• モタスポコラム その37-2022 SUPER GTシーズン開幕!

2022 SUPER GTシーズン開幕!

モタスポコラム その37 2022.4.28

まだかな…、まだかな…と久しぶりに気が逸る春、ようやく開幕を迎えました!2022シーズン、カメラ持ってスマホ持って、今季も応援するみなさまを追いかけます。あらためてよろしくお願いいたします。

お天気に恵まれ、絶好のレース日和、観戦日和でした。レース日和は、路面温度があがり影響があったかもしれませんけどね。まずはお客様が快適にコースサイドで観戦できること、そこが大事です。開幕戦が開催の地、岡山国際サーキットは、開催日をこの日にして正解でしたね。例年もっと前の週の開催が多かったですが、雨や寒さに祟られていました。良かった良かった!

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    (39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛選手)
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    (36号車au TOM’S GR Supra坪井翔選手)

昨年のチャンピオン36号車au TOM’S GR Supraの2人が別々の道を歩む異例のシーズンでもあります。ステップアップして来た新人、昨年同様の布陣で高みを目指すチーム、6チーム中4チームのドライバー編成が変わりましたが、目指すは当然チャンピオン。そんなシーズンの幕開けを振り返ります。

〇新人参上

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    (19号車WedsSport ADVAN GR Supra 国本雄資選手と阪口晴南選手)
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    (36号車au TOM’S GR Supraジュリアーノ・アレジ選手とチームメイトの坪井選手)

こちらの2人阪口晴南選手とジュリアーノ・アレジ選手が今季レギュラーシートを獲得した新人さん。と言ってもチームにとってもファンの方にとっても既にトップカテゴリーでデビューをしている馴染みのあるドライバーさん。チームの中に溶け込み、仕事をこなしていく姿には全く違和感がなく、レーシングスーツだけが少し見慣れないだけでした。この見慣れないというのがうれしい開幕戦ですね。

阪口選手は、この開幕戦に際し公開されたINSIDE GRの動画で、ご結婚を発表していました。めでたい!おめでとうございます。阪口選手、まだ若いのでこれからの長いドライバー人生をお互い支え合ってステキな人生を築いて行って欲しいです!

ジュリアーノくん、GT500クラスデビューのレースウィークはとても楽しそうでした。予選はどっちが先に行くのかなと思っていましたが、Q1は坪井選手がアタック、トップタイムを叩き出しピットに戻ると表情が変わっていました。同じ瞬間が昨年ありました。代役参戦の阪口選手でしたが、開幕の予選Q1を担当した平川亮選手がやはりトップタイムを出し戻って来ました。笑顔ながらもこれはマズイと思っていそうで阪口選手の顔つきが変わったんですよね。それをすぐに思い出しました。予選は大きなプレッシャーの中6番手。3列目からのグリッドを獲得しました。良い滑り出しです。大丈夫かなと気持ちだけお母様の後藤久美子さんにはなれませんが、お母さんになっていて余計な心配をしていましたが、心配無さそうです。

〇c14号車ENEOS X PRIME GR Supraポールトゥウイン!

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    (ダミーグリッドにつきクルマから降りたばかりの大嶋和也選手)
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    (スタート直前、ピット内でのミーティング)
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    (チェッカー後、テレビカメラに向かって…)
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    (こちらは、予選ポールポジション獲得後)

昨年に続き、これはもう拍手ですね、横綱相撲でした。このコンビの揺るぎない強さを感じました。ポールからの逃げ切りが後続を引き離し過ぎてテレビで追ってくれませんでしたよね。それだけ盤石なレース運びでした。最後にあれだけ開いたギャップ約19秒が2秒くらいにまで縮まっていてびっくり。前のクルマがハーフスピンしヒットしたとインタビューでおっしゃっていた山下選手。これは、あわやだったかもしれませんよね…。良かった無事で…。まずは優勝おめでとうございました!開幕戦なので優勝はもちろんうれしいものの、今季のスタートをしっかり切ったという安堵感に満ちたピット内でした。勝って当然のシチュエーションでも阿部エンジニア、東條エンジニア、とても喜んでおられました。

〇39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra

予選2位と順調な滑り出しの39号車。近藤チーム代表は、チャンピオンが来てくれたから、中山雄一選手には沢山学んでもらうと以前話していました。関口選手がまるでエンジニアのようにクルマを作っていると話すスタッフも。

こちらのチームは「全員野球」と脇阪寿一監督がブログで表現しておりましたが、とても団結力が強くなったように思えます。あくまで外から見た感じとピットの空気感。しかも急速に…。組織が成熟する為には時間をかけて良いと私は思っているので、無理にまとまる必要もないけれど。脇阪監督がどうにかチームを作り上げたいという想いが強く、それが伝わって来るのは確かです。こんなに監督が頑張るチームってあるのかと思うくらいね。

関口選手を迎えたことで、一気にそれが加速しているのかな。近年スタッフの出入りが多く、現在若いメカニックさんたちもいらっしゃるから学びも多い。ベテランからスキルを盗んでどんどん成長して行って欲しいです。ガンバ!

〇38号車ZENT CERUMO GR Supra復活!

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    (ファンの方からのメッセージをしっかり読むお二人)

開幕戦4位フィニッシュ!この結果に笑顔になった方は多いはず!昨年は特に近年稀に見る不調ぶりに、とてもさみしい気持ちでおりました。今季は、威信をかけてリスタート。組織も一新し、新たなシーズンを迎えています。ファンの方々の喜ぶ声もSNSでたくさん見かけました。立川祐路選手と石浦宏明選手のベテランコンビは、今季はもう心配ないでしょう。次は大得意な富士ですよね。楽しみにしています!頑張ってください!追伸、立川選手のTwitterがマメで良き。

〇王冠マーク

これはGRファンならぜひ知っておきたいギミック。36号車は、チャンピオンカーではありますが、ゼッケン「1」をつけておりません。チームの希望でつけないことも可能なのです。しかし、せっかくチャンピオンになりましたので、その証をメカニックがマシンに仕込んでおりました。実は、先月の富士テストの時に探してくださいと金チーフメカニックに言われたので、すぐ探しました。フロントガラスの左下の部分の内側にステッカーを見つけて、報告に言ったら正解!と言ってくれたのですが、もう1つありますと…。

そのもう1つが搬入日から探してもどうしても見つからず…。どうも坪井選手ご自身もまだ知らないという王冠を血眼になって探したのですが、お手上げ。こそっと岩森メカに教えてもらっちゃいました。はい、ズルです。ルーフにドライバーの名前が入っておりますが、そこにありました。とても小さいけれど間違いなく王冠。お客様にはなかなか、わからないけど…、お知らせしておきます。これを読んだ方は、知ってる?と自慢してください(笑)。

お次は一気に若返ったトムス陣営です。37号車KeePer TOM’S GR Supraは大立健太エンジニアがデータエンジニアからトラックへ昇格。小枝エンジニアがチーフとなりました。移籍して来た宮田莉朋選手とサッシャ・フェネストラズ選手と共に、若さを爆発させるときを楽しみにしています。あれこれ考えると寝られないよう。これはね、他の若いエンジニアも同じことを言っていました。仕事で頭いっぱいになるのは、僭越ながら私も同じです。まずは、ごはんちゃんと食べて頑張ってね!

〇3メーカー三つ巴戦国時代

決勝は、結局3メーカーバチバチでおもしろかったね。GRスープラ勢が予選で上位には来ましたが、順当には残れなかったという開幕戦でしたが。3メーカー三つ巴。ますますエキサイティングなシーズンになる予感。

ホンダ勢の100号車 STANLEY NSX-GTは、力強い走りで2位獲得。これ驚かない。最終戦でいろいろあったけど、チャンピオンになっていた可能性の高いクルマですから、実力は言うまでもなく。そして、搬入日の100号車のピットには、外からのぞいたら、先日亡くなられた高橋国光監督の遺影がありました。心強い味方がいつも見守っています。手強いぞ。

3位には、23号車 MOTUL AUTECH Z。ニスモのエース、松田次生選手のゾーンに入った走りに奮えました。FCYからのリスタートで一気に行きました。ミシュラン勢が勢いを増し上位に進出して来たこと。上位のGR勢が思いのほか伸びなかったことなど、バチバチのバトルも、最後3メーカーがそれぞれにポディウムという結果。これまさにSUPER GTの醍醐味ですね。戦国の世の幕開け(ドラマの見過ぎか…)をワクワクしながら楽しみたいと思います。

〇仲間たち!

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    (52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT/25号車 HOPPY Schatz GR Supra/60号車 Syntium LMcorsa GR Supra GT)
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    (2号車 muta Racing GR86 GT/30号車 apr GR86 GT/20 号車 シェイドレーシング GR86 解像度低いです…すみません)

GTGT300クラスの戦う仲間、増殖中!GR SupraとGR86です!こちらにも熱いご声援をよろしくお願いします!盛り上がって参りましょう!

大谷幸子の近況

久しぶりだなあ。ということが…。決勝直前、タイヤ交換するメカニックがドキドキすると…。特に上位だったりすると、いやどの順位でもそうですが、ピット作業で1秒失ったら、それをトラックで戻すのは容易ではないですよね。だから緊張するのもわかる。ルーティンのピット作業は、ファクトリーで散々練習して来ているだろうし、ベテランだったりすると、無難にこなしていると思っていたのですが、珍しく緊張してくると話してくれたんです。それは一人だけではなかった…。そうか!開幕だからね!いよいよ本番ですと話してくれたメカニックの言葉の奥には、沢山の練習量やらオフにクルマづくりをして来た想いが秘められているなあと…。普段は楽しく話しているのですが、重みを感じました。ピット作業、その瞬間はドライバーから託された大仕事をこなす時ですからね…。

裏方の様子を超裏方のわたくしが見届けるのも何シーズン目なのか。シーズン始まった感は、そんなところでも感じました。いつもポケット、パーカーのフードにおやつを入れてくれてありがとう(笑)。ピットに入ってお話を伺うのも時間をかけて信頼関係を築きました。メディアという仕事を盾にして図々しいことなどしたくないですからね。これはチームスタッフを少しやっていた裏方だったからこそ、そう思うんです。焦ってはいけない…。そう思って現場に来ていたら、なんかね応援する人が増えちゃって今は大変です。頑張って!ばっかり言ってて(笑)。でも母さんだからちゃんと心はこもってるはずです。

今回は開幕戦なので広くレポしましたが、もっと深く書きたくてうずうずします。しかし少々くたびれた。でも今、来月の鈴鹿ラウンドに向けて、何チームかがタイヤテストしてるはず。チームスタッフさん休む暇なし。そして、来週はもうGT富士。コロナ禍とは言え、取材環境も少しずつ元に戻って来ています。GT富士が終わったらちょっとだけ休む!それが今から楽しみです!旅に出たいけど無理かな。では、また!

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