2月17日に開幕したNASCARスプリント・カップ・シリーズの2008年シーズンは、11月16日に行われた最終戦、ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで幕を閉じました。今回はNASCAR史に残る大記録が誕生し、歴史的なシーズンとなった2008年シーズンを振り返ります。 今年から「スプリント・カップ・シリーズ」と名称が変更され、新たなスタートを切ったNASCAR最高峰シリーズ。新世代ストックカーのカー・オブ・トゥモロー(COT)の全戦導入、オープンホイールレース出身ドライバーの参戦など、開幕前から話題満載だった2008年シーズンですが、話題の中心はトヨタの新しいラインアップでした。シボレーの強豪だった名門ジョー・ギブス・レーシング(JGR)が、今年からトヨタユーザーにスイッチしたことで、トヨタ勢全体の戦闘力が一気に上昇し、開幕前のプレシーズンテストからトヨタ・カムリはトップタイムを連発。現地のメディアからも、初優勝どころかシリーズタイトルを争う存在になるのでは、といったレポートが連日のように全米中に発信され、大いに注目を集めていました。 |