FIA-F4 2024年 第3大会(第5,6戦)富士TGR-DC RS支援ドライバーの17歳鈴木が第5戦で5位
第6戦は16歳梅垣が5位フィニッシュ

2024.08.05(月)- 12:00配信

 フォーミュラレースの登竜門として例年激戦が繰り広げられるFIA-F4選手権の第3大会が富士スピードウェイで行われ、TGR-DC RSの支援を受け今季から同シリーズにデビューしている17歳の鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が第5戦で5位フィニッシュ。第6戦では同じく今季デビューのシリーズ最年少16歳梅垣清(TGR-DC RS F4)が5位フィニッシュを果たしました。

TGR-DC RS支援ドライバーの17歳鈴木が第5戦で5位 第6戦は16歳梅垣が5位フィニッシュ

 8月3日(土)、4日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイでFIA-F4選手権の2024年第3大会(第5戦、第6戦)が行われました。
 全7大会、14戦で争われる今季の同シリーズ、第3大会は前大会から2か月ぶりと長いインターバルを経ての開催となりました。
 今季の同シリーズには、TGR-DC RS(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジプログラム レーシングスクール)のスカラシップドライバーとして、シリーズ2年目を迎える佐野雄城(TGR-DC RS F4)と卜部和久(TGR-DC RS F4)、今季カートからフォーミュラにステップアップした鈴木と梅垣の4名がシーズン参戦。第1戦では佐野が勝利を飾っています。

予選

 3日(土)午前7時45分、空には雲がかかり、やや涼しい気候の下で、若きドライバーが競い合うチャンピオンクラスの予選が20分間で行われました。この予選でのベストタイムで第5戦、セカンドベストタイムで第6戦のスターティンググリッドが決定されます。
 じっくりとタイヤを暖め、セッション後半の10周目あたりで各車ベストタイムをマーク。TGR-DC RS勢は、最年少16歳の梅垣が5番手のベストタイムをマークし最上位に。上位14台が1秒以内に入るという僅差の争いの中で、鈴木が8番手、佐野は10番手、卜部はタイムが伸びず16番手となりました。
 セカンドベストタイムでは梅垣と鈴木が順位を入れ替える形となり、鈴木が5番手、梅垣が8番手。佐野は第5戦と同じ10番手。卜部は15番手グリッドとなりました。

第5戦決勝

 予選の後、午後12時15分から第5戦の決勝レースが14周で行われました。強い日差しに照らされ、気温、路面温度共に上昇、暑さの厳しい中でのレースとなりました。
 スタートでは8番手グリッドの鈴木が好ダッシュを決めて5位へとジャンプアップ。5番手グリッドの梅垣は鈴木に先行されたことで6位、佐野はひとつポジションを上げて9位、卜部は16番手と後方から1周目で12位まで順位を上げて見せました。
 5位に上がった鈴木と6位の梅垣は、前半戦は上位グループについて行きましたが、後半じりじりと離されていき、9周目には梅垣が1台にかわされて7位へ後退。鈴木も後続からの追撃を受けることとなりました。
 ファイナルラップ、鈴木はライバルの先行を許し6位でチェッカーを受けましたが、その車両がペナルティを受けたことで5位フィニッシュとなりました。
 梅垣は6位。佐野はレースを通してトップ10圏内を争うバトルを繰り広げましたが、最終的に10位フィニッシュ。TGR-DC RS支援ドライバーは3人がポイントを獲得しました。
 卜部は序盤一時9位まで順位を上げ、佐野らとの中団グループでのバトルを繰り広げていましたが、ファイナルラップに後続から追突されストップ。1周遅れの完走扱い20位となりました。

第6戦決勝

 4日(日)朝8時40分から好天の下で第6戦の決勝レースが14周で行われました。
 TGR-DC RS勢最上位グリッドの鈴木は5番手から1周目で3位へと浮上。梅垣と佐野は7位、9位とひとつずつポジションを上げました。一方、15番手からスタートした卜部は、集団のまま進入していったダンロップコーナーで後続から追突されスピンを喫し、その追突車両が卜部の車両に乗り上げる形で2台はストップ。卜部はここでレースを終えることとなり、車両排除のためにセーフティカーが導入されました。
 このセーフティカー走行中にも後続での接触があり、6周目に再スタート。
 3位に上がった鈴木は、前で首位を争う2台に追いつき、その後は後続も含めての2位争いを繰り広げました。
 しかし、9周目に後続に並ばれ3位を争いながらダンロップコーナーに進入した鈴木は、前を行く車両に追突。その車両がスピンし、鈴木はレースを続行したものの立て続けにライバルにかわされる形となり、6位まで順位を落としてしまいました。
 鈴木はそれでも前の車両に話されず逆転のチャンスを伺いながら周回を重ねていきましたが、そのまま6位でチェッカーを受けましたが、レース後、9周目の追突で40秒加算のペナルティを科され、16位となりました。
 梅垣と佐野はトップ10圏内でのバトルを繰り広げ、5位、7位でフィニッシュ。梅垣は4戦連続の入賞で、自己最高位でのフィニッシュとなりました。

佐野 雄城
卜部 和久
鈴木 斗輝哉
梅垣 清