2018年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ 2018年 第13戦 シャーロット
カイル・ブッシュがシリーズ最長レースを完全勝利!
トヨタ カムリはトップ3独占

2018.05.29(火)- 16:50配信

NASCARの聖地シャーロットで行われたシリーズ最長戦は、カイル・ブッシュがポールからレースの大半を支配。全ステージ制覇の完全勝利で自身初のシャーロット勝利を飾りました。マーティン・トゥルーエクス・Jr.が2位、デニー・ハムリンが3位に入り、"トヨタ カムリ"がトップ3を独占する速さを見せました。エクスフィニティ・シリーズでは、カイル・ブッシュがステージ3中盤まで首位を走り、速さを見せていましたが、クラッシュで後退。クリストファー・ベルが3位フィニッシュとなりました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第13戦 Coca-Cola 600

開催日:5月27日

カイル・ブッシュがシリーズ最長レースを完全勝利!
"トヨタ カムリ"はトップ3独占

完全勝利で今季4勝目を挙げたカイル・ブッシュ
完全勝利で今季4勝目を挙げたカイル・ブッシュ

 5月27日(日)、米国東南部ノースカロライナ州コンコードのシャーロット・モーター・スピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第13戦「Coca-Cola 600」が開催されました。
 チームや関係企業の多くが本拠地を置く、NASCARにとってデイトナと共に聖地とも言えるシャーロット。前週のオールスター戦に続いて行われるのは、シリーズ最長、600マイル(約960km)で行われる大イベント「コーク600」。米国の休日である「メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の前日開催ということもあり、日曜日では珍しいナイトレースとして開催されます。
 前週のオールスター戦では、カイル・ブッシュとマーティン・トゥルーエクス・Jr.が首位を争いながらクラッシュで無念の後退。カイル・ブッシュはここシャーロットで、オールスター戦は勝っていますが、カップのシリーズ戦では未勝利。自身唯一の未勝利コースであるシャーロットでの初勝利に期待がかかりました。
 そのカイル・ブッシュは、24日(木)に行われた予選で、今季3度目、そしてトヨタにとってはカップ・シリーズ参戦以来記念すべき100度目のポールポジションを獲得しました。

 27日(日)午後6時22分、1.5マイルオーバルを100周ずつの4ステージ、合計400周(600マイル)で競われる決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートを切ったカイル・ブッシュは、スタート直後にかわされたものの、5周目にその座を奪い返しました。
 3,4番手スタートのデニー・ハムリンとエリック・ジョーンズもこれに続き、ステージ1の前半戦はトヨタ勢が1-2-3体制に。ステージ後半のコーションでハムリンとエリック・ジョーンズはややポジションを落としましたが、カイル・ブッシュは独走を続けトップでステージ1を制覇。15番手スタートから徐々に調子を上げてきたマーティン・トゥルーエクス・Jr.が4位、ハムリンが8位、エリック・ジョーンズは10位となりました。
 ステージ2もカイル・ブッシュが好走。後半イエローコーションが出ない展開となり、ピット戦略で順位は入れ替わりましたが、全車がピットを終えた時点でカイル・ブッシュは首位に復帰。2位のトゥルーエクス・Jr.を大きく引き離してステージ2も制しました。トゥルーエクス・Jr.が2位。ステージ序盤の多重クラッシュに巻き込まれたハムリンとエリック・ジョーンズは一旦大きく順位を落としましたが、着実に追い上げ、ハムリンが4位、エリック・ジョーンズは連続のトップ10でポイント獲得を果たしました。
 ステージ3もカイル・ブッシュが首位を逃げ、ハムリンがこれを追う展開。トゥルーエクス・Jr.はステージ間のピット、そして最初のコーション時のピットで連続ペナルティ。後方からの追い上げを余儀なくされました。
 カイル・ブッシュは一度も首位の座を譲ることなくステージ3も制覇。好走を見せたエリック・ジョーンズが2位。ハムリンが6位。トゥルーエクス・Jr.は8位までポジションを戻してステージを終えました。
 コーションの多かったステージ3に対し、ステージ4は一転イエローコーションの全く出ない展開に。カイル・ブッシュは序盤から大きく後続を引き離し独走。その後方では、ハムリンとトゥルーエクス・Jr.が上位争いを繰り広げました。
 ステージ4の100周が半分に届くあたりから各車グリーンフラッグ下でのピット作業を開始。全車がピットを終えた時点で、カイル・ブッシュは2位に4秒近い大差をつけて首位に復帰しました。
 一方、この日ステージ3まで好走を見せていたエリック・ジョーンズは、ステージ4スタート前のピットで、ピット作業によるペナルティ。20位以下までポジションを落とし、そこからトップ10圏内をうかがえる位置まで復帰していましたが、このグリーンフラッグ下のピットでも再びピット作業ペナルティ。惜しくも周回遅れとなってしまいました。
 365周目にはトゥルーエクス・Jr.が2位へ。その後方で激しいバトルを繰り広げていたハムリンも、終盤に入ると次々に前車をパスし、383周目には3位へ。"トヨタ カムリ"の1-2-3体制となりました。
 カイル・ブッシュは最終的に、2位のトゥルーエクス・Jr.に4秒近い大差をつけ、トップチェッカー。ポールスタートから全400周中377周で首位を走行、3つのステージも全てトップという完全制覇で今季4勝目を挙げ、首位につけるドライバーズランキングでも2位以下との差を大きく広げることとなりました。トゥルーエクス・Jr.が2位、ハムリンが3位で続き、"トヨタ カムリ"はトップ3独占という圧倒的な強さを見せました。
 カイル・ブッシュはこれでカップ・シリーズ通算47勝目。そして、未勝利だったシャーロットで勝ったことで、NASCAR史上初めて、カップ・シリーズにおいて出場した全てのコースで優勝を果たすという大記録を達成しました。また、カイル・ブッシュはこのレース中、NASCAR史上10人目となるキャリア通算首位走行周回数15000周突破を果たしました。

 次戦第14戦は6月3日(日)、米国東部ペンシルバニア州ロングポンドのポコノ・レースウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「コカコーラ600での勝利は、子供の頃からの夢でした。やっとそれが叶いました。子供の頃からオールスターとこのコカコーラ600を見て来ました。そのレースに自分が参加し、そして今勝つことが出来たなんて、信じられません。ダート路面のローカルレースに出るときでも、全てのコースで勝つつもりですし、どんなコースでも私には弱点はないということを証明したいと思っています。チームは今夜、最高の"トヨタ カムリ"と共にここでヴィクトリーレーンに上れるチャンスを与えてくれました。格別の勝利です」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1118カイル・ブッシュトヨタ カムリ400
21578マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ400
3311デニー・ハムリントヨタ カムリ400
151019ダニエル・スアレツトヨタ カムリ399
19420エリック・ジョーンズトヨタ カムリ399
273296パーカー・クリガーマントヨタ カムリ394
313423グレイ・ゴールディングトヨタ カムリ388
323666ティミー・ヒルトヨタ カムリ383

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ573
2ジョーイ・ロガーノフォード506
3ケヴィン・ハーヴィックフォード485
5マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ430
7デニー・ハムリントヨタ429
13エリック・ジョーンズトヨタ314
18ダニエル・スアレツトヨタ245
32グレイ・ゴールディングトヨタ90
35D.J.ケンニントントヨタ55

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1フォード472
2トヨタ467
3シボレー416

NASCAR XFINITY SERIES
第11戦 Alsco 300

開催日:5月26日

クリストファー・ベルが3位フィニッシュ

3位フィニッシュを果たしたクリストファー・ベル(#20)と惜しくも8位に終わったカイル・ブッシュ(#18)
3位フィニッシュを果たしたクリストファー・ベル(#20)と惜しくも8位に終わったカイル・ブッシュ(#18)

 5月26日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第11戦「Alsco 300」がシャーロット・モーター・スピードウェイで開催されました。

 26日(土)午後1時13分、1.5マイルオーバルを45周、45周、110周の3ステージ合計200周で争われる決勝レースがスタート。2列目3番手グリッドからスタートを切ったカイル・ブッシュがインに切り込み、3ワイド状態のバトルから首位に浮上。その後も首位争いを繰り広げ、ステージ1を制覇。
 シリーズレギュラーのブランドン・ジョーンズが2位、クリストファー・ベルが4位とトヨタ勢は好位置でステージを終えました。
 ステージ2は首位のカイル・ブッシュがハンドリングに苦しみながらも独走。その後方でブランドン・ジョーンズが2位争いを展開し、カイル・ブッシュが連続ステージウィン。ブランドン・ジョーンズが3位、ベルが6位となりました。
 ステージ3は中盤イエローコーションが連続する展開に。ここでピット作戦の違いにより順位が入れ替わり、それまで首位を走行していたカイル・ブッシュは10位に後退。再スタートで一気にジャンプアップを狙ったカイル・ブッシュは3ワイドのインをつきましたが行き場を失い、グラスエリアにタイヤを落としてスピン。後続と接触したことで車体にダメージを負い、周回遅れとなってしまいました。
 ピットでの懸命な修復でレースに復帰したカイル・ブッシュは、181周目に出されたイエローコーションで"ラッキー・ドッグ"(コーション発生時周回遅れの最上位が周回を取り戻せる救済措置)を獲得。首位と同一周回に復帰しました。
 レースは終盤のコーションにより延長、残り2周で決される"オーバータイム"に。レースを通して上位争いを続けていたベルが3位でフィニッシュ。カイル・ブッシュも追い上げ8位とトップ10でチェッカーを受けました。

 次戦第12戦は6月2日(土)、ポコノ・レースウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「ターン1と2では調子が良かったので、残り2周くらいで逆転できると思っていました。イエローコーションが出なければ、逆転を狙ってアタックしていたのですが、残念ながらイエローが出てしまいました。再スタートでの逆転を狙いましたが届きませんでした」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1122ブラッド・ケゼロウスキーフォード204
2200コール・カスターフォード204
3720クリストファー・ベルトヨタ カムリ204
8318カイル・ブッシュトヨタ カムリ204
15519ブランドン・ジョーンズトヨタ カムリ204
253845ジョシュ・ビリッキトヨタ カムリ198
273955ブランドン・ハイタワートヨタ カムリ197

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1エリオット・サドラーシボレー433
2クリストファー・ベルトヨタ395
3タイラー・レディックシボレー378
7ブランドン・ジョーンズトヨタ343
22ライアン・プリーストヨタ126
32ジョシュ・ビリッキトヨタ70
33ステファン・リートトヨタ61
38チャド・フィンチャムトヨタ38
39カイル・ベンジャミントヨタ34
42シーザー・バカレラトヨタ24
47ブランドン・ハイタワートヨタ10
48ライアン・エリストヨタ7

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1シボレー394
2フォード384
3トヨタ377
4ダッジ30