

     24日(日)のスプリントカップレース2は、レース1の結果でグリッドが決定。但し、上位6台は、くじ引きでそのままの順位かリバースグリッドを決めるという、特別戦らしいルールとなりました。レース1を制した60号車の吉本が引いたくじの結果はリバース。60号車は3列目6番手からスタートを切ることとなりました。

     朝方までの雨で濡れていた路面が、強い日差しで急速に乾いていく中、午前11時35分にスプリントカップのレース2がスタート。6番手グリッドの60号車吉本は、好スタートを切り1周目で4位まで順位を上げると、2周目のTGRコーナー進入で3位、ダンロップコーナーで更に1台パスし、僅か2周で2位へとポジションアップを果たしました。

     この間に首位との差は10秒以上と大きく開いており、加えて後続からの猛追を受けることとなりましたが、60号車の吉本は2位のポジションを守りながらも首位との差をじりじりと詰め、ピットイン可能となった14周を終えたところで宮田へとドライバー交代しました。

     宮田は完全に乾いていく路面で、交換しなかったタイヤをいたわりながらもハイペースでの周回を続け、遅めのピットを終えたライバルとの差を詰めると、翌周にパス。その後は後続との差を広げ、前日のレース1に続き、スプリントカップ両レース制覇を達成しました。

     好バトルで観客を沸かせた30号車が5位、31号車が6位。244号車は10位フィニッシュとなりました。

    レース2のスターティンググリッドはレース1のリバースグリッドとなり、6番手からスタートすることとなったSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車
    レース2のスターティンググリッドはレース1のリバースグリッドとなり、6番手からスタートすることとなったSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車

    TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車
    TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 31号車

    普段はスーパー耐久に参戦しているMaxRacing RC F GT3 244号車
    普段はスーパー耐久に参戦しているMaxRacing RC F GT3 244号車

    今週末2連勝を飾ったSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車(吉本 大樹/宮田 莉朋)
    今週末2連勝を飾ったSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車(吉本 大樹/宮田 莉朋)

    auto sport Web Sprint Cup : Race1 決勝結果(土曜日):GT300
    順位No.車名ドライバー周回所要時間/差
    160SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本 大樹
    宮田 莉朋
    2850'22.827
    248植毛GO&FUN GT-R飯田 太陽
    田中 勝輝
    282.429
    352埼玉トヨペットGB マークX MC脇阪 薫一
    吉田 広樹
    2830.533
    430TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井 宏明
    織戸 学
    2832.155
    570LMcorsa Ferrari 488 GT3河野 駿佑
    菅波 冬悟
    2846.207
    637BH AUCTION CORVETTE GT3武井 真司
    笹原 右京
    2852.664
    725HOPPY 86 MC松井 孝允
    佐藤 公哉
    281'02.168
    831TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨 宏紀
    中山 友貴
    281'36.949
    9360RUNUP RIVAUX GT-R青木 孝行
    田中 篤
    271 Lap
    109MP Racing GT-RJOE SHINDO
    井上 恵一
    271 Lap
    11244MaxRacing RC F GT3GO MAX
    土屋 武士
    271 Lap
    1211Planex スマカメ マクラーレン720S久保田 克昭
    小高 一斗
    199 Laps
    auto sport Web Sprint Cup : Race2 決勝結果(日曜日):GT300
    順位No.車名ドライバー周回所要時間/差
    160SYNTIUM LMcorsa RC F GT3吉本 大樹
    宮田 莉朋
    3051'38.394
    252埼玉トヨペットGB マークX MC脇阪 薫一
    吉田 広樹
    3015.559
    337BH AUCTION CORVETTE GT3武井 真司
    笹原 右京
    3026.106
    470LMcorsa Ferrari 488 GT3河野 駿佑
    菅波 冬悟
    3037.021
    530TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT永井 宏明
    織戸 学
    3038.794
    631TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT嵯峨 宏紀
    中山 友貴
    3038.892
    7360RUNUP RIVAUX GT-R青木 孝行
    田中 篤
    3044.384
    825HOPPY 86 MC松井 孝允
    佐藤 公哉
    3053.257
    948植毛GO&FUN GT-R飯田 太陽
    田中 勝輝
    301'36.361
    10244MaxRacing RC F GT3GO MAX
    土屋 武士
    291 Lap
    119MP Racing GT-RJOE SHINDO
    井上 恵一
    291 Lap
    1211Planex スマカメ マクラーレン720S久保田 克昭
    小高 一斗
    723 Laps