ツール・ド・九州2022 in 唐津
全日本ラリー選手権 第2戦 ツール・ド・九州2022 in 唐津
全日本ラリー選手権の舞台は九州へ
佐賀県唐津市で行われるターマックラリー
4月1日(金)〜3日(日)、2022年の全日本ラリー選手権第2戦「ツール・ド・九州2022 in 唐津」が、佐賀県唐津市で開催される。市内を流れる松浦川沿いの「ボートレースからつ」の駐車場に設けられたサービスパークを拠点として、市内南東部のワインディングロードが戦いの舞台となる。
前戦の「新城ラリー」(愛知県)と同じく舗装路で争われるラリーは、開催地区周辺の林道独特のコーナーの先が分かりにくい深く曲がり込んだコーナーや、アップダウンのあるコースが特徴。ペースノートの精度やドライバーとコ・ドライバーのコンビネーションが試される。タイヤ摩耗の厳しい路面も多いが、今季からタイヤの最大使用可能本数が10本まで運用可能となったことで、タイヤ戦略をどのように組み立てるかも、ひとつのポイントと言える。2日間で設定されるスペシャルステージ(SS・タイムアタック区間であり、タイムが計測されるコース)は、初日に4SS、2日目に6SSの計10SS。ラリーのSS総走行距離は66.54kmと比較的短いながらも、気の抜けない戦いとなりそうだ。
チームは今回のラリーに2台の「GR YARIS GR4 Rally」で参戦。勝田範彦選手/木村裕介選手、眞貝知志選手/安藤裕一選手とともに、JN1クラスに挑む。
今大会では、4月2日(土)に自動車50台分限定の抽選で、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底のうえプレミア観戦エリアを設ける予定としている。プレミアム観戦チケットの抽選申し込みは3月25日(金)までだが、受付期間中に50台に満たない場合は当日「ボートレースからつ駐車場」実行委員会ブース受付にて先着順で不足分の受付を行うとのこと。
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なお、主催者は新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、選手、関係者など全員に「体温記録問診表フォーム」による体温記録を実施。万が一の場合を想定して、追跡ができるように連絡先の登録を呼びかけている。
チームはラリーの前にテストを予定しており、コースに合わせたサスペンションやダンパーなどの車両セットアップを煮詰めて臨む。前戦と同じターマック路面でも、大きく性格の異なるコースで争われるからだ。勝田選手は、「唐津は路面が独特なので、セッティングも新城とは大きく変わります。テストでは色々と試して、精度を高めたいですね」とコメント。グリップ力の高い路面でタイヤの性能をしっかり使い切ることがカギとなる。なお、前戦で3位に入賞した勝田選手のGR Yaris GR4 Rallyは、今シーズンから全日本ラリー選手権のJN-1クラスに導入された性能調整規定によって、10kgが加算されての参戦となる。実戦ではどのくらいの影響が出るか、チームはその点についても注視しながらラリーに臨む。
チームはこの大会で、モータースポーツの現場を学びや交流の場として活用すべく、GR Garage 熊本中央からディーラーメカニック1名をチームに加える予定としている。国内最高峰のラリーで得た知見やモータースポーツの楽しさを今後の業務やお客様対応に活用してもらう狙いだ。
大会基本情報
- 開催地:
- 佐賀県唐津市、伊万里市 周辺
- 日程:
- 4月1日(金) ~ 3日(日)
- サービスパーク:
- ボートレースからつ(佐賀県唐津市原 1116)
- 路面:
- 舗装路(ターマック)
- SS:
- 10(SSトータル距離:66.54km)
- 総走行距離:
- 289.75km
※最新情報は 大会公式サイト をご覧ください。
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※2022年3月25日時点の情報です。最新情報は当日HQでご覧ください。
前戦の新城ラリーでは、JN1クラスの12台中7台がGRヤリスによる参戦となった。本格的な登場から1シーズンが経過し、多くのエントラントからの様々なフィードバックが、今後の「もっといいクルマづくり」につながるサイクルを生み出す要因となっている。
GRヤリスに限らず、各クラスでトヨタ車を使うユーザーへのサポートを目的とする「エントラントサポートテント」は今回の唐津ラウンドでも実施予定としている。まだスタートしたばかりの取り組みだが、ユーザーと寄り添い、ともにトラブルの解決方法を探るという地道な姿勢でのぞむ。
チームを率いる豊岡悟志監督は、「まだなかなかご要望に応え切れておらず、心苦しい部分も多いですが、少しずつでもラリー界やモータースポーツの盛り上げに貢献したいと思っています」と、今回の取り組みについてコメントしている。また、実際に対応にあたったエンジニアのひとりは、「ユーザーの皆様と一緒になって解決方法を探らせていただいています。全日本ラリー選手権にはかなりの台数のトヨタ車が参戦していますので、手探りの部分はありますが、今後もしっかり取り組んでいきたいと思っています」と語っている。
ボートレースからつ
(佐賀県唐津市原 1116)