毎年恒例、岡山テスト行って来た!~SUPER GT岡山公式テスト~
モタスポコラム その53 2023.03.24
ようやくGTマシン全車にお目にかかることが出来た岡山。鈴鹿ファン感に続きとっても楽しみにしておりました。やっぱりかっこいいね!早速、振り返ります。
〇岡山国際サーキット
例年開幕戦を見据えたテストが開催される岡山国際サーキット。まだ外でのみマスクオフOKの時期だったから、以前開催されていたファン感復活はまだだったのかな?でも、今回はパドックフリーでしたので、私も久しぶりにイベント広場に行けたりと制限ナシ。テストですので、イベント広場のステージなどは開幕戦までお預けでありませんでしたが、自衛隊の珍しいクルマが展示されていたりと、サーキットさんがコンテンツを用意してくださっていました。
さっそくサーキットの様子を。コロナ禍でこのコラムが始まって3シーズンを経て、ようやくこんな写真を沢山撮ることが出来ましたよ。以前は当たり前の光景だったんですけどね。嗚呼…感涙。頑張るGT300クラスもちょっと載せちゃいます。
そして、岡山国際サーキットと言えば、コースから近いところで観戦できるのがポイント。今回は、たくさんお客様がいて、カメラポケットから写真を撮られていたので、場所によってはカメラマンエリアに入るのもなあと躊躇したしだい。デカいからだでせっかくの撮影を邪魔したら申し訳ないから…。ほんとここは撮影スポットが沢山あるんですよね。テストから沢山の方がお見えでしたね。写真って楽しいですよね!
あ、この方も今、写真にハマっていますよ。宮田莉朋選手。Leicaを持っててうらやましい限り。写真アカウントも作ってInstagramに投稿してますね。楽しそうです。ヘルメットを撮るのにしばらく時間かかってて、坪井翔選手から「早く撮れよ」とツッコまれてました。先輩後輩な感じがちょっと垣間見られました。
二日目には開幕戦のスタートの練習なども行われました。白バイ隊の先導でパレードランから始まるんだね。楽しみだ。ダミーグリッドの先頭、開幕戦では予選のポールポジションだけど、どのクルマがいるんだろうと思って想像して眺めてました。
〇最強のライバル
全部がライバルですが、パドックでささやかれるNSX-GTラストイヤー最強のクルマたちがこちら。
2台体制になったARTAは強敵です!NSX-GTラストイヤー。8号車と16号車ARTA MUGEN NSX-GTはしっかりマークしないと、と思ったらここだけじゃなかった。
テスト2日間に渡り大嶋和也選手が、4セッション8時間走り切りましたね。SFテストもその前のタイヤメーカーのテストでも、一人で山下健太選手の分も頑張りました。大変だったろうけど、さすがプロだなあ。これだけ乗りまくると感覚って普段以上に研ぎ澄まされるのかな。昨年の最終戦から走ってない期間は3か月ほどあったと話してましたが、年明けのSUPER GTのテストで、ご自身が走る前に山下健太選手がクラッシュしてしまった為、そこから一人で頑張るオフテストです。
今回の岡山は、ピットが若干狭いのでセッション中は、入るのをこちらが遠慮させていただいておりますので(あまり写真がない岡山とか菅生とかは狭い)、ピットの後ろから見てましたが、ドライバーひとりだもの、降りる時なんかない訳ですよ。ピット行ってから気づいた、嗚呼そうだったと。セッション中に休憩などしませんしね。終わるとエンジニアと話しているので、そっと見るだけ。
昨年ここで優勝していますが、最初に勝つと残りがキツイ、でも勝たないとシーズン中いつ勝つチャンスが巡ってくるのか?というGTあるあるの昨年でした。昨年はGR陣営、シーズン終盤は非常に苦しい展開だったので、優勝に関して言えば開幕戦のみでしたから、勝っておいて良かったのかも。久しぶりに苦しいシーズンでしたが、このチームでは大嶋選手の頑張りが、まず報われるといいなと思います。
山下健太選手は、岡山でも現場に帯同していましたね。鈴鹿ファン感で見た時よりも元気に歩いてました。ピットウォークの時間は、大嶋選手は休憩されていたのかも。代わりにファンサービスをやっていました。踏ん張り時ですよね、健太もチームも。健太は、開幕戦はどんなことがあっても走るとSNSでも言ってました。もういても立ってもいられない心境でしょう。一番苦しい時を経て(病室で療養)サーキットに来られるまで回復したのだと思いますが、まだ痛みはあるみたいです。もう少し大事を取って、富士公式テストも走らないとのこと。これはこれで良し。今は治療に専念してほしいです。
岡山のコースサイドで見ている姿を後ろからちょっと見ましたが、もちろん写真など撮る気にはなれず、すぐ立ち去りました。業界も開幕に向けてバタバタと一気に動き始めているので、辛いだろうなあと思います。現場に来られるだけ気持ちは少し楽かもしれませんが、今後の彼のレース人生を考えると、しっかり治してもらいたいと思う気持ちの方が大きいですね。とにかく応援するのみです。乗り越えてください!
昨年は、「土曜日」の19号車でした。予選のポールポジションのことを差しますが、今年は日曜日も!なんて思っていたら、やはりそんな言葉をかけられることが、坂東正敬監督は鈴鹿のファン感から多かったみたいです。
昨年は、途中でトラックエンジニアが代わっていましたが、ポールポジションを大量に獲得する目覚ましい活躍をしました。そりゃー、決勝で勝たないとと思うだろうけど、この激戦でなんでも1番を獲るのは素晴らしいこと。え?そんなの意味ないって?メーカー違う2台体制がどれだけ不利か。そんな中でタイヤ―メーカーさんと二人三脚でやって来ている訳ですので、台数多いところに比べたら時間もかかるよね。でもさ、勝ったことがないわけではないし、ここはまたてっぺんに立つことに期待を込めたいよね。
ドライバーの2人は、相変わらず仲良しでスーパーフォーミュラでは別のチームなのに、仲良く一緒にいたりして、ここに来る前の鈴鹿でちょっと笑いました。このコンビ、心配なく見守ります。監督の全国行脚の営業力。これはね、脱帽です。オフは経営陣は必死ですからね。だって、頑張らないとレース活動が出来ないものね。そして、モータースポーツを広めたいという強いご意思に常に共感しています。いつもおやつをくださるマサ監督(笑)。これもさ、コミュニケーションなんだよね。私と話したところで何にもならないのに、相手してくれるのよ。ありがたいじゃないですか。全力で応援しますよ!今季もヨコハマタイヤと共に頑張って!
鈴鹿ファン感からの流れでとても気になっていたトムス36号車。雰囲気がね、とてもソフト。変わらないのかもしれないけど、えっらい若いエネルギーを感じてね。坪井翔選手にお話しを伺うと、テストだから緩くと。そして、人も変われば雰囲気も変わりますよと言われました。とってもいい感じでテストは進んでいて、テストを見た感じではGR勢筆頭な感じですね。
昨年、無線でチームに結婚報告をした粋な彼は、今季もこのチームを引っ張る立場で37号車もあわせて4人のドライバーのリーダー。36号車の相棒の宮田選手とは、スーパーフォーミュラ・ライツでも同トムスで一緒に戦ってお互いタイトルを獲ってますし、その前のFIA-F4も後に続くようにチャンピオンを獲得。メーカー育成ドライバーの優等生コンビです。これありそうでなかったコンビですよね。そして吉武エンジニアも慣れた人ということで、環境はますます凝縮されて濃くなったかな(笑)。宮田選手は、弟分でもありますし、速い二人だしとても楽しみな今季です。
そう言えば、2019年、中嶋一貴選手がWECの現役だった頃、5月のSUPER GTのレースに出られないとのことで、代役として宮田莉朋選手が36号車に乗ったことがありました。同じチームだけれど、GTチームは全然違うと緊張していて、山田淳監督が励ましていたことがありました。私もずっと現場におりますが、チームのご厚意でピットにも出入りさせていただてますが、宮田選手には、そんなに違うフィーリングなのかと聞いたら、全然違います!と言ってたんですよね。当時から大して時間は経ってないんですが、優勝も期待できるこのコンビの成長ぶりを非常に感じました。ガンバです。
チーム内の移籍でジュリアーノ・アレジ選手と他メーカーからの移籍の笹原右京選手。Hondaから移籍の右京くんは、チームにすっかり馴染んでいましたね。これは予想通りでした。クルマもタイヤも違うものになった右京くんの慣熟走行がそこまで進んでいるのかわからないけど、見に行った感じでは、ずっとドライブしてましたよ。ドライバー2人ともナイスガイなので、まったく問題なし。新しいスポンサー様でカラーリングもガラリと変わり、2台共に新しいクルマにでもなったかのような変化。これまでと違いスポンサーさんのデザイナーさんの手によるデザインだとか。ちょっとイメージについていつかご本人に伺ってみたいですね。
メンバーが一人しか変わってないけれど、「新生トムス」の活躍にも期待ですね。そして、朝ばったり山田淳監督に。1999年GT500クラスにステップアップした舘信吾選手というドライバーがいました。開幕目前で希望に満ちていたはず。しかし、3月11日のテスト中、ここTIサーキット英田(岡山国際サーキットの以前の名称)でテスト中に第1コーナーを曲がり切れずお亡くなりになったんです。そのドライバーとは、トムスの舘信秀会長のご子息。例年、このテストでトムスのメンバーが花を手向けに第1コーナーに行かれるんですよね。みなさん小さい頃から存じ上げていたはず。お亡くなりになってからも、しばらく信吾くんのステッカーをクルマに貼ってレースしていました。ちょうど行かれるところだったんです。行くか?と言われたのですが、今回は打ち合わせがあったので諦めました。こうして愛されているドライバーがいたこと、記しておきますね。
さあ、昨年を取り戻そう。今年は少しスタッフも変えて、心機一転で挑むセルモ。テストでは、若干苦戦しているようにも見えましたが、これもテストなのでね。まだ時間あるし富士テストもガンバです。ちょうど人通りの多い通路際にピットがあったので、私が出入りして開け閉めするとかなり丸見えになってしまうので、こちらも遠慮してしまいました。
リスタートのシーズンにきっとなります。昨年のここ調子良かったよね~?決勝4位だった。オーバーテイクが目に焼き付いています。ここで良い感触を掴みたい!期待してます!
ここは変化がありました。以前からエンジニアリングを強化と脇阪寿一監督がおっしゃっていましたが、トラックエンジニアが代わっていますね。ごめんなさい目が閉じた瞬間を撮影してしまいました…。次撮りなおします。ここ数年、トラックエンジニアが不在だと監督。以前のデータをどうにか利用し戦ってきたそう。え?って驚きでしたが、そういう状況だったそう。ここでトラックエンジニアを擁立し、チームの体制をしっかり築きたい思いから、今回の体制だね。
近年ちょっとだけ心配だったこちらのチーム。ようやく再びスタートラインに立ったと思いたいですね。そしてじっくり基盤を作っていくこと。まずは、それなのかなと思います。そう考えると、伸びしろが沢山あるのではと期待したいですね。
今回はテストですので、あまりチームに深く入らずのざっくりレポートでした!
大谷幸子の近況
ここんとこ、WBC見ながら仕事しておりましたが、自宅で拍手したり絶叫したり、もうヤバい(笑)。宮崎キャンプも名古屋も本戦の東京ドームもフロリダだって行きたかったです。言うのはタダ。執筆の手も止まるというね。しかもとても静かな山の上に住んでいるので、絶叫がご近所に聞こえている可能性が…。海外のレースも動けるうちに見に行きたいと思っておりましたが、大リーグも見に行きたいですね。以前、叔父が行って自慢されたことがあってね。当時野茂さんが活躍されてた頃だったな、思い出しました。
日本から世界で頑張っているメカちゃんたちの働く姿も見に行きたい。コロナ禍が明け、万々歳。アーティストのコンサートを見る為、ひとり渡米したりとか結構アホなことしてるんですけど、好奇心が旺盛すぎは、子どもの頃より症状が悪化している模様。作って食べるの二刀流の大谷ですが、大谷をスタジアムで見たいな(笑)。クルマ買い変えたら、ナンバーを世界の人にしようかな?なんて考えるのも楽しいです。
コラムの写真、走りも少し撮りましたが、まあ相変わらず進歩なし。テストは邪魔しないようにあまりピットには元々行かないんですよね。ドライバーのお顔が全員なかったりで、ごめんなさい!必ずどこかで補完しますので、次のレポートまでお待ちくださいね。
それでは、また!次は、開幕しちゃうよ!