2024 Rd.2 ツール・ド・九州 2024 in 唐津

MORIZO Challenge Cup 第2戦 ツール・ド・九州 2024 in 唐津

    MORIZO Challenge Cup ツール・ド・九州 2024 in 唐津

    2戦目を迎えるMORIZO Challenge Cup
    いよいよ稲葉摩人選手も参戦

    4月12日〜14日にかけて、佐賀県唐津市を拠点として開催される2024年シーズン全日本ラリー選手権第2戦「ツール・ド・九州 2024 in 唐津」。若手ドライバー育成カテゴリーの「MORIZO Challenge Cup(略称:MCC)」に参戦する選手の多くにとっては、初体験のラリーです。以前に、トヨタ86で唐津での優勝経験をもつ大竹直生選手、山田啓介選手のふたりに対して、ほかの選手たちがどのような走りを見せるのか注目が集まります。唐津のステージは、ラリー三河湾とは道のキャラクターが大きく異なり、路面は比較的スムーズですが見通しの悪い大きく回り込むコーナーが多く、ドライビングだけでなくペースノートの完成度もタイムに直結する重要なポイントと言えるでしょう。
    前戦ラリー三河湾で、貝原聖也選手との接戦を制してMCC最初のウイナーとなった山田選手は、今大会でも注目ドライバーのひとり。山田選手は2019年、社会人になってからラリーを始めて頭角を現し、21年に中部・近畿地区のチャンピオンを獲得。その後も地区戦から全日本へと順調にステップアップし、22年にはトヨタ86を駆り全日本ラリー選手権JN-3クラスで2勝、ランキング3位に入る急成長ぶりを見せました。23年にはGRヤリスに乗り換えてJN-2クラスに参戦し、1勝を挙げています。この唐津は、22年に全日本ラリーでの初勝利を飾った思い出の地。3度目の参戦で、どこまでのスピードを見せるかご期待ください。
    また、今大会からAhead Japan Racing Teamより、稲葉摩人選手が出場します。TGRラリーチャレンジのコ・ドライバーとして参戦していた経歴を持ち、ドライバーとしてはレーシングカートとスーパーFJの出場経験を持っています。「サーキットは同じところを何回も走りますが、ラリーは一度限りのアタックです。それに、リエゾン区間で地域の方とコミュニケーションをとったりという点もラリー特有の魅力だと思うので、そういった面白さ、温かさに惹かれました。まずはきちんと完走して、クルマを速く動かせるようになることを目標にしたいと思っています」と、意気込みを語ります。
    8台が挑むツール・ド・九州 2024 in 唐津。若手選手への応援をよろしくお願いいたします。

    ※2024年4月4日時点の情報です。変更の場合があります。

    ADVICS with K-one Racing Team
    貝原 聖也選手

    唐津を走るのは初めてです。同じチームの山本悠太選手から路面の攻撃性が高いとは聞いていますが、僕らのタイヤであれば、ラリー三河湾での感じをみても大きな問題にはならないかなと思っています。三河湾ではほとんど車両のセットアップをいじらずに走っていたのですが、サスペンションの減衰とかを少しずつ詰めて唐津には臨みたいですね。大竹選手や山田選手は唐津の道を知っていますから、トップ争いをするというよりは、周囲の選手のペースを見ながら走ります。タイヤの面圧を逃さないように走らせるのが得意なので、クルマの姿勢を良い状態に持っていければ、コーナリング速度を上げられると思っています。

    CUSCO Racing
    星 涼樹選手

    初めて参戦するので、動画サイトでオンボード映像を観たり、シミュレーターで練習しています。ラリー三河湾ではクルマの下回りにダメージが大きく出たようなので、唐津では抑えるところの加減をペースノートに情報を入れるなど対策をしたいと思います。そのうえで、自分の中で『安定して走ることができるペース』のレベルをもっと上げたいですね。ペースノートを作る作業も、やっぱり本番を走るのが何より一番経験になるので、次回はもうちょっとうまく作れるかなと思っています。開幕戦では、ラリー経験者組とはかなり差があると感じましたが、自分が予想よりも走れるということが分かったので、唐津ではもう少しペースを上げて走れるのではないかと思っています。

    FIT-EASY Racing
    山田 啓介選手

    今回で3回目の唐津です。タイム差が出にくく、クルマのセッティングとドライバーの腕の差が露骨に出てくるようなステージだと感じています。唐津ではラリー未経験組もタイムを上げてくると思うので、同じチームの最上佳樹選手にも期待しています。自分自身としては、前回はクルマやタイヤの限界自体が分からないなかで、かなりマージンを取って走った感覚でした。今年はシーズン全体でとにかく勝つことを目標としているので、今回はもう少しペースを上げていきたいですね。そのうえで、大竹選手などとどのくらいの差になるのか、すごく楽しみでもあります。

    FIT-EASY Racing
    最上 佳樹選手

    唐津の参戦は初めてなので、チームメイトの山田啓介選手からGRヤリスでのインカー映像を見せていただこうと思っていますが、ラリー三河湾よりは走りやすいのではと聞いています。初めての全日本ラリー参戦となった前回は、路面にギャップがあったり砂がある時に想定より止まらなかったりしたので、今回は無理はせず安全に根本的な走り方を意識しながら距離を稼いだうえで、速いコーナリングができるように意識したいです。前戦ではラリー未経験組の中でもタイムが離されてしまっていたので、唐津では2日目あたりから頑張れるところは頑張るようにして、少しずつ、上位やほかの人との差を縮めたいですね。

    MATEX-AQTEC RALLY TEAM
    中溝 悠太選手

    前戦のラリー三河湾が初めての全日本ラリー選手権でしたので、唐津ももちろん初めてのラウンドです。辻井利宏監督からはきれいな道だとは聞いています。前戦ではクルマをぶつけてしまい、その修復もあってテストができていないので、少しずつですがシミュレーターを使って練習を重ねようと思っています。唐津ではしっかりとクルマに慣れて、完走することを目標にして臨みます。たとえばコーナー立ち上がりでのアクセルオンのタイミングなど、ターボ車特有の扱い方を身につけて、ラリー後半のいくつかのSSでは、上位の選手に迫るタイムを出すことができるようにと考えています。

    TK motorsport
    KANTA選手

    初めて唐津に参戦しますが、コ・ドライバーの保井隆宏選手からは、ラリー三河湾よりも道はきれいだと聞いています。唐津に出場した他の選手のオンボード映像を見て、道の様子やペースノートの言葉づかい、言いまわしも勉強しつつ、ノートの精度を高くできるように頑張っています。一度テストをしたことで、仕様の変更を含めクルマの動きも少しずつ理解できてきて、唐津ではもうちょっと自信を持って走れそうです。三河湾では、まだ探り探りの部分があったので、しっかり自分の走りのベースとなる部分を固めて、三河湾よりもいい走りをしてしっかり完走することを目標にしたいと思っています。

    TOYOTA GAZOO RacingーWRJ
    大竹 直生選手

    唐津はトヨタ86で初めて全日本ラリー選手権に出場したラウンドですし、初めて全日本ラリーで優勝した場所でもあるので、ポジティブな印象を持っています。タイヤへの攻撃性が高い路面と言われていますが、僕らが装着するタイヤであれば、ターマックラリー用のタイヤより消耗は抑えられると思うので、あまり心配はしていません。ヨーロッパで学んできた、ラリーに対する組み立て方やラインの取り方は応用できると思っています。前戦のラリー三河湾ではリタイアという結果に終わってしまったので、唐津ではしっかりと走り切ってポイントを獲得することを目標にしています。

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