2つのシリーズへと分化した2015年の86/BRZ Race。プロフェッショナルシリーズには、日本を代表するプロのレーシングドライバーから、ツーリングカーを得意とするプロドライバー、そして、プロにチャレンジするハイアマチュアのドライバーが集結した。ワンメイクレースだから誤魔化せない、言い訳の効かないガチンコのレースだけに、実力そのものを競う熱いバトルが展開された。
2015.3.28-29 Rd.1 ツインリンクもてぎ
- 王者谷口選手の圧巻の走り、
3度めのポールポジションで初のもてぎ勝利 - 開幕戦は3月末の、まだ少し寒さが残るツインリンクもてぎ。機械式LSDの解禁で、各ドライバーはそのセッティングに迷いながら、開幕戦を迎えた。2つのシリーズへと分化したことで、予選は混乱することにスムースに進んでいくのが、とても斬新だった。いくつかの新規チームが参入し、自動車ビデオ媒体で有名な山田英二選手やトヨタF1のテストドライバーだった平中克幸選手など、ますますドライバーも豪華なラインナップに進化。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #1谷口 信輝
- KTMS 86
- 29'26.690
-
- 2位
- #906坂口 良平
- AREA86倉敷
- 29'27.050
-
- 3位
- #557大西 隆生
- オートバックスG786ポテンザ
- 29'30.559
2015.4.25-26 Rd.2 岡山国際サーキット
- 開幕戦に続き第2戦も谷口信輝選手が
王者らしい圧倒的な勝利を飾る - 今シーズンからフル参戦となった阪口良平選手は開幕戦を2位で終え、チームの地元ということもあり、岡山トヨペットの大応援団を迎えて注目された。しかし予選を制したのは、参戦2戦目の山田英二選手。レースは谷口信輝選手の2連勝となったが、5位には1年のブランクを経て86/BRZ Raceに復活した注目の若手、近藤翼選手が入った。まだ2戦目だったが、2015年の新しい勢力が徐々に頭角を現し、白熱したレースへの期待が高まった。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #1谷口 信輝
- KTMS 86
- 22'37.892
-
- 2位
- #30青木 孝行
- ケーエムエスADVAN86R
- 22'40.918
-
- 3位
- #906阪口 良平
- AREA86倉敷
- 22'41.661
2015.6.6-7 Rd.3 富士スピードウェイ
- ベテラン服部尚貴選手が
渾身の走りでポール・トゥ・ウィン! - 86/BRZ Raceのホームコースともいえる富士スピードウェイだけに、フルグリッドにわずか2台届かないだけの、43台がエントリー。ドライバーとチームは、多くの声援の中でレースウィークを過ごすことになった。レースは初年度からほぼ全戦エントリーしているベテラン服部尚貴選手がポール・ポジションから、見事にシリーズ初優勝を飾った。巧みなブロックで速さに優る谷口信輝選手を抑えきった走りは、まさにベテランの妙味だった。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #60服部 尚貴
- OTG GY 86
- 21'09.623
-
- 2位
- #97近藤 翼
- 神奈川トヨタ☆DTEC86R
- 21'10.334
-
- 3位
- #1谷口 信輝
- KTMS 86
- 21'10.360
2015.7.11-12 Rd.4 スポーツランドSUGO
- 緊張感漂うレースを谷口選手が制す!
- 東北を代表するサーキットであるスポーツランド菅生での第4戦は、7月。今シーズンの勢力図は出揃った雰囲気で、ドライバーは想定されるライバルをターゲットに、速さに磨きをかけていく。このレースでクローズアップされたのは、谷口信輝選手の強さだった。大逆転でポールポジションを獲得すると、ペースに勝る阪口良平選手を抑えながら、逃げ切りに成功した。今シーズン3勝目となり、シリーズチャンピオンに大きく近づいた。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #1谷口 信輝
- KTMS 86
- 22'06.403
-
- 2位
- #906坂口 良平
- AREA86倉敷
- 22'06.727
-
- 3位
- #770山田 英二
- CUSCO BS 86
- 22'06.845
2015.8.1-2 Rd.5 オートポリス
- 山野選手、復活の完全勝利!
- シーズンも折り返しとなる第5戦は、九州唯一のインターナショナルサーキットであるオートポリス。アップダウンもある難コースでは、過去2年でも波乱を生んだ。今シーズンは、山野直也選手のポール・トゥ・ウィンという結果となった。今シーズンは調子が上がらず苦戦してきた中で、2年ぶりの勝利を手にした。他のレースを含めてオートポリスと相性の良くない谷口信輝選手は3位。近藤翼は今シーズン2度目の2位をゲットした。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #7山野 直也
- CABANA P.MU 86
- 22'38.504
-
- 2位
- #97近藤 翼
- 神奈川トヨタ☆DTEC86R
- 22'45.762
-
- 3位
- #1谷口 信輝
- KTMS 86
- 22'46.385
2015.8.23 Rd.6 十勝スピードウェイ
- 谷口選手が優勝を飾り、シリーズチャンピオン!
- レースは温度に左右される。気温が変わればコンディションが代わり、特性が変化する場合もある。まだ8月だというのに、北海道十勝は肌寒い。猛暑より過ごしやすいのは間違いないが、それはマシンにとっても同じ。温度上昇が抑えられ、本来の性能が維持しやすい。そんな状況を生かし、3度目のアタックで逆転のポールポジションを獲得した阪口良平選手。しかしレースでは谷口信輝選手が優勝、シリーズチャンピオンを決めた。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #1谷口 信輝
- KTMS 86
- 22'52.332
-
- 2位
- #30青木 孝行
- ケーエムエスADVAN86R
- 22'52.526
-
- 3位
- #202蒲生 尚弥
- ASICS Blue 86R
- 22'53.370
2015.9.26-27 Rd.7 富士スピードウェイ
- 難しいコンディションを制した佐々木雅弘が
シリーズ初優勝を飾る - 今シーズン2度目の富士スピードウェイ。過去2シーズンとは異なり、今シーズンはここまで雨の影響を受けてこなかった。ハーフウエットの状態で予選が始まり、上手く合わせられたドライバーが予選上位に名を連ねた。注目されたのは平中克幸選手で、ここまでの不調を跳ね返すかのように予選2位。ポールポジションもまた、今シーズンから参戦している佐々木雅弘選手で、初優勝を飾った。新しい勢力が結果を出したレースとなった。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #34佐々木 雅弘
- asset・テクノBS86
- 21'25.703
-
- 2位
- #17織戸 学
- モルフォ頭文字DサミーK186
- 21'25.855
-
- 3位
- #369平中 克幸
- GY RACING 86
- 21'26.495
2015.11.7-8 Rd.8 鈴鹿サーキット
- 波乱のレースを得意の雨&鈴鹿で
元嶋佑弥がシリーズ初勝利! - 今シーズン、最終戦が唯一のウエットレースとなった。しかも雨量は多く、ただでさえ難しい鈴鹿サーキットを、さらに困難なものにしていた。そのコンディションを味方に予選3位からトップへ躍り出たのは、若手成長株の元嶋祐弥選手。ベテランの織戸学選手を制して初優勝を獲得した。3年目の今シーズン、チームを移籍して、心機一転望んだ結果だ。また雨の中、予選12位から3位表彰台を獲得した山野直也選手も、圧巻の走りだった。
リザルト
- Rank
- Driver
- Car name
- Total time
-
- 1位
- #370元嶋 佑弥
- GY RACING 86
- 22'07.980
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- 2位
- #17織戸 学
- モルフォ頭文字DサミーK186
- 22'11.101
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- 3位
- #7山野 直也
- CABANA P.MU 86
- 22'11.485