2020年プレスリリース

LEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポート No.2
米国WTSCで「LEXUS RC F GT3」が3連勝!
欧州GWCEではポールポジションを獲得

2020.08.25(火)- 13:00配信

世界中で、無観客開催など新型コロナ感染防止対策を取りながらではありますが、徐々にモータースポーツイベントの開催が増えてきました。今月のLEXUS CUSTOMER RACING マンスリーレポートは、米国WeatherTech SportsCar Championshipシリーズと欧州GT World Challenge Europe、そして国内SUPER GT(GT300クラス)の模様をお送りします。

WeatherTech SportsCar Championship 米国WTSCで「LEXUS RC F GT3」が3連勝!

WeatherTech SportsCar Championship第4戦ロード・アメリカ
IMSA Sportscar Weekend

 7月31日(金)から8月2日(日)にかけて、米国ウィスコンシン州エルクハートレイクに位置するロード・アメリカで、2020年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第4戦が2時間40分レースとして行われました。
 今季の同シリーズには、エイム・バッサー・サリバンからLEXUS RC F GT3がGTDクラスに2台出場しています。
 予選では、目下2連勝中のジャック・ホークスワース/アーロン・テリッツ組14号車がポールポジションを獲得。ウィスコンシン州出身のテリッツにとって嬉しい地元でのポール獲得となりました。タウンゼン・ベル/フランキー・モンテカルヴォ組12号車も2番手で続き、LEXUS RC F GT3はGTDクラスの最前列グリッドに並んで決勝のスタートを切ることとなりました。
 決勝レースでは、ポールポジションの14号車が地元テリッツの健闘もあり首位をキープしたまま、中盤のピットでドライバーを交代。2位で追っていた12号車は1周前にピットインしており、このピット作業直後に2台の順位は入れ替わりましたが、LEXUS RC F GT3の1-2体制を守ったままレースは推移しました。
 しかし、その後突然の夕立に見舞われレースは赤旗中断。セーフティカー先導で再開された後に、残り7分ほどで再スタートが切られました。
 この再スタートでライバルの先行を許し、2-3位へと後退したLEXUS RC F GT3でしたが、ファイナルラップに12号車が逆転。ベル/モンテカルヴォ組にとって嬉しい初勝利を飾りました。これでLEXUS RC F GT3は3連勝。14号車は3位に入り、3戦連続での表彰台獲得となりました。

リザルト(GTDクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
1位2番手12タウンゼン・ベル
フランキー・モンテカルヴォ
エイム・バッサー・サリバン57
3位1番手14ジャック・ホークスワース
アーロン・テリッツ
エイム・バッサー・サリバン5716.536
  • 第4戦ロード・アメリカで表彰台を獲得したエイム・バッサー・サリバンのLEXUS RC F GT3 12号車と14号車
  • 第4戦ロード・アメリカの表彰台で勝利を喜ぶエイム・バッサー・サリバンのタウンゼン・ベルとフランキー・モンテカルヴォ

WeatherTech SportsCar Championship第5戦ヴァージニア
2020 Michelin GT Challenge at VIR

 8月21日(金)から23日(日)にかけて、米国ヴァージニア州オールトンに位置するヴァージニア・インターナショナル・レースウェイで、2020年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第5戦がGT車両のみ(GTLMクラスとGTDクラス)による2時間40分レースとして行われました。
 今季の同シリーズに、エイム・バッサー・サリバンからGTDクラスに2台出場しているLEXUS RC F GT3は、第2戦から前戦まで3連勝を飾っています。
 予選では、前戦初勝利を挙げたタウンゼン・ベル/フランキー・モンテカルヴォ組12号車が3番手、今季2勝を挙げているジャック・ホークスワース/アーロン・テリッツ組14号車が6番手グリッドを獲得しました。
 決勝レースでは、6番手グリッドからスタートした14号車のテリッツが好ダッシュを決めて4位へとジャンプアップ。逆に12号車のモンテカルヴォは他車との接触もあり6位へと後退。
 レースはスタート直後のものを含め、序盤に3度にわたってイエローコーションが連発する展開となり、各チームで分かれた戦略がレース結果に大きく影響しました。14号車は先にピットインしたことで一時は順位を落としますが、その後徐々に取り戻して行き、最後のバトンを受けたホークスワースが5位フィニッシュ。
 12号車はピットを遅らせ、一時はトップに立ちますが、レース後半は全くイエローコーションの出ない展開となったため、ピットインで順位を落とすこととなり、10位でチェッカーを受けました。
 レース後、3位でチェッカーを受けた車両が車検で失格となったため、最終結果は14号車が4位、12号車が9位となりました。

リザルト(GTDクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
4位6番手14ジャック・ホークスワース
アーロン・テリッツ
エイム・バッサー・サリバン8329.056
9位3番手12タウンゼン・ベル
フランキー・モンテカルヴォ
エイム・バッサー・サリバン831'03.677
  • WeatherTech SportsCar Championship 第5戦ヴァージニアに挑んだエイム・バッサー・サリバン 2台のLEXUS RC F GT3
  • WeatherTech SportsCar Championship 第5戦ヴァージニアで4位となったエイム・バッサー・サリバンのLEXUS RC F GT3 14号車

GT World Challenge Europe 第2戦ミサノ

 8月6日(木)から9日(日)にかけて、イタリアのミサノ・サーキットで、GT World Challenge Europeの第2戦が行われました。同シリーズはGT3車両で競われ、昨年まではブランパンGTシリーズと呼ばれていましたが、今季より名称変更。世界中の様々なメーカーのGT3車両がエントリーする同シリーズには、Tech 1 Racingより1台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
 エンデュランスカップとして3時間レースで行われた開幕戦とは一転、今大会はスプリントカップとして、スプリントレースの3レース制で行われます。Tech 1 RacingのLEXUS RC F GT3 15号車は、トーマス・ノイバウアーとオーレリアン・パニスのコンビが、シルバーカップクラスに出場しました。
 レース1予選で15号車は、シルバーカップクラスにもかかわらず、他のクラスの車両を上回るタイムで総合ポールポジションを獲得。レース1決勝では前半クラス首位をキープしましたが、エンジントラブルに見舞われ無念のリタイアとなりました。
 レース2予選ではクラス4番手につけるも、レース1でトラブルに見舞われたエンジンを交換したため、ペナルティでピットレーンスタート。そこから追い上げ、クラス5位でフィニッシュしました。
 レース3の予選では、再び総合トップタイムでポールポジションを獲得。決勝レースでも上位を争いましたが、終盤、バトルの中で接触されてコースアウト。クラス5位に終わりました。

レース1 リザルト(シルバーカップクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
リタイア1番手15トーマス・ノイバウアー
オーレリアン・パニス
Tech 1 Racing1916 Laps

レース2 リザルト(シルバーカップクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
5位4番手15トーマス・ノイバウアー
オーレリアン・パニス
Tech 1 Racing3634.202

レース3 リザルト(シルバーカップクラス)

順位グリッドNo.ドライバーチーム周回トップとの差
5位1番手15トーマス・ノイバウアー
オーレリアン・パニス
Tech 1 Racing297 Laps
  • 最前列グリッドから決勝レースをスタートしたTech 1 RacingのLEXUS RC F GT3
  • 決勝レース2戦、3戦目は5位でフィニッシュしたTech 1 RacingのLEXUS RC F GT3

SUPER GTシリーズ第2戦 富士スピードウェイ
たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE

 8月8日(土)、9日(日)の両日、SUPER GT第2戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」が静岡県の富士スピードウェイで開催されました。
 今大会も、外国人の入国制限の影響で出場出来ないドライバーがおり、K-tunes RC F GT3 96号車の阪口晴南は急遽GT500クラスの車両に乗ることとなり、96号車はベテランの脇阪薫一が新田守男と組んでの出場となりました。また、開幕戦を欠場したarto RC F GT3 35号車は第2戦より参戦しますが、レギュラードライバーが入国できず、代わりに佐々木雅弘/堤優威が今大会のドライバーを務めます。
 8日(土)、路面は完全なドライですがやや重めの雲が空を覆うコンディションの下、ノックアウト方式で予選が行われました。
 前戦同様、Q1は2グループに分けて実施。それぞれの組ごとに上位8台がQ2へと進出します。A組ではLEXUS RC F GT3勢は苦戦し、吉本大樹のSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車が12番手、新田の96号車が13番手でQ1敗退となりました。
 Q1のB組では、SUPER GTデビュー2戦目の三宅淳詞244号車と、デビュー戦の堤35号車という、フレッシュな2人が駆るLEXUS RC F GT3が出走。好走を見せた244号車は、僅か0.07秒差で9番手敗退かと思われましたが、その後上位車両の走路外走行によるタイム抹消があり、8番手へ浮上。SUPER GT参戦2戦目にしてQ2進出を果たしました。35号車は11番手で惜しくもQ2進出を逃しました。
 Q2では久保凜太郎が駆る244号車は12番手グリッドとなりました。
 9日(日)は、空は明るいものの薄い雲がかかるというコンディションの下、66周で争われる決勝レースがスタート。
 デビュー2戦目の244号車は混戦を戦い抜き13位、24番手から追い上げた60号車が16位フィニッシュ。96号車はペースが上がらず、23位に終わりました。35号車はコースオフした際に車両にダメージを負い、リタイアとなりました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回トップとの差
13位12番手244久保 凜太郎/三宅 淳詞たかのこの湯 RC F GT3601 Lap
16位24番手60吉本 大樹/河野 駿佑SYNTIUM LMcorsa RC F GT360 1 Lap
23位26番手96新田 守男/脇阪 薫一K-tunes RC F GT3592 Laps
21番手35佐々木 雅弘/堤 優威arto RC F GT33526 Laps
  • SUPER GT 第2戦 富士で13位でフィニッシュっした たかのこの湯 RC F GT3
  • SUPER GT 第2戦 富士 24番手スタートから追い上げるも16位でフィニッシュした SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
  • SUPER GT 第2戦 富士に挑む K-tunes RC F GT3
  • SUPER GT 第2戦 富士に挑む arto RC F GT3

SUPER GTシリーズ第3戦 鈴鹿サーキット
FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE

 SUPER GT第3戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」が8月22日(土)、23日(日)の両日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されました。
 今大会も、arto RC F GT3 35号車は、ドライバーが入国できず、前戦と同じ佐々木雅弘/堤優威のコンビがドライブします。
 22日(土)は朝から好天に恵まれ、真夏の暑さの下、ノックアウト方式の予選が行われました。
 今大会もQ1は2グループに分けて実施。A組ではSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車はSUPER GT参戦初年度の河野駿佑がアタックするも12番手でQ2進出はなりませんでした。
 Q1のB組では、たかのこの湯 RC F GT3 244号車の三宅淳詞が、残り3分ほどの時点でトップタイムをマーク。その後、1台に上回られましたが、2番手で、前戦に続きQ2進出を決めました。前戦、代替ドライバーとしてGT500クラスデビューを果たした阪口晴南はK-tunes RC F GT3 96号車に戻り、5番手タイムをマークしてQ2へと歩を進めました。堤がアタックした35号車は10番手でQ1敗退。
 Q2では、久保がアタックした244号車が4番手につけ、デビュー3戦目にして2列目という好グリッドを確保。新田守男の96号車は12番手から決勝に臨むこととなりました。
 23日(日)は朝から真夏の日差しが照らし、気温も前日までと同様に上昇する中、52周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
 1周目からクラッシュによるセーフティカー導入という波乱のスタート。セーフティカーランからの再スタート直後に、4番手スタートの244号車はひとつ順位を落としましたが、その後上位は大きな順位変動なく周回を重ねました。しかし、レース中盤を前に2度目のセーフティカーが導入されたことで、築いてきたマージンが帳消しになったところで各車ピットイン。タイヤ無交換などの作戦を採ったライバル勢に逆転を許すこととなってしまいました。
 28周目、好走を見せていた244号車がバトルの中で接触。244号車は走行を続けましたが、接触した車両がコースオフし3度目のセーフティカーが導入。再スタート後、244号車はトップ10が狙える位置につけていましたが、接触によるドライブスルーペナルティを受け、大きく順位を落とすこととなってしまいました。
 ファイナルラップまで上位勢が接触やコースオフを喫する大荒れのレースとなりましたが、35号車が15位、60号車が17位、244号車が20位でチェッカー。好走を見せていた96号車は終盤コースオフを喫し、28位フィニッシュとなりました。

リザルト(GT300クラス)

順位グリッドNo.ドライバー車両名周回トップとの差
15位20番手35佐々木 雅弘/堤 優威arto RC F GT3491 Lap
17位21番手60吉本 大樹/河野 駿佑SYNTIUM LMcorsa RC F GT3491 Lap
20位4番手244久保 凜太郎/三宅 淳詞たかのこの湯 RC F GT3491 Lap
28位12番手96新田 守男/阪口 晴南K-tunes RC F GT3419 Laps
  • SUPER GT 第3戦 鈴鹿で15位フィニッシュを飾ったarto RC F GT3
  • SYNTIUM LMcorsa RC F GT3
  • たかのこの湯 RC F GT3
  • K-tunes RC F GT3


次号のマンスリーレポートは9月29日頃の発行を予定しています。