NASCARの3つのナショナルシリーズで、最も白熱したタイトル争いが繰り広げられたのがクラフツマン・トラック・シリーズです。ピックアップ・トラックの車両で競う、いかにもアメリカらしいレースで人気のこのシリーズ。現地生産のフルサイズ・ピックアップトラック、タンドラを擁し2004年から参戦を開始しているトヨタは、目下2年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得中で、2006年にはドライバーズタイトルも奪取するなど、既にシリーズの中心的存在として君臨しています。2008年シーズンの焦点は、トヨタが2年ぶりのドライバー&マニュファクチャラーのダブルタイトル奪還でした。
6チーム9台という体制で2008年シーズン開幕戦に臨んだトヨタ勢は、2006年シリーズ王者トッド・ボダインが初戦を制すると、続く第2、3戦はスプリント・カップ・シリーズ、ネイションワイド・シリーズと共に"トリプル参戦"しているカイル・ブッシュが優勝し開幕3連勝を記録。早くもタンドラの戦闘力を見せ付けました。シリーズ中盤には、ビル・デイビス・レーシングから参戦しているベテランのジョニー・ベンソンが3連勝を飾り一気にランキングのトップに浮上。終盤戦に入ると、2年連続ドライバーズタイトルを狙うシボレーのロン・ホーナディ・Jr.との間で、毎戦ランキングトップが入れ替わる大接戦となりました。 |