今月のLEXUS カスタマーマンスリーレポートでは、LEXUS RC F GT3が出場し、表彰台を獲得した米国WeatherTech SportsCar Championshipシリーズと、国内スーパー耐久の模様をお伝えします。

WeatherTech SportsCar Championship第8戦カナダ
Chevrolet Grand Prix
7月1日(金)から3日(日)にかけて、カナダ・オンタリオ州ボウマンビルのカナディアンタイヤ・モスポート・パークで2022年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第8戦が2時間40分のスプリント戦として行われました。
今季の同シリーズには、バッサー・サリバンからGTDプロクラスに1台、GTDクラスに1台と計2台のLEXUS RC F GT3が参戦しています。
GTDプロクラスに参戦中の14号車は、レギュラードライバーのジャック・ホークスワースが負傷療養で欠場しており、今大会はTOYOTA GAZOO RacingからWECシリーズや国内スーパーフォーミュラなどに出場している小林可夢偉がベン・バーニコートと組み、自身初めてLEXUS RC F GT3をドライブ。GTDクラスの12号車はレギュラーのアーロン・テリッツとフランキー・モンテカルボのコンビで出場しました。
2日(土)、予選の前に行われた練習走行中にバーニコートがドライブしていた14号車がクラッシュを喫し、車両にダメージを負いましたが、スタッフの懸命な修復により、予選への出走は間に合い、14号車はクラス6番手グリッドを獲得。12号車はポールポジションを獲得しました。
3日(日)午後3時過ぎに2時間40分で戦われる決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートを切った12号車でしたが、スタート直後の1コーナーで、前を行くLMP3クラスの車両がスピン。これを避けられずに接触し、ダメージの修復に長い時間を擁することとなってしまいました。
14号車はバーニコートが5番手スタートからひとつ順位を上げると、トップ5圏内で3スティントを走行。最後までドライバー交代のためのピットを遅らせ、首位に立ったところでピットへと向かいましたが、不運にもこのタイミングでフルコースコーションが出されてしまい、ドライバー交代した小林は6位でコースへと復帰。そのまま6位でチェッカーを受けました。
12号車は30分ほどの修復作業でコースへと復帰し、6位フィニッシュという結果となりました。
リザルト
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GTDプロ | 6位 | 5番手 | 14 | ベン・バーニコート 小林可夢偉 | バッサー・サリバン | 111 | 16.268 |
GTD | 6位 | 1番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ | バッサー・サリバン | 80 | 31 Laps |


WeatherTech SportsCar Championship第9戦ライムロック
FCP Euro Northeast Grand Prix
7月15日(金)と16日(土)の両日、米国コネチカット州レイクビルのライムロック・パークで2022年WeatherTech SportsCar Championshipシリーズの第9戦が2時間40分のスプリントレースとして行われました。
同シリーズは通常、プロトタイプクラスとGTクラスの混走で行われていますが、今大会はGTDプロ及びGTDクラスのみで開催されました。GTDプロクラスの14号車は、負傷から回復したジャック・ホークスワースが復帰し、ベン・バーニコートとのコンビで出場。GTDクラスの12号車は、アーロン・テリッツとフランキー・モンテカルボがドライブします。
予選では、14号車は2番手、12号車は2戦連続となるGTDクラスのポールポジションを獲得しました。
決勝レースでは、最前列2番手からスタートを切ったホークスワースの14号車が、他よりも早めのピットイン作戦を採り、中盤には首位浮上。後半、バーニコートへと交代した後も上位争いを続け、3位でフィニッシュ。表彰台を獲得しました。
2戦連続のポールポジションスタートとなった12号車は、スタートで一旦ライバルの先行を許すも、すぐに首位を奪還し、その後もレースの大半をリード。2位に14秒もの大差をつけて終盤まで首位を独走していましたが、残りがまもなく20分になろうかというところで出されたフルコースコーションからの再スタートで、ライバルと接触。ボンネットが緩むトラブルに見舞われ、ゴールを目前にして修復のピットへ。惜しくも8位でレースを終えることとなりました。
リザルト
クラス | 順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
GTDプロ | 3位 | 2番手 | 14 | ジャック・ホークスワース ベン・バーニコート | バッサー・サリバン | 174 | 4.078 |
GTD | 8位 | 1番手 | 12 | フランキー・モンテカルボ アーロン・テリッツ | バッサー・サリバン | 174 | 31.434 |


ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Honkook 第3戦 SUGO
SUGOスーパー耐久3時間レース
7月9日(土)と10日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOでENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Honkook 第3戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」が開催されました。
今シーズンも同シリーズには、総合優勝を争う最速のST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が参戦しています。今大会31号車は、永井 秀貴/嵯峨 宏紀/小高 一斗のドライバーラインナップで3時間レースに挑みました。
今大会は、1周の短いSUGOで49台もの車両がエントリーしていることもあり、2グループに分けて3時間の決勝レースがそれぞれ行われました。
9日(土)に行われた予選は、開始時はドライ路面だったものの、セッション中に雨が降り始め、様々なクラスの2人のドライバーがアタックしていく中で、刻々とコンディションが変わっていく難しいコンディション。本来最速を争うST-Xクラスはアタック時のコンディションに恵まれず、グリッドの総合順位では、別クラスの後塵を拝することとなってしまいました。永井秀貴と嵯峨がアタックした31号車は、クラス4番手ながら総合では14番手と中団からスタートを切ることとなりました。
10日(日)、31号車が属するグループ1の決勝レースは午後2時にスタート。この日は一転快晴の一日となり、スタートで31号車を含むST-Xクラスの車両が一気に上位へ。31号車はスタートを担当した小高が14周目には3位とポジションを上げると、その後も激しいバトルの末に、29周目に2位へと浮上しました。
その後も上位争いを繰り広げた31号車は、最後のドライバーとなった永井秀貴が、一時は4位にポジションを落とすも、残り5分というところで逆転し、見事3位表彰台を獲得しました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
3位 | 4番手 | 31 | 永井 秀貴/嵯峨 宏紀/小高 一斗 | apr | 120 | 26.043 |


ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Honkook 第4戦 オートポリス
スーパー耐久レース in オートポリス
7月30日(土)と31日(日)の両日、大分県のオートポリスでENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Honkook 第4戦「スーパー耐久レース in オートポリス」が開催されました。5時間レースとして行われる今大会には、ST-XクラスにaprからDENSO LEXUS RC F GT3 31号車が永井 秀貴/嵯峨 宏紀/小高 一斗のドライバーラインナップで出場しました。
30日(土)に行われた予選は前大会に続きウェットコンディションでの争いとなり、31号車はクラス7番手グリッドを獲得。
31日(日)午前11時、ドライコンディションでレースがスタート。クラス7番手からスタートを切った31号車は、1コーナー進入時に行き場を失いコースアウト。コースに復帰することはできましたが、20位以下まで順位を落とすこととなってしまいました。
その後懸命の追い上げで31号車はトップ10圏内へ復帰。後半には一時5位まで順位を取り戻し、最終ドライバーを担当した小高の健闘もあって4位を狙える位置まで追い上げましたが、5時間にわたる長いレースが残り10分を迎えたところで31号車は突然のトラブルに見舞われコース脇にストップ。無念のリタイアに終わりました。
リザルト(ST-Xクラス)
順位 | グリッド | No. | ドライバー | チーム | 周回 | トップとの差 |
---|---|---|---|---|---|---|
リタイア | 7番手 | 31 | 永井 秀貴/嵯峨 宏紀/小高 一斗 | apr | 139 | 6 Laps |


次号のマンスリーレポートは8月30日頃の発行を予定しています。