WEC

 

ル・マンフォトギャラリー 〜Shot by Eight Professional Racing Photographers〜
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ル・マンフォトギャラリー 〜Shot by Eight Professional Racing Photographers〜

TOYOTA GAZOO Racingが悲願の初優勝を遂げた
2018年のル・マン24時間レース
舞台となるサルト・サーキットには、TOYOTA GAZOO Racingと同じようにル・マンに魅了され、
挑み続ける数多くの日本人フォトグラファーがいる
彼らのファインダーにはTOYOTA GAZOO Racingは
どのように写るのか?
そして、ル・マン24時間レースの魅力とは?
8人のフォトグラファーに
TOYOTA GAZOO Racingの撮影をお願いし、
その写真とル・マンへの思いを伺った

ル・マンフォトギャラリー 〜Shot by Eight Professional Racing Photographers〜
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ル・マンフォトギャラリー 〜Shot by Eight Professional Racing Photographers〜
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PHOTO DATACLOSE

大西 靖 / Yasushi Onishi

COMMENT

スピード感と背景の流れ方の綺麗さを狙って、ピットアウトするマシーンをスローシャッターとストロボを組み合わせた。

CAMERA

【Camera】NIKON D5
【Lens】AF-S 24-70mm
【絞り値】F16.0
【シャッタースピード】1/13
【ISO感度】ISO 400
【焦点距離】58mm
【撮影時間】23:44頃

LOCATION

PHOTO DATACLOSE

大西 靖 / Yasushi Onishi

COMMENT

表彰台で嬉しそうにシャンパンファイトする一貴選手。

CAMERA

【Camera】NIKON D5
【Lens】AF-S 80-400mm
【絞り値】F10.0
【シャッタースピード】1/500
【ISO感度】ISO 400
【焦点距離】340mm
【撮影時間】15:35頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

大西 靖 / Yasushi Onishi大西 靖
Yasushi Onishi

東京都出身。鉄道写真から写真の世界に入り、動物写真家田中光常氏に師事。
86年からレース撮影を始め、88年より「オートスポーツ」誌カメラマンとなり、F1を始めさまざまなカテゴリーのレースを撮影する。レースの他にも自動車専門誌を中心に活動。現在はSUPER GTとスーパーフォーミュラのオフィシャルフォトグラファーを務める。ル・マン24時間レースは1988年から継続して撮影中。
年間20レース以上を取材しているが、レースの他にも自動車専門誌で市販車の撮影も担当。
動物写真は東アフリカを中心にライフワークとして撮影継続中。

ル・マンへの思い

一番好きなレース。年に一度の非日常が魅力で、参戦するチームの戦いでもあるが、それを撮影する我々も自分自身との戦いであるレース。辛くて大変な撮影だが、なぜか毎年同じ時期になると必ずまた行きたくなる。恐らく病気にかかったのだと思う。

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小笠原 貴士 / Takashi Ogasawara

COMMENT

太陽が沈んで間もなくマジックアワーと呼ばれる時間帯に。雲に反射した赤い太陽光とブルーの空を狙って撮影した。マシンを引き立てるためにサイドからストロボを発光させている。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF500
【絞り値】F7.1
【シャッタースピード】1/250
【ISO感度】ISO 1600
【焦点距離】500mm
【撮影時間】21:00頃

LOCATION

PHOTO DATACLOSE

小笠原 貴士 / Takashi Ogasawara

COMMENT

私にとってのル・マンは、夜でもカラフルなイメージを持っています。色々な光源を入れることによって、カラフルなイメージを出してみました。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF100-400
【絞り値】F6.3
【シャッタースピード】1/30
【ISO感度】ISO 5000
【焦点距離】360mm
【撮影時間】23:00頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

小笠原 貴士 / Takashi Ogasawara小笠原 貴士
Takashi Ogasawara

某化学メーカーに在職中、写真家を目指して東京工芸大学別科を受験。合格したのをきっかけに離職し、入学。卒業後レースカメラマンになる。オートスポーツ、レーシングオンなどのレース雑誌やオートスポーツWebなどのレースWEB媒体を中心に写真を発表している。

ル・マンへの思い

ル・マンを最初に取材したときの衝撃は、今まで国内のレース撮影をしていたものと全く異なり、一瞬で虜になってしまった。特にレースに対する地元の方々の熱意が全く異なり、レースが彼らにとっての文化になっていることを実感。何度撮影しても満足感が得られない不思議な魅力がル・マンには存在する。
いつかはル・マンで撮りきったという実感を得てみたい。

PHOTO DATACLOSE

上尾 雅英 / Masahide Kamio

COMMENT

アルナージュで空のグラデーションを生かして、ル・マンらしい雰囲気を狙ってみました。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X
【Lens】EF100-400
【絞り値】F6.3
【シャッタースピード】1/400
【ISO感度】ISO 2500
【焦点距離】100mm
【撮影時間】22:20頃

LOCATION

PHOTO DATACLOSE

上尾 雅英 / Masahide Kamio

COMMENT

ピットの照明を生かして、スローシャッターでピットアウトするマシンの勢いを出してみました。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF16-35
【絞り値】F4
【シャッタースピード】1/20
【ISO感度】ISO 1600
【焦点距離】16mm
【撮影時間】04:04頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

上尾 雅英 / Masahide Kamio上尾 雅英
Masahide Kamio

国内主要カテゴリーをメインに撮影。JRPA会員

ル・マンへの思い

参戦しているチーム、ドライバー同様とはいわないまでも、持久力と状況判断が求められるのがル・マンでの撮影。
2003年から撮影を続けてますが、写真に関しては満足するものが得られないまま、いつも跳ね返されています。
歴史を感じさせるサーキットの雰囲気、素晴らしいロケーションなど、まだまだ撮影意欲を掻き立ててくれるので、気力と体力が続く限り挑み続けたいと思います。

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鈴木 紳平 / Shinpei Suzuki

COMMENT

レース最終盤、ワンツー体制のなかランデブー走行を一発で仕留める。これもまたレースのなかで大事な仕事。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF400mm
【絞り値】F10
【シャッタースピード】1/1600
【ISO感度】ISO 2500
【焦点距離】400mm
【撮影時間】14:51頃

LOCATION

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鈴木 紳平 / Shinpei Suzuki

COMMENT

チェッカー後のパレードラン。ドライバーやチームクルーはもちろんだが、オフィシャル達にも祝福される姿を撮りたかった。自動車メーカーのアーカイブにこういう写真がある、それがいいと思うし、この姿もまた'ル・マン24時間'。
この時のル・マンの空は、生涯の記憶。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF100-400mm
【絞り値】F9
【シャッタースピード】1/2000
【ISO感度】ISO 2500
【焦点距離】170mm
【撮影時間】15:04頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

鈴木 紳平 / Shinpei Suzuki鈴木 紳平
Shinpei Suzuki

1976年 東京都出身 2012年よりトヨタ自動車オフィシャルカメラとしてル・マン24時間レースの撮影を開始。

ル・マンへの思い

ル・マン24時間レースへの想いを言葉に表すのは困難。ただひとつ言えるとすれば、ル・マンに挑み続けたこの7年はレース写真家人生の中での'青春'だった。

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田中 秀宣 / Hidenobu Tanaka

COMMENT

撮影場所はアルナージュの立ち上がりです。予選2日目、前のセッションが赤旗で早めに終わり、30分前倒しで始まった予選は、まだ明るさも残り気温も下がって絶好のアタック時間。この日は夕焼けも望めない曇り空でしたがそれはそれで悪くないかと。マシンに触れるんじゃないかと思えるほど近くに寄れるところでもあり、全開で立ち上がるル・マンカーの風圧を感じながらの撮影でした。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X
【Lens】EF24-70mm
【絞り値】F5.0
【シャッタースピード】1/500
【ISO感度】ISO 1600
【焦点距離】約26mm
【撮影時間】21:50頃

LOCATION

PHOTO DATACLOSE

田中 秀宣 / Hidenobu Tanaka

COMMENT

場所はテルトルルージュの立ち上がりです。パーマネントサーキットから一般公道部分、国道D338線、通称ユーノディエールのストレートに出てきて全開で立ち上がってゆくところです。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF24-70mm
【絞り値】F5.6
【シャッタースピード】1/50
【ISO感度】ISO 5000
【焦点距離】24mm
【撮影時間】22:50頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

田中 秀宣 / Hidenobu Tanaka田中 秀宣
Hidenobu Tanaka

1958年12月生まれ。レースは勿論、スタジオ撮影からミニカーまで車関係の撮影をしています。

ル・マンへの思い

明るい時間だけでなく朝焼け夕焼けのマジックアワーに、この長いコースのどこに立って何を狙うか、暗くなってからはどうするのか。天候によっては朝焼けも夕焼けも狙えない場合もあります。年々コースの立ち入りが規制されて撮影環境もかなり厳しくなってきていますが、それでもまだ撮り足りなさを感じて通い続けています。

PHOTO DATACLOSE

田村 翔 / Sho Tamura

COMMENT

日没前にポルシェコーナー侵入を狙いました。木に太陽が隠れるほんの数分前に8号車が通過。この後、すぐに太陽は木に隠れ、輝く路面は姿を消しました。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF400mm
【絞り値】F3.5
【シャッタースピード】1/1600
【ISO感度】ISO 200
【焦点距離】400mm
【撮影時間】21:18頃

LOCATION

PHOTO DATACLOSE

田村 翔 / Sho Tamura

COMMENT

事前のロケハンで撮影したかったポイントでピット風景の撮影を行いました。この場所は結構危険な場所で、三脚は使用できなくて手持ちで撮影するしかなく、しかもファインダーも覗けない為、緊張した一瞬でしたが理想の一枚が撮影できました。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF16-35mm
【絞り値】F8
【シャッタースピード】1/15
【ISO感度】ISO 200
【焦点距離】16mm
【撮影時間】3:25頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

田村 翔 / Sho Tamura田村 翔
Sho Tamura

幼少期の頃からモータースポーツに興味を持ち、レーシングカーの写真の収集などを始める。
高校生時代よりモータースポーツ撮影を始め、カメラ雑誌『CAPA』(学研プラス)の「流し撮りGP」というモータースポーツ専門の写真コンテストへの挑戦。レース写真の面白さを学ぶと同時に写真家になりたいと強く思うようになる。
光と影を生かしながらレーシングカーの「美」と報道的かつ芸術性を追求した写真表現を目指し、モータースポーツの撮影を行なっている。

ル・マンへの思い

私がル・マンを始めて知ったのは1995年のル・マン24時間耐久レースでした。
その時に走っていた22号車のKeep the Dream Alive NISMO GT-Rが凄く格好良かったのが印象的で、その時からル・マンに興味を持ちました。それから毎年ル・マンを見ていますが、ル・マン24時間レースは他のレースにはない、ル・マン特有の歴史や文化があるレースというのが私の中での印象です。

PHOTO DATACLOSE

平野 隆治 / Ryuji Hirano

COMMENT

基本的に、ル・マン24時間ではフォトグラファーよりもライター仕事の比重が多いので、今回はあまりコースサイドに行けなかったのですが、まず撮りに行ったのがフォードシケイン近辺。走行初日の青空と2016年の「あの場所」を8号車とともに撮影してみました。

CAMERA

【Camera】NIKON D7200
【Lens】AF-S 16-80mm
【絞り値】F8.0
【シャッタースピード】1/2500
【ISO感度】ISO 250
【焦点距離】16mm
【撮影時間】15:46頃

LOCATION

PHOTO DATACLOSE

平野 隆治 / Ryuji Hirano

COMMENT

チェッカーが振られ、表彰式が終えた後、トップ3ドライバーが呼ばれる記者会見に向かう廊下でドライバーたちを待ち受けました。タイミングで優勝ドライバーは撮れなかったのですが、印象的だったのは7号車のドライバーたち。やり切った表情と、「来年はオレたちが......」という感情が入り交じった印象でした。

CAMERA

【Camera】NIKON D500
【Lens】AF-S 80-400mm
【絞り値】F9.0
【シャッタースピード】1/250
【ISO感度】ISO 800
【焦点距離】280mm
【撮影時間】15:52頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

平野 隆治 / Ryuji Hirano平野 隆治
Ryuji Hirano

1976年神奈川県横浜市生まれ。モータースポーツ専門誌・情報サイトの編集部員を経て、2016年からフリーランスに。速報性・機動性重視の仕事をメインに文章執筆、写真撮影、サイト更新等の仕事に従事。なんでもこなすがクオリティは『ジャーナリスト』にも『フォトグラファー』にも及ばないのが悩みどころ。

ル・マンへの思い

1989年、テレビ朝日の中継で初めて本格的にレースの映像を観たのがル・マン24時間でした。それ以降ル・マンへの思い入れは常にあり、2002年にこの業界に入ってからもこのカテゴリーについては興味をもって見てきました。2013年、TOYOTA Racingの参戦とともに初めて現地を訪れ、それ以降2016年以外毎年現地を訪れています。この独特の雰囲気は、世界中のどのレースとも異なるものです。

PHOTO DATACLOSE

益田 和久 / Kazuhisa Masuda

COMMENT

トップのチェッカーを受けた8号車のピット前でアロンソが歓声をあげていた。祝福するチームメイトたちと、なんとかその瞬間を写真に収めたいフォトグラファー達。その僅かな隙間からなんとかシャッターが切れた。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF11-24mm
【絞り値】F5.6
【シャッタースピード】1/500
【ISO感度】ISO 100
【焦点距離】14mm
【撮影時間】チェッカー直後

LOCATION

PHOTO DATACLOSE

益田 和久 / Kazuhisa Masuda

COMMENT

8号車を追いかける7号車。日没の時間も迫る中、ダンロップアーチに西日が差し込むところをドラマチックに撮影することができた。

CAMERA

【Camera】CANON EOS-1D X Mark Ⅱ
【Lens】EF24-105mm
【絞り値】F10
【シャッタースピード】1/200
【ISO感度】ISO 400
【焦点距離】50mm
【撮影時間】21:15頃

LOCATION

PHOTOGRAPHER

益田 和久 / Kazuhisa Masuda益田 和久
Kazuhisa Masuda

広告代理店に勤務していた頃にサーキットフィールドで撮影する機会をもらった。11年後にはフリーランスになり、現在は主に二輪、四輪の雑誌と広告写真を撮影している。

ル・マンへの思い

歴史のあるモータースポーツ文化を味わいたく、たどり着いた答えがル・マン24時間レースだった。
長丁場なレースを街全体が盛り上げる共有感がたまらなくいい。
天候に恵まれなかった年でも、来年またここに来ようと思わせる何かがある。