TOYOTA GAZOO Racingが悲願の初優勝を遂げた
2018年のル・マン24時間レース
舞台となるサルト・サーキットには、TOYOTA GAZOO Racingと同じようにル・マンに魅了され、
挑み続ける数多くの日本人フォトグラファーがいる
彼らのファインダーにはTOYOTA GAZOO Racingは
どのように写るのか?
そして、ル・マン24時間レースの魅力とは?
8人のフォトグラファーに
TOYOTA GAZOO Racingの撮影をお願いし、
その写真とル・マンへの思いを伺った
Photographers
PHOTOGRAPHER
大西 靖
Yasushi Onishi
東京都出身。鉄道写真から写真の世界に入り、動物写真家田中光常氏に師事。
86年からレース撮影を始め、88年より「オートスポーツ」誌カメラマンとなり、F1を始めさまざまなカテゴリーのレースを撮影する。レースの他にも自動車専門誌を中心に活動。現在はSUPER GTとスーパーフォーミュラのオフィシャルフォトグラファーを務める。ル・マン24時間レースは1988年から継続して撮影中。
年間20レース以上を取材しているが、レースの他にも自動車専門誌で市販車の撮影も担当。
動物写真は東アフリカを中心にライフワークとして撮影継続中。
ル・マンへの思い
一番好きなレース。年に一度の非日常が魅力で、参戦するチームの戦いでもあるが、それを撮影する我々も自分自身との戦いであるレース。辛くて大変な撮影だが、なぜか毎年同じ時期になると必ずまた行きたくなる。恐らく病気にかかったのだと思う。
PHOTOGRAPHER
小笠原 貴士
Takashi Ogasawara
某化学メーカーに在職中、写真家を目指して東京工芸大学別科を受験。合格したのをきっかけに離職し、入学。卒業後レースカメラマンになる。オートスポーツ、レーシングオンなどのレース雑誌やオートスポーツWebなどのレースWEB媒体を中心に写真を発表している。
ル・マンへの思い
ル・マンを最初に取材したときの衝撃は、今まで国内のレース撮影をしていたものと全く異なり、一瞬で虜になってしまった。特にレースに対する地元の方々の熱意が全く異なり、レースが彼らにとっての文化になっていることを実感。何度撮影しても満足感が得られない不思議な魅力がル・マンには存在する。
いつかはル・マンで撮りきったという実感を得てみたい。
PHOTOGRAPHER
上尾 雅英
Masahide Kamio
国内主要カテゴリーをメインに撮影。JRPA会員
ル・マンへの思い
参戦しているチーム、ドライバー同様とはいわないまでも、持久力と状況判断が求められるのがル・マンでの撮影。
2003年から撮影を続けてますが、写真に関しては満足するものが得られないまま、いつも跳ね返されています。
歴史を感じさせるサーキットの雰囲気、素晴らしいロケーションなど、まだまだ撮影意欲を掻き立ててくれるので、気力と体力が続く限り挑み続けたいと思います。
PHOTOGRAPHER
鈴木 紳平
Shinpei Suzuki
1976年 東京都出身 2012年よりトヨタ自動車オフィシャルカメラとしてル・マン24時間レースの撮影を開始。
ル・マンへの思い
ル・マン24時間レースへの想いを言葉に表すのは困難。ただひとつ言えるとすれば、ル・マンに挑み続けたこの7年はレース写真家人生の中での'青春'だった。
PHOTOGRAPHER
田中 秀宣
Hidenobu Tanaka
1958年12月生まれ。レースは勿論、スタジオ撮影からミニカーまで車関係の撮影をしています。
ル・マンへの思い
明るい時間だけでなく朝焼け夕焼けのマジックアワーに、この長いコースのどこに立って何を狙うか、暗くなってからはどうするのか。天候によっては朝焼けも夕焼けも狙えない場合もあります。年々コースの立ち入りが規制されて撮影環境もかなり厳しくなってきていますが、それでもまだ撮り足りなさを感じて通い続けています。
PHOTOGRAPHER
田村 翔
Sho Tamura
幼少期の頃からモータースポーツに興味を持ち、レーシングカーの写真の収集などを始める。
高校生時代よりモータースポーツ撮影を始め、カメラ雑誌『CAPA』(学研プラス)の「流し撮りGP」というモータースポーツ専門の写真コンテストへの挑戦。レース写真の面白さを学ぶと同時に写真家になりたいと強く思うようになる。
光と影を生かしながらレーシングカーの「美」と報道的かつ芸術性を追求した写真表現を目指し、モータースポーツの撮影を行なっている。
ル・マンへの思い
私がル・マンを始めて知ったのは1995年のル・マン24時間耐久レースでした。
その時に走っていた22号車のKeep the Dream Alive NISMO GT-Rが凄く格好良かったのが印象的で、その時からル・マンに興味を持ちました。それから毎年ル・マンを見ていますが、ル・マン24時間レースは他のレースにはない、ル・マン特有の歴史や文化があるレースというのが私の中での印象です。
PHOTOGRAPHER
平野 隆治
Ryuji Hirano
1976年神奈川県横浜市生まれ。モータースポーツ専門誌・情報サイトの編集部員を経て、2016年からフリーランスに。速報性・機動性重視の仕事をメインに文章執筆、写真撮影、サイト更新等の仕事に従事。なんでもこなすがクオリティは『ジャーナリスト』にも『フォトグラファー』にも及ばないのが悩みどころ。
ル・マンへの思い
1989年、テレビ朝日の中継で初めて本格的にレースの映像を観たのがル・マン24時間でした。それ以降ル・マンへの思い入れは常にあり、2002年にこの業界に入ってからもこのカテゴリーについては興味をもって見てきました。2013年、TOYOTA Racingの参戦とともに初めて現地を訪れ、それ以降2016年以外毎年現地を訪れています。この独特の雰囲気は、世界中のどのレースとも異なるものです。
PHOTOGRAPHER
益田 和久
Kazuhisa Masuda
広告代理店に勤務していた頃にサーキットフィールドで撮影する機会をもらった。11年後にはフリーランスになり、現在は主に二輪、四輪の雑誌と広告写真を撮影している。
ル・マンへの思い
歴史のあるモータースポーツ文化を味わいたく、たどり着いた答えがル・マン24時間レースだった。
長丁場なレースを街全体が盛り上げる共有感がたまらなくいい。
天候に恵まれなかった年でも、来年またここに来ようと思わせる何かがある。