2022シーズン開幕!世界の亮の強さ炸裂 ~スーパーフォーミュラ富士大会~
モタスポコラム その36 2022.4.22
新たなシーズンの幕開け!お天気にも恵まれ、これ以上ない舞台が整い、今年も富士スピードウェイで桜の咲く開幕戦が行われました。桜と富士山とモータースポーツ♪これホント日本人で良かったアイテム(笑)。
今季は、NEXT50、たくさんの施策が盛り込まれ、このカテゴリーは変化を遂げるシーズン。モータースポーツに携わる人間として、これまでもいろんなトライがあったのを思い出すが、思うのは「継続は力なり」です。信念をもって取り組んだ人たちの想いが成功となることと、モータースポーツの発展を祈念いたします。
しかし、開幕はバタバタの2レース。タイトなスケジュールでした。次の鈴鹿ラウンドへすぐ続きますので、ポイントを絞ってお伝えしますね。
では、振り返ります。レースの内容に関しては、TOYOTA GAZOO Racing公式サイトで。
https://toyotagazooracing.com/jp/superformula/report/2022/01-02/race/
例年通り、今季TRDエンジンで戦うマシンが揃ってホームストレートで撮影をしました。お日様に照らされたマシンたちは自然のコントラスト強め、彩度もりもりでさらにカッコよく、今季もいよいよ始まった感あり。カラーリングが変更になったマシン(スポンサー様が変わったり、デザインそのものの変更があったり)もありで、それぞれが晴れて新しいシーズンを迎えました。
開幕ラウンドから昨年のチームチャンピオンは、威力を発揮してくれました。開幕戦優勝、第2戦2位と連続ポディウムとなったのは平川亮選手。ヨーロッパで行われたWECのテスト帰りからの開幕。このハードスケジュールをこなせる体力は、さすがプロです。小林可夢偉選手(KCMG)ももちろんそうですが、昨年ならすぐに入国できずレースに出られなかったので、大変だけどチャンピオンシップをバリバリに意識いただき頑張っていただかなくては!
また、チームメイトの関口雄飛選手もポイントゲットと、予選で若干苦労していましたが決勝となるや、とことん追い上げるアグレッシブな姿は健在です。星野一義監督もとても楽しそう。「何も心配ない」とおっしゃってくださいます。という訳でこのチームの暴れん坊振りは今季も大注目してください!
祝、お嬢さま初サーキット。パパである平川選手に似て、運動神経がとっても良さそう。とても活発なお嬢さんでグリッドでも元気な姿が目撃されていたのではと思います。奥様には、久しぶりにお目にかかってしばし雑談。わたくしは、こんなかわいい年頃の子育てはもう遥か昔のこと。孫ですね、孫。めちゃかわいかったです。パパにそっくり。そうそう、平川選手の妹さんもそっくりなんです!(笑)。
すぐ目の前の家族とレースのことを分かち合うことができるのは、これまでになかったことでしょう。家族の軌跡にも深くモータースポーツが関わること、うれしく思います。頑張ってください!
3号車、4号車のKONDO RACING。メインスポンサー様が変わりマシンの色は、赤から青へとし参戦です。今季は、ドライバーのリクエストという事で元レーシングドライバーのミハエル・クルム氏がサッシャ・フェネストラズ選手をサポートするそうです。村田エンジニアの言葉をクルムさんがレーサーの言葉で強力にサポート。それは早速、戦績にも表れていました。そして、このチームのドライバーのお二人、開幕戦サッシャ・フェネストラズ選手3位表彰台、第2戦山下健太選手4位と好調なスタートを切りました。相乗効果だね。昨年は少し心配だったので、今季こそ2人に余すことなく暴れて欲しいです。元気のない健太(山下健太選手)を見たくないのですよ、期待しています!
宮田莉朋選手とジュリアーノ・アレジ選手のラインナップ。宮田選手が練習走行から好調でした。第2戦は、予選2位だったものの決勝は、3位表彰台獲得。2シーズン目、同チームで初ポディウムです。次の鈴鹿でまたTRDエンジン勢を様子見。まだまだ伸びるであろう、その伸び代に注目。ジュリアーノくんも!次の鈴鹿で莉朋くんの様子を見て、あらためてお話を聞こうと思っています。
14号車は、カラーリングが変わりあちこちにルーキーちゃんが隠れています。ピットビューイングで見られると良いのですが…。
さて、東條力エンジニアのトムスからの移籍は非常に話題となりました。新しい環境で初戦を迎えました。彼は、モータースポーツというジャンルにこだわることなく、クルマ開発に携わっていくとのことで、オーナーの豊田章男氏から託された仕事は、たくさんあるそうです。が、まずは、14号車の大嶋和也選手のトラックエンジニアとなり戦います。
こちらのチームは、基盤は既存のチームからの派生でしたが、全く新しいチームですね。3年目のシーズンを迎えました。他のカテゴリーにも参戦していますが、スーパーフォーミュラは大苦戦をしておりました。東條エンジニアは、立て直しにかかると思われます。ただ、本当に一から階段をあがる状態。レースウィークに、大嶋選手のセッションごとのポジションこそ変わらないかもしれないけれど、順調と話してくださいました。
上位は、コンマ数秒の接戦かもしれませんが、このチームは、昨年の開幕戦から大幅に進化を遂げたとのこと。それだけ過去2年は苦悩のシーズンが続いたと大嶋選手も。ダメでも原因がわかればですが、そこまで戻れたことがかなりの収穫のよう。後は、そこからは積み上げるだけ。あらためて、スタートラインにつけたという状況。もちろんこれに満足している訳ではありません。あとは東條さん、百戦錬磨、30年以上ものキャリアを駆使して、チームを同等に戦う舞台に押し上げないといけません。レースは待ってくれませんからね。今は、そのプロセスを一歩一歩歩んでいます。いきなりチャンピオンは目指せないかもしれないけれど、着実な進化は大切。進化の振れ幅は他とは違うかもしれないけどね。
そして、また雑談を書いてしまいますが、50代後半という世代で、また第一線で仕事ができることが幸せであるとも話してくれました。この世代は、若い方々に多くを託し、長年働いてきた経験を少しずつ放電させていくお年頃。一歩引いていくことがサラリーマンとしては、正解な世代にも見えます。しかし、自分の中ではやっぱりいつまでもバリバリにやりたいと思うのは、誰もがそうかと。
現在は、そういう意味で現役バリバリ。やりがいある大仕事にトライ中。すっかりスリムになられた東條さん。もともと細いけどね。仕事が大変になるから体調を整えてからと、新しい仕事の為にカラダを準備されたそうです。ダイエット指南を受けて参りましたよ。
昨年まで在籍したトムスでは、すっかりそのスキルを受け継ぎ若い方の多いチームになりました。東條さんに勝って、御恩返しをしたいというSUPER GT最年少エンジニアとなった大立健太さん。まだ20代の彼が、東條さんに憧れを抱いたまま頑張っています。相乗効果でベテランも若手も、モータースポーツに情熱をこれまで以上に注いでいって欲しいですね。みんな、がんば!
今季はライブ中継のピットリポーターを、お笑い芸人のレイザーラモンHGさん、RGさんがご担当。RGさんはご子息がスーパーフォーミュラのファンとのこと。SNSで、ご子息が制作されたメモ書きを持って、初リポートに挑みました。とても頑張っていらっしゃったし、誰でも初めてはあるので、とにかくお二人で頑張って欲しいですね!
レーシングドライバーの三浦愛選手とバイリンガルリポーターの水村リアちゃんは、ライブ中継でリポーターをされます。英語版の中継は、英語の勉強になると水村さんから。現場の臨場感をしなやかに伝えてくれることでしょう。楽しみにしています!
開幕戦のパドックに、世界ラリー選手権に参戦するドライバーを育成する「TGR WRCチャレンジプログラム」のメンバー、大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀の3選手の姿が。将来、勝田貴元選手のように世界に羽ばたくことが目標。チームインパルのピットで星野一義監督のそばで観戦していました。すぐフィンランドに旅立ち、11月まで日本に戻らないということなそうで、日本としばしのお別れ。この3人の姿、覚えておかなくては。雲の上の人になる日も近いんだろうなあ。頑張ってください!
そして、その彼らがお世話になるTGR-Eの中嶋一貴副会長が、お仕事で帰国されていて、サーキットに顔を出していたので、“一貴ロス”のみなさまの為にパチリ。
始まったばかりで勝利に対しても喜びはちょっとだけ。今季は、10戦ありますからね。ポイントランキングも動きが楽しいかも。次の鈴鹿ラウンドは、ホンダさんのホームですので、そこで今季の様子が掴めるかな。残り8戦、楽しんで参りましょう!では、また!
大谷幸子の近況
このカテゴリーでは、メディア取材のためにレース後、ミックスゾーンが設けられました。海外のレースで取り入れているもので、一か所にドライバーが集まり、取材を受けます。これね、本当に助かるんです。ピットの後ろで、ドライバーさんの様子をみながら捕まえてお話を聞くのは結構大変でね。エンジニアやチームと話したりすることも大事な中で、取材に応じていただくのがこれまでだったので。今季はそんな面でも変化がたくさんです。 4月の3週連続のレースがなかなかキツイ中、わたくし腕を痛めてしまい、20肩かと思ったら、なんとか筋の腱が外れたらしく大変な目に。気合で治して乗りきます(笑)。では!