今シーズンもついに後半戦に突入、第5戦のステージは九州大分のオートポリス。阿蘇の山々をバックに、今年もまた熱いバトルが期待できそうだ。
オートポリスは1990年にオープンした比較的新しいサーキットで、計画段階からF1の開催を目指していた。レーシングコースもF1マシンの魅力を存分に引き出すことを目的として、高低差を生かしたダイナミックなレイアウトとなっている。最初からF1を視野に作られたコースは、日本ではオートポリスだけだ。
コース中盤にある10%という強い下りのストレート、通称ジェットコースターストレートでは、F1マシンでなくても強烈な加速が可能で、下りのまま次の60Rへ進入するというチャレンジングなレイアウトになっている。また、複雑な複合コーナーがコース前半と後半にもあり、高いコーナリング性能をもつ86/BRZをどのようにパワーロスを少なく走らせることができるかが勝敗を決める鍵となるだろう。
INFORMATIONfor 86/BRZ Race 2015
- ■86/BRZ Race 2015 第5戦 オートポリス
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8/1(土) 11:35~11:55 クラブマンシリーズ予選 13:15~13:35 プロフェッショナルシリーズ予選 8/2(日) 10:55~ クラブマンシリーズ決勝 11:00~ プロフェッショナルシリーズ決勝
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サーキット
オートポリス
住所:〒877-0312 大分県日田市上津江町上野田1112−8 TEL:0973-55-1111
アクセスはこちら
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新しい勢力の台頭で谷口包囲網はより強固に!
プロフェッショナルシリーズのエントリーは31台。シリーズ後半戦を迎えて、チャンピオン争いも白熱してくる。独走している#1谷口信輝選手を逃がさないためにも、シリーズポイント2位の#906阪口良平選手をはじめ、上位陣にとっては1戦1戦が重要になる。とくに前戦スポーツランドSUGOでは、今年から参戦したばかりの#770山田英二選手が、トップとわずか0.4秒差の3位、#34佐々木雅弘選手も4位入賞を果たすなど、マシンのセットアップだけでなく、レースでのマシンのマネージメントでも谷口選手に肉薄し、新たなるライバルとして台頭してきた。
今回のオートポリスと、次戦十勝スピードウェイの2レースに限り、プロフェッショナルシリーズではシリーズポイントが1.5倍となる。この2戦が今後のチャンピオン争いを大きく左右することだろう。
またここまでノーポイントのドライバーにとっても、期待されている結果を出さなければならない。プロドライバーとしてのプライドに賭けて、本気の走りが見られることだろう。チャレンジングなコースだから可能な、激しいオーバーテイク合戦が見ることができるに違いない。
プロフェッショナルシリーズには、プロ認定されていないアマチュアドライバーもシリーズ参戦している。クラブマンシリーズへの参戦ではなく、あえてプロとの戦いを望んだドライバー達だ。2013年、86/BRZ Raceのオープニングレースでポールポジションを獲得した#5後藤比東至選手もそのひとり。昨年まではスーパー耐久にもシリーズ参戦していた後藤選手は、今シーズンからは86/BRZ Raceに集中するために一本に絞っている。プロドライバーから学ぶことが多く、スキルアップにつながっているという後藤選手、その成果を発揮できるのか??
またオレンジ色に「まんさく」の文字が印象的な#81井上尚志選手も、ここまでノーポイント。過去2シーズン、時として上位に食い込む走りを見せていただけに、不本意な結果といえるだろう。前戦では予選12位というポイントを狙えるポジションをゲットしたものの、レーシングアクシデントによってリタイヤ。今回のレースでは急遽入手したニューマシンで戦うことになった。心機一転、井上選手の走りにも注目したい。
三つ巴のシリーズ争いに地元ドライバーたちが加わる
そうした特徴的なコースだけに、地元ドライバーにアドバンテージがある。クラブマンシリーズのエントリーは13台と少ないが、#450小野田貴俊選手、#306遠藤浩二選手、#84橋本洋平選手といった上位の常連ドライバーが、#73小山幸一郎選手、#118川西賢作選手、#199佐野新世選手というオーバーテイクポイントを知り尽くした3人の地元ドライバーとどう戦うのか、注目したい。
オートポリスには1コーナーなど、コーナー後半で下りになる場所がいくつかある。タイヤが磨耗した後半、リヤタイヤのグリップを失いやすく、それだけにタイヤマネージメントをしっかりと行ったドライバーが、最後に笑うことになる。それだけにコースを知り尽くし、ペース配分をきっちりと管理できる、地元ドライバーには有利かもしれない。
クラブマンシリーズは、ここまで遠藤選手と小野田選手が2勝ずつを獲得し、シリーズポイントでもわずか2ポイント差という接戦になっている。お互いをライバルとして注目し、レースを戦っている。そこに2戦連続3位表彰台という橋本選手が、どう割って入ることができるのか?? 3位に満足している橋本選手ではない。
じつはポイントリーダーである小野田選手は、オートポリスの走行経験がない。ぶっつけ本番のレースを、豊富な経験と高いドライビングスキルで乗り切ることができるのか??
三つ巴の戦いは、地元ドライバーを交え、九州で新たな展開を見せてくれるだろう。
グリッドキッズ大募集※中学生以下親子優先 10組限定
86/BRZ Raceのプロフェッショナルシリーズ決勝レーススタート進行時に上位10台(1番~10番)グリッドにオリジナルバナーを作って立つ事ができます。
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- ■参加方法:8月2日(日)に抽選を実施
- ■参加対象:中学生以下親子優先 10組