2019年プレスリリース

モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ2019年 第10戦タラデガ
トヨタ勢苦戦のタラデガでカイル・ブッシュが10位
開幕からの全レーストップ10フィニッシュを継続

2019.04.30(火)- 12:30配信

超高速オーバルタラデガで行われたNASCARカップ・シリーズで"トヨタ カムリ"勢はアクシデントに巻き込まれるなど不運が続き、孤軍奮闘となったカイル・ブッシュが10位フィニッシュ。エクスフィニティ・シリーズではクリストファー・ベルが最後まで首位を争い3位でフィニッシュしました。

Monster Energy NASCAR CUP SERIES
第10戦 GEICO 500

開催日:4月28日

トヨタ勢苦戦のタラデガでカイル・ブッシュが10位
開幕からの全レーストップ10フィニッシュを継続

アクシデントに見舞われるなど苦戦を強いられたトヨタ勢で孤軍奮闘のカイル・ブッシュ(#18)がトップ10フィニッシュ
アクシデントに見舞われるなど苦戦を強いられたトヨタ勢で孤軍奮闘のカイル・ブッシュ(#18)がトップ10フィニッシュ

 4月28日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ第10戦「GEICO 500」が開催されました。
 カップ・シリーズ戦が行われるオーバルコースの中で1周が最長の2.66マイル(約4.3km)を誇る超高速オーバルのタラデガ。ここタラデガと1周2.5マイルのデイトナではこれまで速度を抑えるために、エンジンにリストリクター・プレートと呼ばれる吸気絞りの装着が義務づけられ、馬力が抑えられていました。
 しかし、今季このタラデガ大会より、リストリクター・プレートを使わす、他の1.2マイル以上のコースと同じテーパー状のスペーサーを装着し馬力を制限し、大型化されたスポイラーなどでダウンフォースが増した新パッケージで戦うという新規則が導入。今大会は新規則下でのスーパースピードウェイ初レースとなります。この新パッケージ導入がどのような変化を生むか、注目の一戦となりました。

 28日(日)午後1時20分、2.66マイルスーパースピードウェイを55周、55周、78周の3ステージ合計188周(500.08マイル:約800km)して競われる決勝レースのスタートが切られました。
 予選ではマーティン・トゥルーエクス・Jr.の20番手を最上位に20番台につけていたトヨタ勢でしたが、トゥルーエクス・Jr.、デニー・ハムリン、カイル・ブッシュ、エリック・ジョーンズの4台はスタート前に許可外の調整を行ったため最後尾からのスタートを強いられることとなりました。
 決勝レースはタラデガらしくドラフティング(縦に複数台が連なって空気抵抗を低減しながら走行するテクニック)での超接近戦が繰り広げられる中、トヨタ勢も徐々にポジションアップ。序盤から3列バトルの中でハムリンが中央列の4番手に浮上し更に上位を狙いましたが、10周目、直前にいた車両がバランスを崩しクラッシュ。ハムリンもこれに巻き込まれてしまいました。
 ハムリンは何度かのピットインで修復を繰り返し、車両右前にダメージ跡を残した状態ながら1周遅れでレースに復帰しました。
 ステージ1の後半は各車燃料がぎりぎりでの争いとなり、一時は首位に立っていたトゥルーエクス・Jr.とエリック・ジョーンズはチェッカー目前に燃料切れ。カイル・ブッシュが9位、マット・ディベネデットが10位でポイント獲得となりました。
 ステージ2も複数の隊列で目まぐるしく順位を入れ替える展開が続きましたが、"トヨタ カムリ"勢はグリップ不足で苦戦。カイル・ブッシュがかろうじて10位でステージを終えました。
 ステージ3も3列、時に4列での接近戦が展開。エリック・ジョーンズ、トゥルーエクス・Jr.、ディベネットが首位を入れ替えるバトルを見せていましたが、残り7周で5台が巻き込まれる多重クラッシュ"ビッグ・ワン"が発生し、ディベネデットとトゥルーエクス・Jr.が巻き込まれてしまいました。
 赤旗中断を経て、レースは最後の2周で再スタート。カイル・ブッシュは最前列2番手からスタートを切りましたが、チームメイトのトヨタ勢が多く脱落したレースでドラフティングパートナーが得られず、ファイナルラップにも"ビッグ・ワン"が発生する大荒れのレースを10位でチェッカー。それでもカイル・ブッシュは今季開幕戦より唯一全レースでのトップ10フィニッシュを続け、ランキングも首位の座を守っています。

 次戦第11戦は5月5日(日)、米国東部デラウェア州ドーバーのドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われます。

ドライバー カイル・ブッシュ:

「アウト側の最前列2番手で残り2周での再スタートを切りましたが、今日はチームでの戦いこそが重要でした。今日の我々の"トヨタ カムリ"は好調でしたが、アクシデントで仲間を失い、上位を争うには足りませんでした」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
1119チェイス・エリオットシボレー188
2988アレックス・ボウマンシボレー188
33047ライアン・プリースシボレー188
102218カイル・ブッシュトヨタ カムリ188
192720エリック・ジョーンズトヨタ カムリ188
202019マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ カムリ188
223381ジェフリー・アーンハートトヨタ カムリ187
273596パーカー・クリガーマントヨタ カムリ186
312695マット・ディベネデットトヨタ カムリ181
362311デニー・ハムリントヨタ カムリ80

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1カイル・ブッシュトヨタ430
2ジョーイ・ロガーノフォード415
3デニー・ハムリントヨタ367
6マーティン・トゥルーエクス・Jr.トヨタ328
18エリック・ジョーンズトヨタ230
25マット・ディベネデットトヨタ149

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ370
2フォード359
3シボレー332

NASCAR XFINITY SERIES
第9戦 MoneyLion 300

開催日:4月27日

クリストファー・ベルが3位フィニッシュ

首位を争い、3位でフィニッシュしたクリストファー・ベル(#20)
首位を争い、3位でフィニッシュしたクリストファー・ベル(#20)

 4月27日(土)にNASCARエクスフィニティ・シリーズの第9戦「MoneyLion 300」がタラデガ・スーパースピードウェイで開催されました。今大会には、今季より同シリーズに参戦している"トヨタ スープラ"が10台出場しました。

 27日(土)好天の下、午後12時20分に2.66マイルのスーパースピードウェイを25周、25周、63周の3ステージ合計113周(300.58マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタートしました。
 午前中に行われた予選で13番手グリッドからスタートを切ったブランドン・ジョーンズは、スタートしてまもなくトップ10圏内へと浮上しましたが、7周目に単独スピン。接触によるダメージはありませんでしたがピットインを強いられ、周回遅れの最後尾となってしまいました。
 ステージ1は、10番手スタートのクリストファー・ベルがハンドリングに苦しみながらも終盤ポジションを上げ8位で終えました。
 ステージ2では、ブランドン・ジョーンズがスタート前のコーションで"ラッキー・ドッグ"(イエローコーション発生時に周回遅れ最上位車両が1周取り戻せる救済措置)を獲得し首位と同一周回に復帰。その後は接近戦の中で猛烈な追い上げを見せ、ステージ2は7位に入りました。ベルは6位。
 ステージ3では、ピットで2本タイヤ交換作戦を採るなどしてポジションを上げたブランドン・ジョーンズ、ベルの2人が首位争いに加わりました。一方、トップ10圏内につけていたジェフリー・アーンハートは終盤の多重クラッシュ"ビッグ・ワン"に巻き込まれ無念の戦線離脱。
 レースはこの"ビッグ・ワン"での車両排除及びコース清掃のために赤旗中断となり、14分ほどを経ての再開後、最後の2周で争われることとなりました。
 最前列2番手から優勝を争ったベルでしたが、僅かに及ばず3位でフィニッシュ。5番手からの再スタートを切ったブランドン・ジョーンズは再スタートで遅れて後続に飲み込まれ、18位に終わりました。

 次戦第10戦は5月4日(土)、ドーバー・インターナショナル・スピードウェイで行われます。

ドライバー クリストファー・ベル:

「多くの車両にブロックされる中でスポッター(コース全域が見える場所から状況を各ドライバーに伝えるスタッフ)からの情報を頼りに走らなくてはならないスーパースピードウェイでのレースはどちらかというと得意のレースではありません。そんなレースで上位を争い、トップ3でフィニッシュ出来たのは良かったです」

リザルト

決勝結果

順位予選No.ドライバー名車種周回
122タイラー・レディックシボレー113
2808グレイ・ゴールディングシボレー113
31020クリストファー・ベルトヨタ スープラ113
17265マット・ミルズトヨタ スープラ113
181319ブランドン・ジョーンズトヨタ スープラ113
192978ヴィニー・ミラートヨタ スープラ113
203542マックス・タルマントヨタ スープラ113
213499コディ・ウェアトヨタ スープラ113
26718ジェフリー・アーンハートトヨタ スープラ110
291966ティミー・ヒルトヨタ スープラ108
363713チャド・フィンチャムトヨタ スープラ36
372735ジョーイ・ゲイストヨタ スープラ35

ドライバーズポイント

順位ドライバー名メーカーポイント
1タイラー・レディックシボレー413
2クリストファー・ベルトヨタ381
3オースティン・シンドリックフォード339
12ブランドン・ジョーンズトヨタ250
21ジェフリー・アーンハートトヨタ116
26ジョーイ・ゲイストヨタ91
27チャド・フィンチャムトヨタ85
29ティミー・ヒルトヨタ74
31トミー・ジョー・マーティンズトヨタ54
39ライリー・ハーブストトヨタ28
42マックス・タルマントヨタ26
47コディ・ウェアトヨタ16
48ジョン・ジャクソントヨタ14
52コリン・ギャレッットトヨタ11
55D.J.ケンニントントヨタ4
56スタン・マリストヨタ3

マニュファクチャラーズポイント

順位メーカーポイント
1トヨタ331
2シボレー321
3フォード309