2016年レポート

FIA-F4開幕。トヨタ支援の16歳コンビは不運な予選で後方スタートとなるも
決勝では宮田莉朋が第1戦5位。小高一斗が第1,2戦共に10位フィニッシュ

2016.04.11(月)- 16:00配信

コース:岡山国際サーキット(3.703km)
第1,2戦予選:4月9日(土)晴:ドライ
第1戦決勝:4月9日(土)晴:ドライ
第2戦決勝:4月10日(日)曇:ドライ

2016年FIA-F4の第1戦、第2戦が岡山国際サーキットで行われ、トヨタが支援するNo.36 宮田莉朋、No.37 小高一斗の16歳コンビが苦しい予選からポジションを上げ、第1戦で5位、10位のトップ10フィニッシュ。No.37 小高は第2戦でもトップ10フィニッシュを果たした。

 4月9日(土)、10日(日)の両日、FIA-F4の第1大会(第1戦、第2戦)が岡山県の岡山国際サーキットで開催された。
 明日のトップドライバーを目指す、若き才能がしのぎを削るFIA-F4。昨年から国際格式に則ったカテゴリーとして多くのエントリーを集め、人気を博している。2年目の開幕戦となった今大会には35台がエントリーした。
 2015年シーズンは、最終戦までもつれ込んだタイトル争いの末に、トヨタが支援する坪井翔が栄えある開催初年度チャンピオンに輝いた。
 今季トヨタは、昨年、16歳になるのを待ってシーズン途中から参戦し、今季初のフル参戦となる16歳コンビ、No.36 宮田とNo.37 小高をFTRSのスカラシップドライバーとしてサポートする。昨年、No.37 小高は3戦目からの出場ながら最高位4位でランキング6位、No.36 宮田は第9戦からの後半戦参戦ながら3位表彰台に上っている。

 9日(土)は薄く雲がかかるものの好天に恵まれ、春らしい暖かい気候の下で午前9時10分より30分間の予選セッションが行われた。この予選でのベストタイムで第1戦、セカンドベストタイムで第2戦の決勝スターティンググリッドが決定される。
 No.36 宮田とNo.37 小高はセッション開始から10分ほど待機し、コースイン。タイヤを温め、アタックラップに入ろうとした残り12分ほどのタイミングで、コースアウト車両があり、セッションは赤旗中断。残り7分ほどで再開されたが、4分ほど経過したところで再度赤旗。セッションはそのまま終了となってしまった。
 このため、満足なアタックラップが取れなかったNo.36 宮田とNo.37 小高は第1戦はそれぞれ10番手、20番手。第2戦は16番手、28番手と後方からの追い上げを強いられることとなった。

 予選に続き、午後1時50分からのフォーメーションラップで第1戦の決勝レース(15周)がスタート。トヨタ支援の2名は共に好スタートを切り、10番手グリッドのNo.36 宮田は8位、20番手グリッドのNo.37 小高は15位まで順位を上げて1周目を戻って来た。
 その直後、2周目のモスエスコーナーで上位を争っていた2台が接触し、コース上にストップ。これを避けようとしたもう1台がスピンを喫し、セーフティカーが導入された。
 この混乱を上手く避けたNo.36 宮田とNo.37 小高はそれぞれ6位、11位へとポジションアップ。6周目、残り10周での再スタートが切られると、No.36 宮田は7周目のストレートで前走車のスリップストリームに入り、1コーナー進入でこれをパス。その翌周にはNo.37 小高もひとつポジションを上げ、その後もバトルを展開。
 No.36 宮田が5位、No.37 小高が10位と、厳しい予選グリッドから追い上げ、2台共にトップ10フィニッシュを果たした。

 10日(日)はやや雲の多いコンディション。直前に行われたSUPER GTのフリー走行で赤旗中断があった影響により、予定よりも5分遅れた午前10時5分からフォーメーションラップが開始され、15周で争われる第2戦のスタートが切られた。
 16番手と前日よりもさらに厳しい位置からのスタートとなったNo.36 宮田は、1周目で13位までポジションを上げたが、2周目の1コーナーで後続車両に接触され、コースオフ。無念のリタイアとなってしまった。
 一方、28番手と後方からの追い上げを強いられたNo.37 小高は、スタートから1周ごとに数台ずつパスしていき、4周目には15位、12周目にはトップ10入り。リタイア車両もあったものの、18ものポジションアップを果たし、2戦連続でのトップ10フィニッシュを果たした。

 次戦は5月3日(火)4日(水)に富士スピードウェイで第3戦、第4戦が行われる。

 TOYOTA勢へのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

トヨタが支援するNo.36 宮田莉朋
スタート直後のシーン
トヨタが支援するNo.37 小高一斗