今月のLEXUS カスタマーマンスリーレポートでは、LEXUS RC F GT3が今季初優勝を飾った米国WeatherTech SportsCar Championshipシリーズと、国内唯一の24時間レースが行われたスーパー耐久の模様をお伝えします。

WeatherTech SportsCar Championship第6戦デトロイト
Chevrolet Detroit Grand Prix Presented By Lear
6月3日(金)から4日(土)にかけて、米国ミシガン州デトロイトのレースウェイ・アト・ベル・アイル・パークで2022年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第5戦が100分間のスプリント戦として行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンから新たに設けられたGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦していますが、今大会はGTDプロクラスが行われなかったため、LEXUS RC F GT3はGTDクラスに2台が出場。
シリーズを通してGTDクラスに参戦している12号車はアーロン・テリッツとフランキー・モンテカルボのコンビ、スポット参戦車両は17号車としてカイル・カークウッドとベン・バーニコートが出場しました。
予選では、17号車がポールポジションを獲得。12号車も2列目4番手と好位置につけました。
ポールポジションからスタートを切ったカークウッドの17号車は、スタート直後にライバルの先行を許しますが、24周目に首位を奪還。その後は燃料をセーブしながらも、首位のポジションを守り、40分まで引っ張ってピットイン。タイヤ2本交換で、首位のままコースへと復帰しました。
ドライバー交代したバーニコートも、首位の座を守って走り続け、見事今季初勝利のトップチェッカーを受けました。
バーニコートとカークウッドにとってはLEXUS RC F GT3で初の勝利。同シリーズにおけるLEXUS RC F GT3では10勝目、デトロイトでは2度目の勝利となります。
一方、4番手スタートの12号車は4位をキープ。表彰台圏内を目指し前車を追い、終盤にはファステストラップをマークする速さを見せましたが、2秒及ばず4位でフィニッシュ。直近4戦で3度目のトップ5フィニッシュとなりました。
リザルト(GTDクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 1番手 | 17 | カイル・カークウッド ベン・バーニコート | バッサー・サリバン | 67 | |
4位 | 4番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ | バッサー・サリバン | 67 | 8.148 |


WeatherTech SportsCar Championship第7戦ワトキンズ・グレン6時間
Sahlen's Six Hours of The Glen
6月23日(木)から26日(日)にかけて、米国ニューヨーク州ワトキンズ・グレンのワトキンズ・グレン・インターナショナルで2022年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第7戦が6時間の耐久レースとして行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンから新たに設けられたGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
GTDプロクラスの14号車は、前戦デトロイトで今季初勝利を挙げたカイル・カークウッドとベン・バーニコートのコンビ。GTDクラスの12号車は、アーロン・テリッツとフランキー・モンテカルボ、リチャード・ハイスタンドの3名体制で臨みました。
予選では、14号車がクラス4番手、12号車がクラス2番手グリッドを獲得。
決勝では、4番手からスタートを切ったバーニコートの14号車が、すぐに3位へとポジションアップ。最初の1時間は、コース上で多くのアクシデントが発生し、イエローコーションが多発する荒れた展開となりましたが、14号車はバーニコートが14周にわたって首位を走行するなど、上位争いを展開しました。
74周を終えたところで、3位走行中のバーニコートからカークウッドへとドライバー交代。こちらも16周にわたり首位を走行する快走を見せました。
レースは終盤、雷雲の接近により赤旗中断。残り20分ほどで再開されました。14号車は2位につけていましたが、チェッカー目前に給油のためにピットインを余儀なくされ、4位フィニッシュとなりました。
12号車は2番手スタートから首位争いを展開し、5位でチェッカーを受けましたが、終盤の赤旗中断により、テリッツのドライブ時間が規定に達しておらず、最終的に16位という結果となりました。
リザルト
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GTDプロ | 4位 | 4番手 | 14 | カイル・カークウッド ベン・バーニコート | バッサー・サリバン | 147 | 23.094 |
GTD | 16位 | 2番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ リチャード・ハイスタンド | バッサー・サリバン | 147 | 1 Lap |


ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第2戦 富士
NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース
6月3日(金)から5日(日)にかけて、静岡県の富士スピードウェイでENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook 第2戦「NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース」が開催されました。
今シーズンも同シリーズには、総合優勝を争う最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦しています。国内レースで唯一24時間の長丁場で戦われる今大会は、永井 秀貴/嵯峨 宏紀/小高 一斗/永井 宏明/上村 優太の5名体制で挑みました。
3日(金)に行われた予選では2列目3番手グリッドを獲得。
4日(土)午後3時、過去最多となる9クラス全56台が24時間の長いレースへのスタートを切りました。3番手グリッドの31号車は、嵯峨がスタートを担当し、3周目に2位へと浮上。しかし、2時間半ほどが経過した82周目に他クラスの車両と接触し、車体とサスペンションにダメージを負い、修復のために長いピットインを余儀なくされ、大きく順位を落としてしまいました。
20分弱の修復でコースへと復帰した31号車でしたが、復帰後まもなくトランスミッショントラブルに見舞われ、再度の緊急ピットイン。トランスミッションの交換でさらに大きく時間をロスすることとなってしまいました。
このトラブルからのレース復帰後は、ナイトセッションも着実に走り切り、じりじりと順位を挽回。朝を迎える頃にはクラス4位へと浮上し、24時間で689周を走破、総合17位、クラス4位でチェッカーを受けました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
4位 | 3番手 | 31 | 永井 秀貴/嵯峨 宏紀/小高 一斗/永井 宏明/上村 優太 | apr | 689 | 71 Laps |


次号のマンスリーレポートは8月2日頃の発行を予定しています。