FIA-F4 2024年 第5大会(第9,10戦)SUGOTGR-DC RS支援ドライバーの佐野が第9戦でポール・トゥ・ウィン

2024.10.01(火)- 16:25配信

 FIA-F4選手権の第5大会(第9戦、第10戦)がスポーツランドSUGOで行われ、佐野雄城(TGR-DC RS F4)が雨中の第9戦でポール・トゥ・ウィン。開幕戦以来の今季2勝目を挙げました。この第9戦では卜部和久(TGR-DC RS F4)が4位、鈴木斗輝哉(TGR-DC RS F4)が5位、梅垣清(TGR-DC RS F4)が6位に入りポイント獲得を果たしました。第10戦は降雨のためスタートはしたものの1周のみで赤旗終了、レースは不成立となりました。

TGR-DC RS支援ドライバーの佐野が第9戦でポール・トゥ・ウィン

 9月21日(土)、22日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOでFIA-F4選手権の2024年第5大会(第9戦、第10戦)が行われました。
 全7大会、14戦で争われる今季の同シリーズですが、鈴鹿で9月頭に行われる予定だった第4大会が台風により12月に延期となったことで、今大会が事実上シーズン折り返しの大会となります。
 今季の同シリーズには、TGR-DC RS(TOYOTA GAZOO Racing ドライバー・チャレンジプログラム レーシングスクール)のスカラシップドライバーとして、シリーズ2年目を迎える佐野と卜部、今季カートからフォーミュラにステップアップした17歳の鈴木とシリーズ最年少16歳梅垣の4名がシーズン参戦。第1戦では佐野が勝利を飾っています。

予選

 21日(土)午前8時より予選が行われました。同シリーズは今季若きドライバーが競い合うチャンピオンクラスとジェントルマンドライバーによるインディペンデントクラスの2クラスで競われており、予選はクラス別で実施。20分間の予選セッションでのベストタイムで第9戦、セカンドベストタイムで第10戦のスターティンググリッドが決定されます。
 19日(木)のトレーニング走行までは暑さの残る好天でしたが、20日(金)から天候が崩れ、この予選日も朝から雨模様。ウェットコンディションで、気温も肌寒さを感じる16度と低い中、各車セッション開始早々にアタックに向かいました。
 TGR-DC RS勢は、佐野が2周目で早くも1分42秒台に入れトップに立つと、翌周もタイムを更新し、トップをキープ。各車さらにタイムアップを狙いましたが、セッションが10分を過ぎたあたりでコースオフ車両が発生。赤旗が提示され、セッションはそのまま終了となりました。
 全車3周か4周しかできないという状況の予選となりましたが、そんな中でも早めにアタックする作戦が功を奏した佐野は第9戦、第10戦共にポールポジションを獲得。
 卜部は第9戦5番手、第10戦は2列目3番手。鈴木は第9戦8番手、第10戦7番手。梅垣が第9戦9番手、第10戦12番手となりました。

第9戦決勝

 予選の後、午後12時10分より第9戦の決勝レースが行われました。相変わらず雨は降り続いているものの、直前のSUPER GT公式練習時よりはやや雨脚は弱まって見える中、通常のスタンディングスタートではなく、セーフティカー先導でレーススタート。4周のセーフティカー走行の後、5周目から本格戦が開始されました。
 トップの佐野は順調に首位をキープ。後方では4番手の車両と7番手の車両がコースオフなどで遅れ、5番手グリッドの卜部が4位へ、8,9番手グリッドの鈴木と梅垣もそれぞれ6,7番手へとポジションを上げました。
 首位を逃げる佐野は、6周目の4コーナーでコースから飛び出しかけるもなんとか走行を続行。しかし、このミスで後続車両との差が詰まり、首位争いは3台の団子となりました。
 しかし、7周目にスピンしてコース上に停まった車両が出たことでセーフティカーが導入。この車両の排除に若干時間がかかり、12周目に再スタートが切られましたが、レースは当初の17周ではなく30分でのタイムレースとなり、再スタート後1周でチェッカー。
 佐野は首位の座を守りきり、開幕戦以来となる今季2勝目をポール・トゥ・ウィンで飾ることとなりました。
 卜部が今季自己ベストとなる4位、最後の再スタートで1台かわした鈴木と梅垣が5位、6位フィニッシュでTGR-DC RS勢は全車がポイント獲得を果たしました。

第10戦決勝

 22日(日)の第10戦決勝は、インディペンデントクラスとチャンピオンクラスで別のレースとして行われました。この日も朝から激しい雨に見舞われ、チャンピオンクラスに先立って朝8時半から開始されたインディペンデントクラスのレースは、悪天候のために5周で赤旗が出され、そのまま終了。
 予定よりも20分遅れの午前9時35分から開始されたチャンピオンクラスの決勝レースは、セーフティカー先導で周回が開始されましたが、2周目の途中で赤旗が出され、赤旗提示の前の周、1周でレースは終了となりました。規定によりこのレースは成立せず、選手権得点も与えられないという結果となりました。

佐野 雄城
卜部 和久
鈴木 斗輝哉
梅垣 清