2015年、86/BRZ Raceは日本を代表するプロドライバーが、ハイレベルなガチンコ勝負で魅了するプロフェッショナルシリーズと、アマチュアドライバーが、白熱したレースで腕を競い合うクラブマンシリーズの2つのシリーズとしてあらたにスタートした。
特にアマチュアドライバーにとっては、プロフェッショナルシリーズでプロに戦いを挑むことも、クラブマンシリーズで腕を磨くこともできるといった選択肢が増えることになり、2015年第7戦の富士では
クラブマンシリーズだけで62台、プロフェッショナルシリーズと合わると105台という記録的な参戦台数となったのをはじめ、第3富士、第8戦鈴鹿でも、両シリーズ合計で100台を越えるなど、国内最大のワンメイクレースとして、多くのライバルとともに腕を磨くことができるレースなのである。
初参戦したドライバーに聞くと、86/BRZ Raceが初レースという人が何人もいた。「FRのスポーツカーである86/BRZだからこそレースに参戦したかった」と参戦のきっかけを語るドライバーもいる。そんなビギナードライバーをサポートする体制も整っており、万一のトラブルにも他チームから手を貸してくれるようなアットホームな雰囲気もある。
ビギナーにも門戸を広げながら、腕に自信のあるドライバーも挑戦し甲斐のあるレース。それが86/BRZ Raceなのである。
CHECK!! シリーズチャンピオンを争ったドライバー
プロフェッショナルシリーズに勝るとも劣らないほど、クラブマンシリーズでも熱いバトルシーンが見られた。プロフェッショナルシリーズよりも面白いかも?? というレース関係者も居るくらいだ。シリーズチャンピオンを争ったのは遠藤浩二選手、小野田貴俊選手、そして橋本洋平選手の3人。最終的には、レース同様に先行逃げ切りで、遠藤選手がチャンピオンに輝いた。
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#305遠藤 浩二 選手
予選一発の速さを生かして、先行逃げ切りスタイルでポイントを重ねてチャンピオンに。研ぎ澄まされた感性は速さにもつながるのか、職業はなんと映画音楽の作曲家。
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#450小野田 貴俊 選手
競り合いでの勝負強さで順位を上げていくファイター。有効ポイント制で結果的には2位だが、獲得ポイントはシリーズポイントでは遠藤選手を上回っていた。
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#84橋本 洋平 選手
上位の2人も走行経験が少ないオートポリス、十勝では上位2人に一歩も引けを取らない速さを見せ、優勝まであと一歩だった。
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CHECK!! 確実にレベルアップしている女性ドライバー
クラブマンシリーズには女性ドライバーも数多く参戦している。たとえスプリントレースであっても、レースは体力も必要だが、街乗りができる86/BRZ Raceであれば、ステアリング、ブレーキの操作には体力を必要とせず、あまりハンデにならない。男性ドライバーに十分に対抗できるレースなのだ。外野からのサポートは男性よりも厚く、それもあってかレースをするたびにポジションが少しずつ上がっている。ぜひ多くの女性に参加してもらいたい。
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#14鈴木 祐子 選手
「もっと前に行きたい!」という強い気持ちを持ちながらレースにチャレンジ。2014年の初参戦からすっかりレースに魅了され、年間参戦回数は女性最多タイ。
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#22小山 昌子 選手
Vitzレースのチャンピオン経験者で、クラブマンシリーズでもしっかり速さを見せた。最も表彰台に近い女性ドライバー。
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CHECK!! ベテランパワー健在なドライバー
いくつものレースに参戦し、多くの経験と実績の残してきたベテランドライバーもまた、元気な走りを見せてくれている。かつて、いくつも開催されていたワンメイクレースから、ベテランドライバーたちは活躍の場を求めて86/BRZ Raceへやって来た。そのベテランらしい落ち着いたレース運び、レース中のマナー、そしてもちろん、速さを求める姿勢。多くのドライバーが勉強になる走りを、ベテランドライバーから盗んでほしい。
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#550山口 吉明 選手
SUGOでは見事に5位入賞を果たすが、「でも後半はバランスが悪くて攻められなかった」と反省も忘れない。
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#8イシカワ ヨシオ 選手
SUGOでは予選5位。「やっぱりFRでレースをするというのが、いいよね」と、このレースが楽しそう。
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CHECK!! 地の利を生かしたドライバー
クラブマンシリーズでは、走り慣れた地元のサーキットで活躍するドライバーも多い。コースの細かな特性だけでなく、実際にバトルになった時の駆け引きでは、そのサーキットでの経験値が大きくモノを言う。逆にいえば、地元ドライバーの走りをチェックしたり、アドバイスをもらったりすれば、自分の走りを改善できる。地元のおいしい食事も教えてもらえるかな?
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#586加納 央樹 選手
地元岡山で予選2位。決勝レースでも2位となった。「チャレンジのしがいのある、面白いレースですね」とは本人からのコメント。
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#886河村 直樹 選手
Vitzレースでチャンピオンを3度も獲得した名手で、地元岡山ではトップに近いタイムを出し、予選3位、決勝3位。
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CHECK!! 速さに注目が集まったドライバー
シリーズチャンピオン争いとは別に、驚きの速さを見せたドライバーが居る。スポット参戦でありながら、シーズンを戦ってきた上位陣を上回る速さを見せるのは、並大抵のことではない。そうした速さを見せつけたのは2人の松原選手、最後の2戦をいずれもポール・トゥ・ウィンで飾った松原怜史選手と、第3戦富士で予選2位を獲得した松原亮二選手。共に長いレースキャリアを持つドライバーで、自分の速さを証明してみせた。
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#130松原 怜史 選手
Vitzレース東北シリーズチャンピオンの実力が86/GRMN Raceでも炸裂。スポット参戦した最後の2レースでは、シリーズチャンピオンを争う上位者を寄せ付けない走りを見せ、連続ポールトゥウィン!
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#62松原 亮二 選手
2013年に参戦し上位に顔を出していたが、スポットで2年ぶりに復活。いきなり速さをみせたのは当然か??
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CHECK!! オーバーテイクしまくったドライバー
レースの醍醐味はやっぱりオーバーテイク!ということで2015年シーズンのデータからオーバーテイク数の多い人をピックアップしてみた。いわば、ひと一倍レースを楽しんだ人たちなのかもしれない。予選結果が振るわなかったものの、巻き返してゴールした、というパターンもあるが、来シーズンはぜひ予選でもっと前からスタートしてオーバーテイク、表彰台をゲットしてもらいたい。
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#126浦川 毅郎 選手
参戦した7レース全てでオーバーテイク。ベストオーバーテイク賞受賞の常連の見事なまでのオーバーテイク、その秘訣を知りたい!
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#54栃本 良二 選手
4レースに参戦し、いずれも順位を上げた。圧巻は第3戦富士で、なんと14もポジションをアップしてみせた。
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CHECK!! 将来に期待したい、若手ドライバー
クラブマンシリーズには、若いドライバーも集まっている。レース参戦が初めてというビギナーからカートレース経験者まで、いろいろな若手が参加している。フレンドリーな雰囲気、手厚いサポート体制など、初心者ドライバーにも心強い環境が整っているのも、その一因だろう。しかもレースを学び、走りを磨くために、いろいろなメニューが用意されている。ここからステップアップし、プロドライバーが誕生する可能性も高いのだ。
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#70木村 貴洋 選手
SuperFJ参戦経験のある25歳。86/BRZ Race参戦に興味持っており、茨城トヨペットチームとの出会いをきっかけに参戦を決めた。2016年も、チームとともに表彰台を目指して参戦予定。
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#330多児 良祐 選手
ネッツトヨタ岡山で勤務する25歳。ライセンスを取得して間もないが、モータスポーツ参戦を通じてクルマの楽しさの視野を広げ、お客様にも伝えられるようことを目指してチャレンジしている。
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#336吉田 綜一 郎選手
カートで優秀な成績を残し、2015年度最年少となる19歳。S耐挑戦にも意欲をみせる傍ら、86/BRZ Raceを四輪レースのステップアップの入口として、カートの後輩へ広めることにも取り組んでいる。
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