RACING CAR

FIA-F4 2017年 レース車両解説

シャシー
名称・型式
童夢F110
モノコック
童夢 FIA公認UOVA ハイブリッドカーボンモノコック
前後インパクトストラクチャーボディ・フロア
グラスファイバー
サスペンション
ダブルウイッシュボーン+プッシュロッド+ツインダンパー
アンチロールバーブレーキ
ADVICS ツーポットキャリパー+ベンチレーテッドディスク
空カデバイス
前シングルエレメン卜ウイング、後ツインエレメントウイング
ギヤボックス
戸田レーシング 6速シーケンシャルパドルシフト
安全装備
タカタ FIA規定6点式セーフティハーネス
童夢 FIA規定セーフティヘッドレスト
FIA FT3-1999 規定安全燃料セル全長
4341 mm
全幅
1740 mm
全高
950 mm(基準面より)
ホイルベース
2750 mm
トラック
前1550 mm/後1490 mm
車重
590kg (ドライバー込)
タイヤ
前185/550R13/後240/570R13
ホイル
TWS アルミニウム鍛造 前8J-13/後10J-13
エンジン
タイプ・型式
トムスTZR42
DOHC 16バルブ 可変バルブタイミング
電子スロットル排気量
1987 cc
ボア・ストローク
80.5 mm x 97.6 mm
最高馬力
160ps/5800rpm
クラッチ
AP 7.25 インチ シングルプレート
電装品
ECU R&Sport
ディスプレイ/データロガーAIM
F3並みのクオリティながら低コスト
FIA-F4では国産シャシー"F110"を使用
FIA-F4の車両規定の要は、低コストであること。そのため高価すぎる素材は使用禁止であり、コストキャップ制(価格の上限)が設けられている。シャシー販売価格は、上限が38,000ユーロ(1ユーロ120円として456万円)、エンジンの1年間の費用の上限が7,500ユーロ(同90万円)と、このクラスのレーシングカーとしては極めて安価だ。また、1シーズンをオーバーホールなしで走り切れる耐久性(これも低コストに繋がる)も求められている。
シャシーは、各シリーズでFIAの許諾を受けた1ブランドのみを使用する。海外シリーズでは、タトゥースやミゲールなどいくつかのコンストラクターがシャシーを製作。フィアット、アバルト、フォードなどいくつかのブランドから用意された排気量1400〜2000ccのエンジンと組み合わされている。
日本のFIA-F4選手権では、トヨタ自動車の開発支援の下、JMIA(日本自動車レース工業会)が共同で専用車両を開発。童夢が設計・製作するシャシー"F110"が採用された。モノコックはF1やスーパーフォーミュラ、F3でも当たり前になっているカーボンコンポジットを使用。童夢はこれまでF3000参戦車両、F1試作車両、プロトタイプカーなど多様なレーシングカーを手掛けてきた日本を代表するレーシングカーコンストラクターである。さらに日本国内の入門フォーミュラでは初となるパドルシフトが装備されており、それに合わせて戸田レーシング製の6速シーケンシャルトランスミッションが搭載される。このようにF3にも匹敵するクオリティのシャシーになっている。
エンジンは、トムス製のTZR42を搭載。FIAはFIA-F4で140馬力〜160馬力を要求しているが、直列4気筒2000ccのこのエンジンは160馬力とクラス最大の出力を記録し、もちろん規定通りに年間10,000kmをオーバーホールなしで走ることができる
タイヤもワンメイクで、これまでも様々なフォーミュラレースでタイヤ供給を行ってきたダンロップが供給。ほとんどのパーツがワンメイクとなっている中、ブレーキパッドは7社の製品の中から選択することが可能で、自らのドライビングスタイルに合った物を使うことができるようになっている。